※橋下市長は、政治による教育への介入を日増しに進めています。
しかし、いま、大阪の教育に必要なことは、当事者である、生徒、保護者、教員が対話を重ねていくことです。
中学教員であり、保護者でもある松田幹雄さんが「発言する保護者ネットワーク」に投稿された文章を掲載します。
Sさん、みなさん
大学1回生の父で、中学校教員のみっきーです。
子どもの教育に対して保護者として関わることが少なくなったこともありますが、立場上、どうしても教員としての問題意識が大きいです。
せっかく保護者であり、教員である私がこのネットワークに参加させてもらっているのだから、保護者の思いと教職員の思いをつなげられないかと思ってきました。
1月6日に開いた保護者と教職員の交流会は、この保護者ネットおよび知り合いの保護者の方と「日の丸・君が代」強制や勤務評価制度に反対する活動で知り合った教職員に呼びかけて、とにかく一度話してみませんかと呼びかけたものです。
教職員の方は年配の人ばかりで申し訳なかったのですが、私がいっしょに活動している人たちがそういう人たちが多いという現実を反映しています。
もっと若い人たちと話したかったという保護者の方の感想は当然ですが、私としては得るものがとても多かったと思います。
参加者には、保護者・生徒の意見(今回制度化されようとしているアンケートではなく、今までの文章で書かれた授業等についてのアンケートも含めて)は歓迎、直接意見交流する場をつくりたいという教員が多かったと思いますが、一般にはかなりそれとは違う状況があると思います。
一番の課題は、子ども自身のための教育という観点で、保護者・生徒の声を聞きながら、自分の教育観を説明し、いっしょに教育内容、学校をつくっていこうという教職員の姿勢を作っていくことだと思います。しかし、なかなかそうできていません。
その一つの原因が、教職員が学校教育をつくりあげていく当事者の一員というより、上の方針を実行し、期待に応えていくだけの存在、先生として適しているかどうか、どういうランクなのか評価されるだけの存在にされていることにあるのではないかと思っています。そのため、アンケートや保護者と話す場もできるだけ少なくしたいという心情がかなり広く教職員にあるように思います。子ども・保護者の意見を大切にし、自分の考えていることを話しながら授業や学校生活をつくっていこうとする姿勢があれば、本当は、日々接している中にこそ手がかりがあり、いろんな話ができるはずなのですが…。
この状況を突破する手がかりが、保護者と教職員の交流会にあったように思います。このような場が、学校の現場に作られていくることが、子ども・保護者からの訴えをきちんと受け止める学校につながるのではないかと思いました。
少なくとも私は、この保護者ネットに参加させてもらって、保護者の声を受け止めつながりたい、つがれると思いました。
この感覚を職場の同僚にも伝えたいと思います。
昨日、授業アンケートに関する保護者ネットの府教委申し入れについての朝日新聞の記事、大阪日日新聞の記事と要請書を職場の同僚に配布しました。
この保護者の意見は私たちの希望だと思います。
次の職員会議では、直接に子ども・保護者の意見を聞を聞く場、自分の教育方針を説明する場をつくっていうことが求められていると思うと発言したいと思います。
保護者の方と直接話をしてみないかと若い同僚にも呼びかけて、まず、有志で交流会をやってみるようなことも考えたいと思います。
いくら訴えても、学校はまともに対応してくれないという不信感を受け止めた教職員内部の論議を起こしていきたいと思います。