グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

田中聡史さんに16回目の再発防止研修~都教委は裏門から

2013-08-31 14:36:08 | レイバーネット

昨日(8月30日)、東京では、「君が代」不起立被処分者の田中聡史さんに対して、なんと、なんと、今年度16回目の再発防止研修が行われました。これは研修を重ねるなかで、思想転向を迫り、それでも田中聡史さんが自らの良心に基づき「不起立」の意思を変えないとき、分限免職に処すための道程の一環です。

「はだしのゲン」閲覧制限も実教「日本史」排斥も「君が代」不起立教員の排除も、すべては子どもたちに愛国心教育を行なうためです。国家(為政者)が国民に「愛国心」を強制するとき、一人ひとりの人権は損なわれます。私たちは自らの人権を護ることを通して、「愛国心」教育の危険性を訴えていきます。

 東京都教委 田中聡史さんに対し16回目の再発防止研修を実施

私たちは決して田中聡史さんをクビにはさせない!

裏門からひそかに入った都教委

 

8月30日、「君が代」不起立の田中聡史さんに今年16回目の再発防止研修が行われた。

研修が行われる板橋特別支援学校(田中さんの勤務校)には、朝7時半から支援の人々がかけつけ、教職員へ向けたチラシまき、校長への研修中止の要請を行った。ところが10時の研修時刻が迫っても都教委の姿が現れない。まもなくして、研修の行われる校長室に向かう田中さんの姿が見えた。都教委が中に入っているのは確実だ。どうやって入ったのだろう。支援者は狐につままれたような気分になった。

研修中の10時から11時まで、支援者たちは何回か校長室前で「日の丸・君が代の強制は許さない」「再発防止研修を許さない」とシュプレヒコールを上げた。

2階のベランダからは職員がこちらをビデオ撮りしている。研修時間が終わった。さて、都教委はどこから帰るのか。裏門にいた支援者が、「職員が靴をとりに来た!」と叫んだ。それからすぐ、正面玄関に都教委3人の姿が現れた。つまり、都教委は朝、支援者を恐れて、裏門からひそかに入ったのだ。何と姑息な。自分たちのしていることに全く自信がない都教委の哀れな姿だった。

根津公子さんをはじめ支援者は、高島平の駅まで「イジメはやめて」「自分の頭で考えて」「こんなことをして恥ずかしくないのか」と都教委に呼びかけた。(佐々木有美)

 


大阪府教委:実教「日本史」教科書条件付き採択

2013-08-30 20:58:59 | 教科書排斥問題

本日(8月30日)、大阪府教育委員会会議は、教科書採択を行いました。

国旗・国歌法(注)「一部の自治体で公務員への強制の動きがある。」

この、実教出版「日本史」の記述を巡って、東京都教育委員会は「使用はふさわしくない」とする通知を出し、神奈川県では、28校が選定していたにもかかわらずあの手この手で変更を余儀なくされ、結局、東京都も神奈川県も実教「日本史」採択はゼロでした。

そして、大阪ではそれ以上に露骨な政治介入がありました。8月27日大阪維新の会府議団は教育委員会に直接、実教「日本史」は不適切であるから採択しないようにと申し入れを行ったのです。

私たちグループZAZAは、府民の方々に、いま、何が起こっているのか知らせるためのビラを作成し、府庁別館前で1000枚を配布しました。教育委員会会議は多数の傍聴希望者がいたため抽選となり、残念ながら傍聴はかないませんでした。しかし、実教「日本史」排斥を許さないため府庁別館前に集まった約30名が、会議が開催されている公館に向かって、教育委員会が大阪維新の会に圧力に屈することなく、学校が選定した教科書を尊重し採択を行うよう要請しました。

傍聴した人の話によると会議は非常に紛糾したようですが、9校が選定した実教「日本史」は採択されました。但し、国旗・国歌法の記述を巡っては補完が条件とされました。

この結果は、東京都や神奈川県と比べれば「採択」されたのだから、ましではないかと思われる方もおられるやもしれません。しかし、今回起こったことはあまりにも異常なことです。日本史の教員が生徒の状況を見て選んだ教科書が、使えなかったり、補完的な教材を使えという条件がつくこと自体やはり教育への不当な介入です。

今回の教科書採択については、なぜこのようなことが起こったのか検証する必要があります。

まず、現場の教員が実教「日本史」をどのような観点から選定したのか、本日の教育委員会会議で資料として提出された選定理由書からいくつか抜粋したいと思います。そこから、実教「日本史」がどのような教科書であるのか見えてくるように思います。

実教「日本史」を選んだ理由―選定理由書より

・分野別表記のみならず、時代の流れを概観しやすいように、一つの歴史的事象を他多方面から説明しており、また主題学習の項目が、生徒の興味を引く内容となっており、生徒が自ら学習する際にも、適している。

・冒頭部分で前近代史のふりかえりをしっかり位置づけるなど、本校の生徒実態に合った構成がとられている。本編も写真・図などの資料やコラムが豊富であり、生徒の興味をふくよう工夫されている。コンパクトな本文構成の中に必須事項が十分に記載されているなど、使いやすさにも優れている。特筆すべきは各単元が「問いかけ」形式で構成されていることであり、本校がめざす「生徒に考えさえる授業」を展開するにふさわしい教科書だと判断し選定した。

・各章の冒頭に見開き2ページの世界地図を使い世界史との関連を明示する配慮が行き届き、生徒がそれぞれの時代を「世界の中の日本」として理解するのに有効である。また、現代も歴史の一部であると理解するために、生徒たちが生まれた1990年代以降の現代史の記述が14ページありとても充実している。

・本教科書は各単元において問いかける形の見出しで統一されており、見開き構成でコンパクトにまとめられている。その事は本校生徒の学習状況に極めてあっていると考える。内容については、近年しばしば話題となる沖縄(琉球)や北海道(アイヌ)を始めとした地域史や室町期などの民衆のダイナミックな動きを捉えた民衆史、さらには産業の発展と女性の役割などの記述にみられる女性史などの記述は豊富で、且つ理解しやすいもので魅力的といってよい。生徒たちが、多様な視点から日本史へのアプローチを可能にするものと考える。北東アジア史に関連した記述では、古代より近世に至る朝鮮などの近隣諸国との友好の歩みが過不足なく記述されており、未来の北東アジアの良き隣人としての関係作りには役立つものと考える。本校では近年生徒の家庭状況を考え、副読本の購入を控えてきた。その中で各ページの写真や地図などの視覚教材や史料に意味は大きい。教科書内の史料の意味は大きい。教科書内の史料の配置及び見出し・解説などのわかりやすさ、さらに各文化の項にまとめあげられた視覚教材とコメントの適格性は優れている。本教科書は、歴史を一面的な視点から取り上げるのではなく、多様な視点とその実証のための史料など、互いに補完し合いながら学ぶことを可能とする教科書であると考え、選定する。


今夕(8月30日)です!「第10回山田さんを支える会」

2013-08-30 14:45:23 | 集会案内

直前の連絡になってしまい申し訳ありません。本日「(8月30日)、「第10回山田さんを支える会」が開催されます。あいにくの雨模様ですが、ふるってご参加ください。

山田さんを支える会ブログ「ブラックボードに義」から転載します。

 http://sky.geocities.yahoo.co.jp/gl/yamada55132/view/20130824/1377341661

第10回 「山田さんを支える会」の案内

8月30日は、第10回支える会です。
いよいよ人事委員会の口頭審理も始まり、闘いの本番を迎えています。
教職員のみなさん、市民のみなさん、ぜひ、出席をお願いする次第です。

第10回 「山田さんを支える会」の案内  
〔日時〕 8月30日(金)PM6:00~8:30
〔場所〕 高槻市民会館205号室
〔内容〕 三浦俊一氏(釜ヶ崎日雇労働組合副委員長)の講演
     『釜ヶ崎から見る世界は面白い』
     -天皇制、『日の丸』『君が代』、憲法改「正」―


2011/8/5研究誌のインタビューより抜粋して、講師の三浦俊一氏の紹介をさせていただきます。

―三浦さんは4年前に釜が崎に来られたと聞いています。なぜ釜ヶ崎だったのですか。
 
その前は20年間、商売をやっていました。欧州と往復しながら、ネクタイとスカーフの貿易です。
60歳になる手前でこんままだと仕事に追われ放しで終わるなと思って任意整理に入るんですよ。
(人生で)遣り残したものがあったわけです

―このままで終わりたくない、というのは昔の闘争時代の思いなのでしょうか。
 
新左翼の総括というか、運動の組織上の総括で言えば、自分の責任という二文字がない運動体だったと思っているんです。自分でアジテーションして、自分で組織を作って、もちろん仲間とともにですが、人を勝手に動かして、刑務所に行かした。その責任だと思うんです。

そういうことを言った奴のその責任の取り方はその人それぞれのやり方であると思うんです。私は自分なりの責任の取り方は釜ヶ崎に来る事だった。釜ヶ崎に来て良かったと思っています。釜から見る世界は面白い。
だって毎日闘争できるんですから。もう人生も残り少ないと思っているから最後のご奉公ということでしょうね。・・・


大阪府教委は維新府議団の政治圧力に屈するな!

2013-08-29 21:21:33 | 教科書排斥問題
明日の大阪府教育委員会会議で、実教出版「日本史」教科書が採択から何らかの形で排斥されるおそれが濃厚です。背景には、あまりに露骨な大阪維新の会府議団の政治的圧力があります。取り繕おうともせず臆面もなく、まるで政治介入は当然とでも言うようなありさまです。
 
グループZAZAは、この事態に急遽ビラを作成し配布をすることにしました。
お手伝いいただける方がいらっしゃいましたら、どうかよろしくお願いします。
 
◆ビラ配布時間…8時半から9時半まで 
 
◆府庁別館前付近で撒いています。
 
 
 
 

「実教日本史」はずしをやめ、学校「選定」の尊重を求める緊急大阪府教委要請行動

2013-08-28 22:39:08 | 集会案内

子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会の伊賀さんからメールが届きました。大阪府では、維新の会府議団が露骨なまでの政治的介入を行い、教育委員会に実教出版「日本史」教科書を排除させようとしています。ぜひ、多くの方々に、このことをお知らせください。転載・転送大歓迎です。

以下に、伊賀さんからのメールを掲載します。

緊急の大阪府教育委員会議要請行動を呼びかけます。
8月30日(金)午前9時から大阪府教育委員会議が開かれ、そこでは高校教科書採択が行われようとしています。

朝日新聞の記事によれば、現在8校の府立高校が実教日本史を「選定」していますが、教育委員会議の中で実教を選定している学校の採択はせず、それらの高校に「選定」のやり直しを要求する可能性が極めて高くなっています。教育委員会議で学校「選定」を覆すことが行われれば、全国的にも異例の事態で、大阪でも初めてのことになります。

この教育委員会議の真っ最中に、府教委前で、「実教」外しをやめ、学校「選定」を尊重するように教育委員会に向けてアピール要請行動を行いたいと思います。

急な呼びかけですが、是非、多くの皆さんに集まっていただき、大阪府教委に私たちの声をとどけていきましょう。様々な団体や個人のビラも大歓迎です。横断幕などの準備はできていませんので、それぞれの団体・個人でのプラカードやゼッケンなども持ち寄ってください。よろしくお願いします。

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「実教日本史」はずしをやめ、

学校「選定」の尊重を求める緊急大阪府教委要請行動

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■日時 8月30日(金) 午前8時30分から教育委員会義終了(午前中)まで

■場所 大阪府庁別館前
     (地下鉄谷町線「谷町4丁目」1番出口下車5分)

■主催 子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会