蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

真っ直ぐ、ひたすら真っ直ぐ。

2007-05-22 19:50:13 | Weblog
トイレの工事をしていました。

ZC-1です。
ウォシュレットとロータンクが一体になっている便器ですね。

このタイプの洗浄便座は、洗浄で流すのも壁に取り付けられたリモコンを使用します。

大抵は、このリモコンはトイレットペーパーホルダーの上に付くのですが、ホルダーの上のカバーを上げて、ぶつからない所に付けるのですが、たまに曲がるときがあります。

仮付けの時は良いんですが、ボードアンカーなどを使用すると、それも最近の樹種製の物だと、仮付けで決定して穴から壁圧によっては、右に逃げたり左に逃げたりで、特に、取り付けが一瞬のインパクトドライバーを使用すると、あまりに一瞬の為に、そのズレに気がつかず、本体を取り付けて「あれ?」って言うハメになります。

やっぱり器具けの基本は手工具ですかね。

蛇口屋は始め、水平機なんかを使って、取り付けていましたが、今は見た目で取り付けています。

地球というあまりにグローバルな物を基準にすると、極めてローカルなWC内の壁や床なんか、曲がっていることも多々あるので、「地球的規模で真っ直ぐです」って言っても、お客さんの価値観の中では、「曲がって付けられた」になってしまいます。

たかだか、ウォシュレットのリモコンの為に、家自体の傾きを直す訳にもいかないし、ましてや「家が曲がっているんです」ってお客さんにいらぬ事実を告げて、機嫌を損ねられてもこまるので、ニッコリ笑って応じます。

A山の現場なら、とことんお客さんとせめぎ合っても面白いかもしれません。

後、困るのが、壁紙の柄。

この柄によってはどう付けても斜めになっているように見えてしまう物があります。

縦縞や横縞の柄だったら、クロス屋さんの腕は普通は良いですから、それ依存して付けてもOKですが、困るのは、お客さんが自分で貼ったクロスですね。しかも微妙に曲がっている奴。

蛇口屋はそんな時は、ズバッと言いますね。クロス曲がってますね。って、その上で、どちらに会わせるか聞いて取り付けています。

まあ、結局は住んでいるお客さんの好きに任せるのが一番です。

自分の家ですから、よっぽどの事がない希望を叶えるのが良いですね。ただ、何でも言う通りって言うのもプロとしてどうかと思うんで、言うべきは言っている蛇口屋です。

ご理解いただく事も大事ですが、蛇口屋の様な人間にとってはそう言う姿勢は大事な事だと思っている、まあ、プチっとした拘りみたいな物ですね。