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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

教育長は首長の補助機関、教育委員会は首長の附属機関!?←至急パブコメを!

2013-10-31 18:38:43 | 全国から

口元チェック通知といい、教科書採択に関して現場への介入といい、大阪府教委中原教育長の教育委員会会議を無視した暴走ぶりは目にあまるものがあります。まるで大阪維新の会のエージェントのような行動ぶりです。これは現行の教育委員会制度を愚弄するもので、教育長としては明らかに越権行為です。

しかし、安倍政権教育再生実行会議が目指す方向は、まさにこの、中原教育長のような在り方なのです。つまり、首長の意向を受け、地方教育行政の責任者として個別具体的な事務を執行するわけです。

ただいま、パブリックコメントが求められている「今後の地方教育行政の在り方について」では、「新しい教育長及び教育委員会の制度の方向性」」について2つの案(A案、B案)が示されています。どちらも問題ですが、A案はあまりにも露骨な政治主導の教育行政を生み出します。かりにこのような方向で実際に改革が行われるとなると、もはや教育は政治の侍女でしかなくってしまうでしょう。

具体に見ていくと、A案では、教育長は首長の補助機関、教育委員会は首長の附属機関と明確に規定されています。これなら、政治的に多数を取れば、教育政策は思いのままです。戦前戦中反省の上に築かれた戦後教育は根底から覆されてしまいます。

B案は現状に近いとは言え、「教育委員会は、教育長の事務執行について日常的な指示を行なわないこととする」とあります。つまり、「日常的な指示」を拡大解釈すれば、これも教育長の思いのままでできる道を拓きかねません。

今回、これらの内容を含む「審議経過報告」がパブリックコメントの対象です。〆切は11月5日と、あまり時間は残されていませんが、教科書採択の問題や口元チェック通知の問題をみれば、教育長に「責任と権限」を集中させることがいかに危険であるかははっきりしています。ぜひとも全国からパブリックコメントを出しましょう。

◆パブコメ窓口は下記

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000660&Mode=0

意見公募要領(提出先を含む)、命令等の案

関連資料、その他

◆下記に要領と【概要】を貼り付けます。

パブコメ募集要領

今後の地方教育行政の在り方について(審議経過報告)【概要】

 

 


大阪ネットニュース第2号(2013.10.27)

2013-10-31 08:23:24 | 大阪ネット

大阪の教育にぜひともご注目ください。

橋下徹大阪市長は2008年大阪府知事就任後まもなく、「子どもが笑う日本一の教育を!」と教育政策を重要な課題として来ました。あれから5年経ちます。「日本一」かはともかく「子どもが笑う」教育になったでしょうか?

競争はますます厳しくなり、それと共に学校格差を敢えて作り出し、世の中の格差社会をまるで子どもの頃から受け入れよ!と言わんばかりの教育政策ではないでしょうか。教育の場で取り戻さなければならないのは信頼に基づく人間関係を作り出すことです。つまり、子どもも保護者も教員もそれぞれ立場は違えど話ができることなのです。しかし、教員はますます萎縮し、保護者はますます焦り、子どもはますます学ぶことの意味を見失っているのが現状ではないでしょうか。

「日の丸・君が代」強制反対大阪ネットワークニュース第2号をお届けします。どうかお読みいただきご意見をいただければ嬉しいです。

なお、下記アドレスよりダウンロードも可能です。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/news2.pdf


第11回山田さんを支える会:呉光現(オ・クヮンヒョン)さんの講演

2013-10-29 22:59:16 | 集会案内

グループZAZA11名のメンバーのなかでも、山田肇さん支える会は最も精力的にイベントを企画されています。第11回は、今週の土曜です。是非ともご参加ください。当該の山田肇さんからの呼びかけを掲載します。

 

 

第11回「支える会」が近づいてきました。

ずっと前にも、お知らせしたと思いますが、

11月2日土曜日2時からです。

 

いつもは、高槻市民会館の205号室で、こじんまりと行っていますが、今回は、その部屋が予約した時には空いていなくて、となりの206号室で行います。

その206号室は、205号室の倍以上のスペースがあり、

「支える会」のキャパをこえる広さにおののいているところです。

講師にお願いしている呉光現さんに失礼にならないかと心配しているところです。

 

11月2日の第11回「支える会」に、ぜひ、みなさんのご参加をお願いする次第です。

また、友人・知人のみなさんにも、お声をかけていただき、

多くのみなさんに参加をよびかけていただくと有り難いです。よろしく、お願い致します。

 

第11回 「山田さんを支える会」の案内  

〔日時〕 11月2日(土)PM2:00~4:30

 〔場所〕  高槻市民会館206号室

〔内容〕 呉光現(オ・クヮンヒョン)さんの講演

「日の丸・君が代・(自分の)名前の思いで」゛

            ―在日50年、この社会を憂う―

 

☆呉光現(オ・クヮンヒョン)さんは、大阪の生野生まれの在日朝鮮人2世で、56才。

「指紋押捺拒否」を闘う。現在は聖公会生野センター総主事。

(「第5回支える会」で話していただいた徐翠珍さんとは旧知の関係。)

在日の立場から、

①『日の丸』『君が代』のこと(とくに歌詞と強制)

②憲法改悪・レイシスト・新自由主義(格差と文化・価値観の単一化)について話していただきます。

ザイトク会のヘイト・スピーチの場面など、スライドも使って

今の差別と排外主義の危険な動きについても話していただけると聞いています。

 
 
ブログ「ブラックボードに義 山田さんを支える会」
http://sky.geocities.yahoo.co.jp/gl/yamada55132

山田肇さん、3回にわたる口頭審理終了!

2013-10-28 10:08:51 | 人事委員会審理

グループZAZA11名の先頭を切って始まった元高槻市立小学校教員である山田肇さんの、3回にわたる口頭審理が10月25日をもって終了しました。たった50秒の「君が代」不起立によって、それまでの教育実践すべてを無に帰すかの如く再任用を拒否するところに、「君が代」強制の問題の本質は表れているように思います。

「君が代」は恐い歌です。異議申立はおろか一切の批判を許さず「起立」し「斉唱」することを求めるその先に何があるのか、そこを見極めずして、処分の不当性を考えることはできません。

人事委員のみなさんへ、たんに形式論的に処理するのでばなく、憲法と公教育の観点から、真っ当な裁定をくだされんことを要望します。

山田肇さん(当該)からの報告

10月25日は、人事委員会・第3回口頭審理でした。

本人尋問ということで、こちら側の永嶋弁護士から1時間、

府教委側の弁護士の筒井さんから、

また、1時間の尋問を私が受けることになりました。

合計、2時間ということで、途中でお茶と煙草タイムがいるがなと思っていましたが、あっという間に時間は過ぎてしまいました。

傍聴に来て下さった方、ありがとうございました。

後ろから聞こえる同意の声や拍手、筒井さんに対する笑いなど、

心強い応援でした。

 

まずは、私が提出した『陳述書』にそって、

永嶋弁護士から質問を受けました。

その『陳述書』は、10月10日付けで人事委員会に提出したものですが、

事実経過や私の主張が抜けおちることのないように、それらについて、

全て書くように言われたので、A4で28ページにもなりました。

何をどう書いたのか、自分が書いたものであるのに、2週間もたつと、

情けないことに、頭の中に幾ばくも残っていないので、前日に読み返し、頭にたたきこみました。

 

 

そして、永嶋弁護士の質問にそって、

私が教育の中で大切にしてきたこと、実践してきたこと、

希望の杜・施設内学級の子どもたちの実態と、

その中で「学校をつくる」ために奮闘してきたこと

『日の丸』『君が代』に反対してきた理由・・・

 

①子どもたちに何が正しくて何が間違っているか、

子どもたちに自分の頭で考え判断するように言ってきた自分が、

侵略と戦争の旗である『日の丸』を認め、

天皇をたたえる歌である『君が代』を立って歌うことは、

教師としての『良心』からできないこと。

 

また、②「教え子を戦場に送らない」と決意した教師の『良心』から

教え子を戦場に送った天皇制教育とその道具であった

『日の丸』『君が代』を認めることはできないこと。

そして、府教委の事情聴取を拒否したのではなく、

3月23日9時30分は、終業式・最後の授業・『あゆみ』をわたす日であったがゆえに府教委の指定した上の時間では「出席できません」と言ったということ。これらを、落ち着いて述べることができました。

 

次は、府教委側の筒井さんの尋問でした。

校長の「指導」・・・校長が教育委員会の通達を読み上げたことを知っていたか?

知っていましたが、あれが「指導」ですか?と言うと、

あなたが質問するのではない、質問するのはこっちだと言っていました。

ありもしない3月12日、13日の校長の「指導」を

永井校長は、校長室で「指導」したと言っている。

そんなアホな。事実は一つ。ないものを「あった」とすることはできない。

職務命令に従うのが、教育公務員だ。

なぜ、あなたは従わなかったのか?と聞いてくる。

命令で教育はできない。こととしだいによる。

3月23日9時30分に府教委の事情聴取にあなたが行っても、

教頭が代行に入ると言っていたんだから、

施設内学級の授業に支障は生じなかったはずだ。

施設内学級に来る子どもたちの実態、

教師が自分で書いた「あゆみ」を子どもにわたすということ

これらをていねいに説明しましたが、そんなことより、何より、筒井さんは、

私が「事情聴取を自ら意思で拒否した」ということを浮かび上がらせたいということでしょう。

でも、事実が違いますから、筒井さんの意図通りにはなりえません。

府教委が、3月23日は、11時と1時に他の不起立者の事情聴取を予定していて、私に9時30分に事情聴取に来いと言ったこと・・・それは府教委の予定です。それが間違っているのですから。

それやこれや聞かれましたが、筒井さんの尋問は30分で終わりました。

もういいんですか。もっと聞いて下さいよ・・・という感じでした。

 

あとで、永嶋弁護士が「山田さんに質問すればするほど、

山田さんに言いたいことを言わせるような展開だった。」と言われていました。

 

この審理の結果はどうあれ、昨日は、緊張することもなく、本人尋問が終わり、ホッとしていましたが、今朝になって、後悔が一つこみあげて来ました。

それは、筒井さんが、「職務命令に従うのが、教育公務員だ。

なぜ、あなたは従わなかったのか?」という核心的質問に対して、

「こととしだいによる」と答えてしまったことです。

あそこで、永嶋弁護士の質問の時に言った、

教師としての『良心』・教え子を戦場に送らない『良心』からいって

『君が代』で立って歌えという職務命令には断じて、

人間として、子どもたちの前に立つ教師として、絶対できないんだと

胸を張って言うべきであった。

教師としての、人間としての、それが『良心』であり、『魂』の叫びであると

がーんと突きつけるべきであった。

ああ、何で「こととしだいによる」なんて、中途はんぱな言い方をしたのか?

今朝になって、深い後悔が押し寄せてきました。次は、「思想」を磨いてがんばります。

 
 
ブログ「ブラックボードに義 山田さんを支える会」
http://sky.geocities.yahoo.co.jp/gl/yamada55132

中原教育長を告発!

2013-10-27 22:32:17 | 教科書排斥問題

今年の教科書採択をめぐって、中原教育長のあまりにも酷い実教出版日本史教科書への採択妨害に関して、公正取引委員会に告発します。全国から申告人、大募集します!

 

 
大阪の会の伊賀です。転載・転送大歓迎です。

今年の大阪府での高校教科書採択に関して
中原教育長と大阪府教委を独占禁止法違反で公正取引委員会に告発します!申告人を全国から募集します!ぜひ、ご協力をお願いします!

子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

 今年度の大阪府教委の高校教科書採択は、例年にない異例の事態が続出しました。実教日本史を「一面的」と断じた「府教委見解」を府立学校校長に発出し、実教日本史教科書の選定に制約をかけたこと、中原教育長が維新の会府議団の「勉強会」に参加し、まだ採択過程にあり教育委員にも示されていない各校からの「選定理由書」を大阪維新の会・府議らだけに提示したこと、5月の教育委員会議で決定された採択手続きを教育長の独断で変更して「再調査」を行なわせたこと等々です。教育長と大阪維新の会府議団等による政治的な動きの中で、府教委は、事務局の作成した「補完教材」抜きには実教日本史の使用を認めない「条件付き採択」という決定を行いました。
 そこで私たちは、中原教育長と大阪府教委の違法性を公正取引委員会に問いたいと思います。

【申告人の募集】

○全国各地の皆さんの参加が可能です。申告人になってくださる方は、お名前とお住まいの都道府県をお知らせください。
○申告人になった方の名簿は、公正取引委員会には提出しますが、公開されることはありません。
  また費用その他の義務が生じることはありません。

申告人申し込み先(伊賀まで) 締め切りは11月16日です。
iga@mue.biglobe.ne.jp

【申告要旨】

(1)違法不公正な取引行為
1.中原教育長は、7月9日付けで、8~10社ある日本史教科書の内から実教日本史の記述だけを検討し、国旗国歌に関して「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」とする記述に対して「一面的である」との「見解」を各校に送付したこと。

2.中原教育長は、8月8日の大阪維新の会府議団の教育専門委員会(以下、「勉強会」)で、まだ採択過程にもかかわらず、特定の教科書(実教日本史)を「選定」した学校名を明らかにしたこと。

3.この「勉強会」の場で学校名を知った維新の会議員が、特定の教科書の実名を示して「府教委が止められないなら、皆で大挙してその学校に行こうか」と発言したことに対して、中原教育長は「是非、大いに議論してもらってかまわない」と発言し、学校に圧力をけることを奨励したこと。

4.中原教育長は、5月にいったん今年度の採択方針を教育委員会議で議決しておきながら、上記の「勉強会」で「(採択の)プロセスを見直すと議決をやり直す」と表明し、教育委員会議での議決を経ずに特定の教科書である実教日本史をチェックするための「教科書全冊調査」をおこなったこと。

5.大阪府教委は9月27日付で、府立高校の校長・准校長あてに「教科用図書の補完教材に関する指示事項(通知)」を発した。「通知」は、当該の教科書を使用する生徒全員に、「補完教材」を配布した上で、 教員が「それを使
用し、その内容に従って指導を行うこと」を求めるものとなっている。また、全クラスでの授業終了後に「確認報告書」の提出を求めていること。

 上記の「見解」、大阪維新の会府議団の「勉強会」での行為等は、中原徹氏が教育長を務める大阪府教育委員会の行う教科書の採択において、公正・中立が求められているにもかかわらず、自身の有する権限を逸脱する違法な介入であると考えられるが、違法行為とまでは言えないと判断される場合であっても、権限を行使して一部商品の公正取引を阻害したことは明らかである。

(2)該当法令
・中原教育長と大阪府教委の行為は、独禁法第2条9項の「不公正な取引方法」に該当する違法なものである。
・具体的には公正取引員会告示第15号「不公正な取引方法」(平成21年10月28日 公正取引委員会告示第18号)の15類型のうち、以下の項に該当する。
        2(その他の取引拒絶)
        4(取引条件等の差別取扱い)
        14(競争者に対する取引妨害)

(3)求める措置
 独禁法2条9号に基づき、中原教育長と大阪府教委に対して以下の2点の勧告を行う措置をとられたい。
 ①「見解」を撤回すること。
 ②中原教育長の大阪維新の会府議団の教育専門委員会での行為の違法性を認め、再発防止策を講じること。
 ③大阪府教育委員会会議において実教日本史を採択した学校のみに「補完教材」の使用と使用報告を義務づけたことを撤回すること。