蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

右を見ても左を向いても…

2007-05-31 19:44:08 | Weblog
最近、ちまたでもてはやされている壁掛けのボイラーっなんですが、その排気トップって言うのがあるんです。煙突部分ですね。
FFなんで、排気と吸気があって、二層管(外側吸気で真ん中が排気)で一緒になって家の壁とか貫通して、外に出している部分の所です。どのようなメーカーも例外なく、上の部分から取り付ける様になっています。

この排気トップ、その形状によって大きく分けて3種類あって、一つは、ボイラーに対して、真後ろの壁を貫通してゆくタイプ。後出しなんて言われる形で、次がボイラーに対して、左右の壁に抜けてゆくタイプ。ボイラーが部屋の隅っこに取り付けられてるタイプに多いですね。この方向が、右か左かによって、右出し、左出しと、合計3個の形状があるんですが、大体、後出しっていうのは、トップの穴明けをこちらでする場合が多くて、ボイラーの取り付け位置を基準に穴の位置なんかを出す場合に使われるタイプで、今まで床置きだったとか、排気の位置を高くしたいとか言う場合に多く使っていて、これとは違って、左右出しの場合は、元々付いていたボイラーの排気の穴を利用する場合が多いって言う感じです。

で、このとき気をつけなくてはならないのは、この右左の位置確認で、ノーリツの場合、吸気が器具のほぼ真ん中で、排気が左端になるんです。

だから、左出しの場合、右用の排気トップを持ってくると、壁からボイラーが、かなり離れてしまう場合があります。

まあ、なにもなければ問題無いんですが、大抵、取り付けられているユーティリティーには、開口部(出入り口)が絡んでいて、付けれる所は大抵決まっています。

だからどうしても無理な付け方になってしまって、排気トップ用の延長管や曲がり管を大量に使わなければ繋げられなくて、不格好になるし、金がかかるしで、特に、金銭的な面で言うなら、安いトップでも2000円くらいはするので、仮に5個使ったとしたらそれだけで万単位のお金を使ってる事になります。

ちなみに、それはお客さんに請求しない金額で、こちらがかぶるお金になるそうです。

そして、うちのA山は、左出しの排気トップを絶対に頼まない人間なんです。
どんな所でもカタログに載っている通りに注文するので、頼むのは一番上の段に書かれている右出しのトップです。
「どんな材料だって、終わらせて来るのが、職人の腕だよ」って他の社員の前で言っていたそうです。
ちゃんと見て、見積とかしているのに、利益的にも何の約にも立っていません。

まあ、右左も判らない人間に営業をさせているんですから、うちの会社が儲かる筈もないですよね。

営業はずぶの素人で大嘘つき、職人はプロで、器具廻りに特化して行ってしまうのがうちの会社です。