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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

体罰と橋下市長『軒づけ日記』より

2013-01-12 19:45:35 | 

※大阪市立桜宮高校バスケット部部長の体罰による自死―私たちはこの問題を考える責任があります。

教員として保護者として市民として行政として政治家として、なぜこの生徒の自死を防げなかったのかを考える責任が私たち大人にはあります。社会にあります。

ゆりひななさん『軒づけ日記』から転載させていただきます。

 体罰と橋下市長。

ご近所の高校で起こった指導死事件
体罰が日常になってたんやね。
体罰を許容する校風。
在校年数の長い顧問に、教え子のコーチ…。
体育科の生徒には、部活が高校生活そのものになる。
逃げ場所がどこにもなかったんやね。
親だって、子どもを人質に取られてるようなもの。
どれだけ悔しいかと思う。

彼が自殺した後の学校の対応もひどい。
教育委員会の事なかれ主義もひどい。

そして、この事件を利用する橋下市長にもゾッとする。

橋下さんは、ずっと一貫して体罰を容認してきた。
自分の子どもも殴ってしつけたと公言してる。
⇒ 橋下知事「手を出さないとしょうがない」体罰容認発言
一般に「部活なら気合入れる一発ぐらいある」って意見もある。
だけど、その一発が許されると首長が公言していたからこそ、
この高校の体罰調査も甘くなったんちゃうやろうか。
彼が自殺しなかったら、橋下さん自身、部活の体罰を許容してたよね?

で、今回、会見で開口一番「大失態だ」って言うた。
「いじめによる自殺より、はるかに重い事案だ」って。
思い悩んだ高校生が死を選んだ事実を、
「失態」って表現する思考回路の貧しさ。
「いじめによる自殺」は、行政が間接的に責任を問われるけど、
「体罰による自殺」は、直接的に問われる、と思った?
いったい誰が、この2種類の自殺を比べてほしいと思うのん。

続けて、こんなこと言うてた。

●体罰を真正面から取り上げてこなかったからこんなことになる
・・・どんな体罰がOKか、議論しようってことやんね?
   どんな体罰もダメって徹底しなかったことが招いた結果ちゃうのん? 

●体罰の後、フォローしてれば自殺なんかしない
・・・これ、シバキ倒した後で優しくするDV男の言い分。

●市教委には任せられないから自分が直接指揮をとる
・・・こんな体罰論をお持ちの方が、どんな指揮をとるのか。

●ご両親に会いに行く
・・・「体罰の許容範囲を超えてましたね」とでも言うの?
   許容範囲を決めるのは自分やと思ってるよね、きっと。
   
どうやったら自分に有利な展開に持っていけるか、
橋下さんは、それしか考えていない。
こんなにも痛ましい死を目の前にしても。

教育委員会をもっと骨抜きにできる。
自分が指揮をとることで、実行力をアピールしよう。
教師をさらにバッシングしよう。
批難に値する標的を見つけた市民を誘導できる。
愛情あふれる体罰を推進する世論を作ろう。
・・・頭ん中、こんな感じ?

実際、教育現場はマネジメントロボットであふれるやろう。
橋下さんの持論をコピペするロボット。
本気で「どんな体罰がいいのか」議論するやろう。
「日本は戦争の正当性を議論してこなかった」
「だから、正面から問う博物館を作る」って論理と一緒で。

ほんとにゾッとする。

私は、親として、
「どんな体罰もダメ」を徹底してほしい。
学校の名をあげるため、勝つための部活ではなく、
仲間と一緒にたたかう喜びを知る、教育としての部活を望む。
これ、まさに橋下さんの教育改革によって阻害されてることやねんけど。



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