最近、仕事を干されている蛇口屋です。
今日も、会社で、社長に頼まれた書き物や、お使いみたいな真似をさせられてました。
そんな中、社長が突然、「蛇口屋、胃薬ないか?」
って聞かれまして、なんでも、昼飯を食べ過ぎた見たいだそうです。いい歳して、カツ丼にトロロ蕎麦なんてコンボを頼んでいるからだよ、自業自得でしばらく苦しんでいなさい、って思って、ありません、と答えてると、「気持ち悪…」だの「吐き気する」とか、「もう死ぬかもしれないな」とか、もう五月蠅くて、こちらの仕事が集中できません。
社内には、他にも営業の人間もいたのですが、そんな社長の対応にも馴れた物で、見事に無視しておのおのの仕事を進めています。
こうなると、うちの社長は幼児と一緒で、話を聞いてくれそうな所へ、ガンガンと責め立てて来ます。
ああ、本当に、鬱陶しい…。
「ねえ、胃薬ない?」「調べれば一つくらいはあるよ」「ねえ、胃薬、なんでもいいから」
と、人の机の廻りをウロチョロしては言い続けます。
もうこうなったら、希望の物を与えて、おとなしくなって貰うしか手段はありません。
確か、以前、足を怪我した時の薬がまだ残っていた筈だよなあ、と数ヶ月前の出来事を思いでして、机をまさぐっていると、黄色い顆粒の入った薬が一包出てきました。
この会社の近くの外科で、やたらと薬をくれるお医者さんで、必ず胃薬を付けてくれるから、胃の丈夫な蛇口屋はいつも胃薬を余らすんですよね。
だから、机の中を真剣に探せば、胃薬とサビオぐらいは入っているんですよね。
社長に渡すと、飲みかけのお茶で、一気に飲み干すと、数分後にはすっかり良くなったと元気になって、「健康が一番だ!」とか言い出して、それはそれでまた五月蠅くなってしまいました。
結局、どうあっても邪魔な物なワケですね。
そう思いながら、今度は自分で使うホッチキスの針を探していると、先ほどの薬の成分表が出てきました。
今、薬局行くと必ずもらえる薬の写真に説明が添付されているお馴染みな奴ですね。
なにげに見ると、先ほど社長に渡した黄色い薬、『化膿止め』って書いてありました。
…社長、どっか腐っていたんですかね?
今日も、会社で、社長に頼まれた書き物や、お使いみたいな真似をさせられてました。
そんな中、社長が突然、「蛇口屋、胃薬ないか?」
って聞かれまして、なんでも、昼飯を食べ過ぎた見たいだそうです。いい歳して、カツ丼にトロロ蕎麦なんてコンボを頼んでいるからだよ、自業自得でしばらく苦しんでいなさい、って思って、ありません、と答えてると、「気持ち悪…」だの「吐き気する」とか、「もう死ぬかもしれないな」とか、もう五月蠅くて、こちらの仕事が集中できません。
社内には、他にも営業の人間もいたのですが、そんな社長の対応にも馴れた物で、見事に無視しておのおのの仕事を進めています。
こうなると、うちの社長は幼児と一緒で、話を聞いてくれそうな所へ、ガンガンと責め立てて来ます。
ああ、本当に、鬱陶しい…。
「ねえ、胃薬ない?」「調べれば一つくらいはあるよ」「ねえ、胃薬、なんでもいいから」
と、人の机の廻りをウロチョロしては言い続けます。
もうこうなったら、希望の物を与えて、おとなしくなって貰うしか手段はありません。
確か、以前、足を怪我した時の薬がまだ残っていた筈だよなあ、と数ヶ月前の出来事を思いでして、机をまさぐっていると、黄色い顆粒の入った薬が一包出てきました。
この会社の近くの外科で、やたらと薬をくれるお医者さんで、必ず胃薬を付けてくれるから、胃の丈夫な蛇口屋はいつも胃薬を余らすんですよね。
だから、机の中を真剣に探せば、胃薬とサビオぐらいは入っているんですよね。
社長に渡すと、飲みかけのお茶で、一気に飲み干すと、数分後にはすっかり良くなったと元気になって、「健康が一番だ!」とか言い出して、それはそれでまた五月蠅くなってしまいました。
結局、どうあっても邪魔な物なワケですね。
そう思いながら、今度は自分で使うホッチキスの針を探していると、先ほどの薬の成分表が出てきました。
今、薬局行くと必ずもらえる薬の写真に説明が添付されているお馴染みな奴ですね。
なにげに見ると、先ほど社長に渡した黄色い薬、『化膿止め』って書いてありました。
…社長、どっか腐っていたんですかね?