蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

蛇口屋的地球一周

2007-02-28 19:44:32 | Weblog
今日はお風呂の工事現場を大工さんに渡して、蛇口屋はボイラーの壊れているお客さんの家で、普通にボイラー交換に行って来ました。

普通のセミ貯湯式の減圧タイプの給湯器で、今、ガス器具とか大変な事になっているので、石油給湯器で良かったなあ、と、北海道の設備を見る度に常々思います。

このタイプのボイラー、給水・給湯の他にドレイン管をつけなきゃならないんで、工事の手間はなかなかの物です。

だいたい、蛇口屋の場合、銅管を6メートル程使います。少し普通の人より、大袈裟に取り替えているかもしれませんが、なるべく継ぎ手を少なく、ボイラーと配管のバランスを考えると、このくらいは使ってしまうんですよね。

ほぼ毎日、何らかの工事はしています。その中で、ボイラーの交換は年間、150台くらいはしているようです。蛇口屋一人で、150台。

多いのか少ないのかはよく分かりませんが、これに配管のメーター数を掛けると一年間でなんと900メートル。ちなみに蛇口屋、職歴は20年くらいですから、更に掛ける20で18000メートル、18㎞かあ…、なんか微妙な距離だなあ。

車で行くには近いし、自転車なら遠いし、徒歩ならちょっと厳しい距離ですよね。
多分、地平線の方へ擦れるくらいの距離を永延とトーチランプ片手に、ソルダーワイヤーを構えて、フラックスを塗りまくってただ黙々と溶接してきたって事なんですね。
ちなみに、一直線にこの距離を配管してゆくと、直管の延長に使われるソケットという継手の数は、4499個になります。一箇所の溶接に30秒掛かったとして、だいたい2日がかりです。昼も夜も無く、せっせと溶接して、大丈夫かな、漏れないかな…、なんて思いを持ちながら、ただひたすら溶接しているんですよ。

悟りでも開けそうな作業ですよね。

なんか、こういう仕事って、設備に対して未発達な外国あたりに本当にありそうですよね。

ちなみにこの銅管を金額に換算すれば、だいたい450万円くらいって計算になります。

おお、ちょっとした高給車なら新車で買えるお値段ですね。もちろん継手やら消耗品やらを合わせると、それ以上と言うことになります。

まあ、こういう想像で、お金の話を出すのは野暮ってモンでしょう。

もう少し、長い距離を稼いで、ぐるりと地球を一周、銅管で結んで見たい物ですね。
で、水に困っている人たちの所に、国境を越えて配水。なんか、ワールドワイドな話になってきました。

あ、でも、この銅管、何処にも繋がってないですね。どこかにティーズの取り出しと、水抜き用のカランと吸気弁も必要でした。

それに、給水があるって事は、排水も作らなきゃいけないって事ですよね。

VU50くらいの塩ビ管で…。

ああ、この話、エンドレスだ。






お客さんはレベルが上がった!

2007-02-27 19:20:58 | Weblog
引き続き、本日もお風呂の工事でした。
何処にも繋がっていない換気扇も、外へ排気口(ステンレス製レジスターフード)を設置して、無事、普通の換気扇となりました。それだけで、その家のご主人は喜んでいてくれて何か、蛇口屋的には安上がりな感がありました。

ちなみに奥さんは、何が問題だったのか、判らなかった様です。
っていうか、工事事態に興味は無いみたいで、なんか、こちらは寂しい感があります。

この換気扇の行く手を塞いでしまった犯人は、5年前、このお宅の外壁にアルミのサイディングを張った業者だと言うことが発覚しました。

何社か合い見積もりを取ったあげく、同じ工事内容で一番安い業者に工事を依頼したらしいです。

まさに、『安かろう、悪かろう』ですね。

別に、安く請け負う工事屋さんを全て悪く言うつもりは無いんですが、どうしても工事自体の精度は落ちてきますからね。下請けに丸投げだったり、自社工事でも人手を減らして、工事をさせたりっていう、どこかで工事の穴が出てきます。

そう言うときは、普通の会社なら、自社検査までは来ませんが、キチンと、工事の内容と竣工を確認して、終了を確認する、現場監督の役割を担う人がいるんですよね。

この方がしっかりするか、職人自体がミスを徹底的に削減する意識を持たないと、工事はいつまで経っても終わりませんよ。

所謂、メリハリの無い、だらしのない集団となって、会社を空転させるんです。
いつまで経っても会社にお金が入って来ません。

ちなみに蛇口屋の会社は後者です。

ええ、前者がA山なもんで、蛇口屋達がしっかりしないと、彼は基本的に土下座しか出来ませんからね。本当に、ここまで頼りないと、むしろすがすがしささえ感じてしまいます。ホント、誰か貰ってくれないかな~。

話は元に戻りますが、こういう安く工事を請け負う会社と付き合うなら、お客さん自身が工事に対して現場監督になるしかありません。相手は専門知識を持つ一応はプロです。そこそこの知識は身につけ、注意深く観察しないと、このお客さんみたいにとんでもない工事をされることになります。

それにしても、今回工事をしていて、ユーティリティーの壁紙が少し汚かったんですよね。結構剥がれているし、張り方に隙間は空いてきているし。

だから蛇口屋はクロスの工事を進めて見ました。

するとお客さん、この問題の壁紙は、つい3年ほど前に張り替えたばかりだと言う話でした。
確かに、この汚れというか、見栄えの悪さはクロスそのもの汚れではなく、剥がれ掛けや隙間、コーナーの処理による物でした。

そこのご主人、クロス工事も、何社か合い見積もりを取ったあげく、同じ工事内容で一番安い業者に工事を依頼したらしいです。

舌の根も乾かぬうちに…。全く懲りてませんね。

するとご主人 「だから、今度のお風呂の工事は厳しく見て行く」って言ってますよ。
もう目なんかギラギラしていてますよ。

サイディングにクロス工事。
溜まった経験値はここでレベルアップかあ…。

まあ、いいですけどね。

換気しない換気扇

2007-02-26 19:42:10 | Weblog
今日から、お風呂の工事で、商品はTOTOのユニットバスです。

第一日目の本日は、まずは解体という内容で、EMOTO製のユニットバスを解体撤去してきました。

昔のユニットバスって、基本的に外組み立てですから、レスプロソー(セーバーソー)で切り刻んで来ましたよ。

いつも思うんですが、最近のユニットバスって開口部、つまり入口ドアの事なんですが、大きいので、大抵のお宅のお風呂の入口に設置してある、照明や換気扇のスイッチを移動しなければなりません。

うちの会社在来のお客さんが多いですから、大抵は間柱を越えて移し替えになります。
たいした手間じゃあ無いんですが、最悪、電気の線、VFケーブルっていう二芯線を切ったり繋いだりって作業になります。
蛇口屋は電気屋さんじゃありませんからね、一応、法的には500V以下は誰でも触っていいことになっていますが、それでも、一度、資格なり、専門知識を学ぶなりをしないといけないなあ、と思っているんです。ちなみに、蛇口屋の先生と言うか師匠的な電気屋さんがいたんですが、数年前、社長と大げんかしてから、二度と会社に来なくなってしまって、それ以来、蛇口屋とも音信不通です。
「電気工事士の2級の実地試験ぐらいは教えてやる」て、言われて、喜んでいた最中の話ですからね。期待していたのになあ…。

こういう世界じゃありがちな話です。

まあ、そんな苦手な電気を移設して、給水管給湯管も移設して、さあ、換気扇のダクトを取り替えようとしたとき、その事実は発覚しました。

既存のユニットバスも当然ながら、換気扇が着いていたんですが、ダクト、つまり換気扇から屋外へ空気を出す為のパイプですね。通常は、アルミ製のフレキシブルな蛇腹って言われる筒が家の壁を貫通して外へ向かって着いているんですが、ここのお宅は、呼び径75の塩ビ管だったんですよ。
で、問題は、その塩ビ管は何処にも出てなかったって事なんです。

ユニットバスの高さが変わるので、当然、蛇口屋塩ビ管からアルミのフレキシブルな奴に変えようと外すと、普通は外に続く穴が見えるはずが、そこは、壁でした。

壁に塩ビ管が押しつけられていて、換気扇を廻しても、何処へも空気が逃げれない状態でした。

救いだったのは、その塩ビ管と壁に隙間が無かったことで、もし仮に隙間があれば浴室の湿った空気は、家の天井裏とか、ユニットバスと壁の間に充満して、それは酷いことに成っていたと思います。

この取り付け方なら、空気は何処にも逃げないので、換気扇を廻しても、ただ、電気を消費してるだけと言うことになります。
少なくとも家には悪影響を及ぼす事は無くて、使用し終わったユニットバスの中で、蒸発していた水蒸気は、結露して、水になって排水されますからね。気密性の高いユニットバスで良かったですよ。
それでも、完全に湿気が無くなることは無くて、あんまり衛生的とは言えない様です。
そう言えば、解体したユニットバス、下回りカビてましたからね。

今度は安心してください。キチンと工事しますからね。湿気った空気はガンガン外へ出せますよ。

ホント、酷い工事されてましたね。



日曜に働く人々 実の有る無し。

2007-02-25 19:11:17 | Weblog
今日は日曜日だというのに、仕事の蛇口屋でしたよ。

どうしても、今日じゃなきゃ工事が出来ないと言う、客さんの所で、ボイラーを一台つけてきました。

普通の、廉価な、給湯専用、煙突タイプ、セミ貯湯という、割とスタンダードな物を取り付けてきました。

工事自体は、午前中に終わってしまう物でした。

その後、会社に帰ると、会社の営業さんが集まってなにやら今年から、リピーター客を増やすために取り組みをしていました。

内容は、今までかつてうちの会社で工事をしてくれたお客さんに、ダイレクトメールを出して、さらに、廻りをポスティングで攻めると言う物でした。
なにやら、歩いてチラシ配布してくれる専門のパートさんも雇うようです。

基本的にうちの会社は、社長のデザインする新聞折り込みチラシ以外の主立った集客方法は無いですから、うちの営業にしては、なんぼかマシな取り組みのような感じです。

今の時期、各店舗に出ていても、展示品を売り払ってしまっていますから、死んだような店舗になってので、春になって、展示品を建てて生まれ変わるまで、客さんも来ませんからね。各店舗にいてもやることがないのが今までのうちの営業さんの実情でした。

そんな中でもA山が中心になって頑張っていました。
完全にアナログで、ゼンリンの地図をコピーしては貼り付けて、表紙作って、お客さんの家を年代別に色分けしてマーカーで塗って。

静かな事務所にコピーの音と、セロハンテープを伸ばして切るあの独特な音とー、マーカーの芯が紙にこすれる音だけが響いていました。

みんな頑張っているなあ、と、やることも無いし、蛇口屋もお手伝いしようかな、と、声を掛けると、足りない地図があるからそれを拾い出して、コピーを取って欲しいと言うことでした。

それならと、何が足りないか聞いてみると、何が足りないか全く皆目、とんと見当が付かないと言うお話でした。

相談もせずに、みんなやりたいようにやっているだけの、まるで時間つぶしのような作業のようです。しかも、打ち合わせもなにも会ったモンじゃないから、かなりの数の地図が重複して、なんか喧々囂々になっていたらしいです。

つまり、静かだったのは、ちょっと前に、激しい言い合いがあって、その後気まずい空気が流れていたようでした。

計画性無し。チームワーク無し、完成の見通しなんて全く無しで、全然駄目な日曜日だった様です。





頭より柔らかなロータンクで良かったね

2007-02-24 19:55:52 | Weblog
突然、休みの今日、会社に呼び出されて、急な工事を終えて来ました。

一軒、あるお宅で、トイレのロータンクが割れてしまって、このままではトイレが使えなくなると言う、大変緊急を要する工事でした。

TOTOのC-730と言う、言うなれば、ロータンクを背負ったタイプの便器としては大変スタンダードな物で、この便器、特に寒冷地仕様になると、ロータンクが防露(結露防止)タンクと言って、発泡スチロール製の内部タンクとの二重構造になるために、外部の陶器部分が割れてもすぐには漏水って事には成らないのが特徴です。

もちろん、このまま使い続ければ、やがては漏水に至ります。

仮に、漏水しないしても、割れたトイレってのもあまり気持ちのいい物でもないですよね。
小さいお子さんとかいると、割れ口は凶器、刃物そのものですからね。

では早速と、現場に着いて、そのお宅のトイレを開けてみると、ロータンクの丁度真ん中くらいから、綺麗にぱっくり割れていました。

まあ、割れているのは聞いていましたから別に驚きもしませんでしたが、問題は、その割れ口、衝撃が与えられたあたりに、何か、こう、薄いと言うにはハッキリとした朱色が、よく見ると、床にも、ポツポツと、丸い、朱色が…。

そう言えば、出迎えてくれたご主人の額に、真新しい白い包帯が巻いてあって、よく見れば顔も所々が傷だらけ…、打撲だけでなくひっかき傷もあるみたいです。漫画で良くある猫に引っかかれた傷ではないですね。多分、よく手入れされたご婦人の爪と想像するのが容易でした。

固まる蛇口屋の前で、ご主人は、ニコニコと妙な笑顔です。

ジッと顔をみてはいけない気もしましたが、やっぱり気になっ凝視してしまう蛇口屋です。

その包帯に滲んだ血液を指指さして、頷いてくれました。

蛇口屋も、何となく微笑んで、頷いてしまいます。

もちろん、これだけで全てを結論づけるのは早急な気もしますが、ここはお客さんのご都合の話ですからね。聞くわけには参りません。

あ、でも、今度新しく設置するトイレ、TOTOのピュアレストなんですよね。
ままでのC―731タンクとは異なり、鈍器と言うにはあまりに鋭角な場所が多いタンクです。TOTOさんの生み出したあの独特のシャープ感と丸みが生み出す高デザイン製が仇になりそうな気がします。

今度は打ち所が悪ければ、最悪……。

蛇口屋が工事したロータンクで人が亡くなりになるのは嫌だなあ…




チャレンジ! ザ・混合水栓!

2007-02-23 21:27:44 | Weblog
今朝、ちょっと社長の方から相談があって、

「蛇口くらいは蛇口屋でなくともうちの社員全員、取り付けられるようにできないか?」
と言うご相談がありました。

蛇口って一言言っても沢山種類がありますからね。
一口に、「ハイ!」とは言えないんですよね。

社長はうちの交換工事で一番多い、サーモスタット式シャワー、とか、流し台シングルレバー混合水栓のことを言っているんじゃないかって思います。

最近の浴室混合水栓、つまりサーモスタット式シャワーは、ユニットバスに取り付けられていることが多いですから、ユニットバスの場合は、必ず、水栓と、配管の間に、ユニットバスに水栓を固定する為の、金具が着いてますから、全く経験がない、所謂素人でも、説明書を見ながら、プラモデル感覚での取り付けは可能でしょう。

今はシール材も性能がいい物が揃ってますからね。

特に、蛇口屋が活躍する北海道では寒冷地仕様という、常に水抜きを考える為にお風呂の水栓はたいてい、壁に直接取り付けられているものが多いです。確率から行くと、ほぼ9割5分はこのタイプです。

これが本州仕様とかなると、デッキタイプとか、台付き、とか言われる、配管が水栓と真下で繋がるタイプになるので、ちょっと専門な知識と、そこそこな経験が必要になって来ます。

流し台の混合水栓は、今どこもシステムキッチンが全盛ですからね、その一つ前のセパレートタイプのセットキッチンも、水切りをつけて、デッキタイプになっていますからね。
流しを外したり、流し裏に潜り込んだりと、浴室に比べれば、それはすでに改修工事の域に達します。
ちゃんとした技術と経験と思いっきりがなければこのタイプは難しいと思います。

一応結論としては、浴室なら、ある程度大丈夫って事です。

あ、でも、同じ浴室でも、北海道の地場産業的なハウスメーカー、『木の城たいせつ』浴室は要注意ですよ。

未だにタイル風呂に本物の木のサイディング壁、壁出し混合水栓は『持ち出しニップル』って言う、壁厚の調整のための配管材料が入っているので、取り外しと取り付けには最大の注意が必要です。しかも、その持ち出しニップル、普通は砲金の物が主流なんですが、ここの設備屋さんはどういう訳か、鉄のライニング仕様の物を使っている場合が多いので、老朽化のために、錆びてねじ切れてしまう場合があって、不本意に千切れ残った材料が、鉄管などの牝ネジに残ってしまう場合があるので、【エキストラクター】っていう専用工具と卓越された技術が必要に成ってきますよ。

それと、どういう訳か、配管をバンドで固定していない場合もあるので、配管そのものが、混合水栓を外した瞬間に、いなくなってしまうことも多々あるんですよね。

ロスト配管…。

蛇口屋の中では最悪の事態と呼んでいます。

まあ、つまり、こういう事を、営業であるA山や、社長が判断できない以上、やめておいた方が無難って事ですね。




HOUSE HAZARD 〈住居の中の危険〉

2007-02-22 20:04:25 | Weblog
私は、ガスや水道管、ちょっとした空調の工事やそれに絡む大工工事など、修理に携わっている正確な職種で言うところの配管工です。
数年前に独立して、主に、マンションや集合住宅の顧客を中心に仕事をいただいている、所謂、便利屋さんのような、仕事をしています。

そんな私の廻りに困っている人がいました。

その人は、昔からの顔なじみのお客さんで、私がこの仕事に着いてから大変お世話に成ってる人です。ご職業は、マンションのオーナーさんで、モノは古いですが、立派なRC構造のマンションを持っていて、ご主人を亡くされてから、ここ数年は、自分で管理もなさっているようで、困った事があると、何でも相談に来られます。

ある日、そのオーナー奥様から連絡があって、店子さんの所のガス器具が壊れたから来て欲しいと言う事で、急いで言われた番号の室内に伺って見ると、困っているオーナーさんと、その部屋の住人と思われる、方が、どうしてもお風呂に入れないと困る、と仰っていて、オーナーさんはどうにか出来ないか? と私に訪ねて来て、その問題のガス器具を見ると、少々燃焼部に問題を発生していましたが、器具自体が相当昔の製品なので、ガス器具の義務として取り付けられている安全装置を短絡させて、偽の信号を器具に送ってやれば、多少の臭いは出ますが一応は燃焼すると思われました。

良く、古い木造のアパートでやっていた事です。私たちのような業者ならみんなやっている事です。
店子さんもオーナーさんもほとほと困っていたので、私は、なら、と安全装置を短絡させ、「これでお風呂のお湯は出ますと告げました」

ガスの炎に多少の揺らめきと息切れがありましたが、なあに、お風呂に入るくらいなら大丈夫でしょう。

店子さんも、オーナーさんも大変喜んでおいでで、私は一安心して、そのマンションを後にしました…。





と、蛇口屋なりに、あくまで想像で、最近多い、っていうか各社メーカーから報告が相次ぐ、不完全燃焼の一連の流れを書いてみました。
言い方が悪い気がしますが、こういう風に『無知な工事屋さん』の善意で、人の命が失われるケースもあるんです。
彼にして見れば、お客さんでるオーナーさんの為、そして店子さんの為に、両者納得させるために、現在自分の出来る最善を尽くした行為です。悪意なんて微塵もありあません。ただひたすら純粋に、期待に応えようとしていたんです。
ただモノを知らなかっただけです。

それだけに余計に怖いですよ。

蛇口屋がかつて勤めていた会社はこれより酷い人が社長で専務でした。

「本当にこれでいいのか?」ってかつての会社で思い続けていたのが、今の蛇口屋の原点だった気がします。

これはフィクションです。これよりも悪質なモノ、壊れていると知りながら、危険だと思いながらも使用させていたモノもあったと思います。

ちょっとくらいは大丈夫だろう…。

そう軽く考える、自分の取った行為がどのような未来に繋がるか想像も出来ない人間は確かに存在しています。

人の命を預かっている事を意識しないと、この仕事をやって行く事は出来ないと思います。

家って、怖いところも沢山あるんですよ。
今後も、このブログを通して、手狭ではありますが発信してゆこうと思います。

あくまで想像の範疇ですけどね。




ボイラーの種類と勧め方

2007-02-21 20:55:42 | Weblog
今日の仕事の終わりに、一軒、最近取り付けたボイラーのクレームに行って来ました。
内容は、お湯の量が少なくなったとか。

行って見ると、それもそのはず、今まで着いていた既存のボイラーは直圧式のハイパワーな奴で、今回取り付けたのは、割とスタンダードなセミ貯湯の減圧タイプのボイラーでした。

つまり、ボイラーとしてランクを落としている工事です。

自動車で例えるなら、今までは、2000CCクラスの普通自動車に乗っていたのを、急に軽自動車に乗り換えるくらいの変化は体感出来ます。
坂道なんて全然で、山道の登りは、常に登坂車線を走っている遠慮深さを求められます。

一応は給湯量が減ることはA山は言っていた筈なんですが、お客さん曰く、「お湯の量が減るのは納得が行くが、水の量まで減るのは納得が出来ない」って言う話だったんです。

電話を受けて蛇口屋に言ったのは、社長ですから、内容が半分も蛇口屋に伝わっていないことになります。

減るんですよ、水も、混合水栓って言われる、水とお湯が一つのカランあら出るタイプの蛇口は、基本的に、同じ圧力で給水給湯されなけらばなりませんから、お湯の勢いが低くなれば当然水も低くなります。

でないと逆流したりとかの事故が起こって、生活に弊害が出るどころか、各器具も壊し兼ねなくなりますから、水道屋さnの決まり事で、鉄の掟なんです。

だから全体量なんて著しく変わります。
特に不満を感じるのはシャワーを使うときです。
今までの痛いくらいの肌に叩き付ける様なシャワーはもう味わえないんですよね。
風呂に湯を張るのも遅いし、なんか、流しの洗い物も、泡切れが悪いような気がするし、と、いいところはないですね。

唯一のメリットが価格が安いって事くらいで、お湯を取り巻く生活は激変します。

やっぱり人間、良いモノ馴れてしますと、なかなか生活のレベルは落とせないモノですよ。

唯一の例外は、今まで大家族でしたが、みんな子供が独立してしまい、今は夫婦二人きりっていう事情の方は、こういったボイラーのレベルダウンを望む人は多いです。

みんな、「ああ、これで十分ですよ」って納得されてますね。

今回のご家族は6名。

ちょっと、ミスマッチですねえ。

ここなら、既存品と同じく直圧で、4万㎏カロリーでも十分納得できたかもしれません。
一般に、勢いが弱くなるって状態は、お客さんでは想像できにくいですから、キチンと例題使って説明してあげないと駄目なんですよね。

家の状況に合わせて、器具を勧めるのもまた、この業種の営業に求められる資質ですよ。

蛇口屋の説明に納得はされていました。
会社では、A山が、「あんまり五月蠅い事言うなら、減圧弁を撤去すればいいんじゃない、勢いは凄く強くなるよ」と、の賜っていました。

もちろん、大却下です。

うちの営業にモラルはないですからね。体にたたき込んでおきました。

今日は誕生日なんです

2007-02-20 21:04:22 | Weblog
今日も仕事が無いのかと思いきや、なんと突然ボイラーの注文がありました。

途中までチラシ撒きやってたんですが、急遽呼べ出されて現場に急行しました。

古い住宅で、ボイラー自体も14年目でした。

釜の交換は可能ですが、恐らく、他の箇所も次から次へと壊れて行くことが予想され、交換を勧めました。

即日見積、即日工事、即日集金。

快調に終わらせられると思ったんですが、これがなかなか手強い奴でした。

既存配管と新しいボイラーを取り付けるための接続する箇所から、水が漏れて、しばらくは追いかけごっこを演じていました。

見れば、もうやせ細った白ガス管(亜鉛メッキ鋼管)です。肉厚もやせ細り、しかも継ぎ手部分は、もう錆が詰まっています。雄ネジは全滅ですね。

仕方なくお客さんに追加工事をいただいて、見える箇所の配管は全て変えて来ました。
本当に、最初からこうすれば良かった感じです。

今日は、うちの息子の2歳の誕生日ですからね。
プレゼントを買っ早く帰りたいんですよね。

蛇口屋、息子LOVEですからね。

もう目の中に入れようとしても入りきらないくらい大きく健やかに育ってくれて嬉しい限りです。
たまに思うんですが、この子、生まれて来る前は何処にいたんだろ? って言うくらい自然に普通に蛇口屋の取り巻く世界観にとけ込んでいます。

ホント、ずっと前からいるみたいですよ。

なんにしても、無事2歳にくれてありがとうね。

お父さん、もう少し頑張るから、今度は東京ディスニーランドに行こうね。

でも、パパとしては、もう一人くらい欲しいなあ…

江別では雉に良く会います

2007-02-19 20:15:05 | Weblog
な、なんと、蛇口屋が撒いてきたチラシの効果で、仕事が出てきました。

この冬期には嬉しいちょっと高めの工事です。

助かるな~。

引き続き、ボイラーやトイレの工事も芽吹いてきて、蛇口屋の撒くチラシの仕事の変換率が、他の人に比べて高いと言う評判をいただいています。
まあ、真面目に、そして笑顔で撒いていますからね。しかも、走っているし。
外で雪掻きしているような方には、キチンとお願いして手渡していますからね。
工事よろしく! じゃ! って感じです。

楽しいんですよね、チラシ撒き。

それに、人との出会いばかりでは無いんですよね。

江別でも、ちょっと田舎の方に行くと、家の件数は少なくて大変ですが、希に、野生動物が顔を出したりします。
狐なんかは結構常連で、しつこい奴は追いかけてきますね。きっと誰かが餌をやったりしているのでしょうね。ずいぶん人慣れしてます。
蛇口屋が一番驚いたのは、雉です。

あの鳥、本当に飛ぶのへたくそで、良く雪山に突っ込んでゆきますね。普通の鳥みたいに羽ばたくっていうよりはまるでムササビのように滑空しているみたいな飛び方で、目の前を横切られ、まだ降って間もない雪山に突っ込んでいった時は、何事かと思って肝を冷やしました。もちろんその時は雪山から、自力で抜け出して、鳥らしくもなく走って行きましたけどね。
交通量の多い所も平気で顔を出して、江別恵庭線でも何度かお目に掛かってます。
昔、猟をしていた父親から、『たまに雉は、自分から墜落して死んでしまうときがある』と言う話を思い出しました。
確かにあれじゃあ落ちるときもあるだろうって言うか、鳥として、自分の翼の生み出す速度を制御出来ていない様な印象さえ持てます。
大丈夫かな、事故とか会わないかな…、と雉の心配をする蛇口屋です。

もう少し暖い時期に、エゾリスとかにも会えましたけどね。なんか彼らとかの出会いって、雪解けのシーズンが多い気がします。
冬眠からさめたばかり? それとも彼らって冬眠とかしないのかな?

出会う動物は小さいモノばかりですが、北海道には、絶対に出会ってはいけない大きな獣がいますからね。
最近、住宅街にも出没しているとか、そちらの方は遠慮したい蛇口屋でした。