蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

休日工事のリスク

2007-04-30 20:34:17 | Weblog
今日は普通にボイラーでした。

問題なのは、GW真っ最中で、管材屋さんもみんなお休みなんですよね。
やっている所はあるんですが、ねらった材料が無い場合があります。特に管材じゃなくて器具の部品なんて、管材屋さんも、通常に在庫はしないですものね。

既存のボイラーを撤去した後で、材料が足りなくなって、工事できませんでしたって事だけは回避しなきゃならないんで、絶対に、発注した材料と在庫で出来るように、確認しなきゃなりません。
うちの営業さんは優秀なんで、概ねの材料なんてとても拾えないし、鉄管と銅管の違いもわかってなさそうなんで、あまり多くを期待できないんですよ。

だから、ボイラーの交換工事の時は、FFだったら、排気トップと減圧弁くらいは用意して貰って、残りの材料は、長年の勘で、大体の材料を揃えて持って行きます。

この流れは、長年培って来たはずなのに、A山は今日の工事で、排気トップを発注し忘れて、訳のわからぬ材料を、会社中から拾い集めて、「ホラ、これだけあったから、何とかしなよ」って上空300メートルから遥見下ろす様に蛇口屋に告げ、現場を去ろうとしたので、コブラツイストを極めて、弱ったところを現場から放り出して、解体した鉄管やら、排気トップやらを投げつけて、会社に返しました。

そして、会社に電話して、社長に、「今日は集金できません」と告げて、上手に焚き付けて、帰ったA山は会社で火だるまになっていたそうです。

蛇口屋も夕方5時頃、会社に戻ると、社長の机の前でまだ『立たされん坊』になってました。

いい歳して、会社で立たされる気持ちって、蛇口屋には判らないなあ。

仕事の方は、A山が持ってきた排気トップの残骸の収集が使える筈もなく、元々付いていた排気トップを生かして工事を終了させました。

もちろん、新しい排気トップが入ってきたら、交換ですが、それはGW開けになると思われますが、今のところはボイラーの使用に関して、何の支障もないので、まずは一安心です。

『上手くいくなら、別に社長に言わなくても良いジャン』とか、A山は毒づいていましたが、それじゃあ蛇口屋の気が済まないんで、素直に反省出来なくて、進歩しなんだから、せめておとなしく怒られていてください。












トステムテリオスポートの建て方

2007-04-29 20:51:04 | Weblog
うちの会社の施工するトステム社のテリオスポートには、種類がおおむね2種類あって、単棟という、車が一台止めれるタイプと、横連棟と言って車が横並びに2台止めれるタイプがあります。今回は単棟のタイプで説明を進めてゆきますね。
で、この単棟の中にも足(柱)が片側2本の合計4本タイプと、片側3本で合計6本のタイプの2種類があります。そのほかにもこの足の上に乗る、屋根の加重を直接支える梁の太さや強度によっても種類が分かれますが、今回は組み立て方は同じなので、割愛させてもらいます。

まずは、隅を出します。カーポートの位置が決まれば、足の位置が出ます。判りやすい施工説明書が部品箱の中に入っていますから、多分時間を掛ければ誰でも出来ると思います。
そして基礎の工事、穴掘りのスタートです。

うちの会社はフェンスブロックっていう高さ50㎝巾、奥行き30㎝のコンクリートの升を使って、そこに柱を入れるので、それがすっぽり収まる穴を、柱の数に応じた数掘ってゆきます。大体は、フェンスブロック事態を地面に埋めて隠しますので、70~60㎝の深さで、40㎝角の穴を掘ることになります。ほぼ立方形に、綺麗に掘るのは難しいです。上手な人になると、芸術の域に達します。このときに出る残土は、フェンスブロック6っこと入れ替わる土の量は、軽トラの荷台にほぼ満載になります。

フェンスブロックを埋めて、填圧しながら埋戻して、レベルで計測して柱の長さを決定して、必要があれば柱の長さを切断して調整して、フェンスブロックに柱を挿してゆきます。

その間に、手の空いてる人間が梁を組み立てます。
柱との接合金具を取り付けたり、タイトフレーム(折板の屋根が乗る形状になっている金具で、ボルトが付いています)を取り付けたりって作業になります。
同時に、屋根に固定の為の穴をあけます。丁度柱の位置が穴の位置になります。

で、梁を柱に乗せて、ボルトで留めて、ここに来ていよいよ、屋根を上げます。
長さ5,5メートル、巾60㎝(折板だから、単純に板にすると倍以上の長さになります)通常なら、二人で持ち上げて、脚立などで待機する二人に渡す作業になるんですが、うちの社員は、これを一人で持ち上げて、一人に手渡して、脚立によじ登って柱の上に上がっている梁に、屋根を掛けてゆきます。

この長い折板を真ん中付近で持って、ぐるりと頭の上まで持ち上げられないと、うちでは『使える社員』とは言われません。背筋力200㎏と握力65㎏以上と若干な器用さで可能な技術です。機会があれば試してみるのも良いかもしれません。

ここまで出来たら、後は、化粧材の取り付けと、雨樋などの取り付けを終えて、水平対向をきっちりと取ります。

まだフェンスブロックと柱には大きな隙間がありますから、カーポートは勾配を取った方向へ傾こうとするのを、木片のブロックなどを使って、柱の一本一本を極めてゆきます。

この辺は熟練しないと、あっちを立ててればこっちが立たずのバランスで傾こうとしまうから、それなりの経験とセンスが必要となります。

そして最後はその空いた柱とフェンスブロックの間にモルタルを流し込んで、元の地面のレベルまで更に埋め戻して終わりです。 場所によってはアスファルトの補修や、インターロッキングの補修が必要になります。

とまあ、以上が、カーポートの組み立て方なんですが、友達同士でやってみるのも良いかもしれません。

これだけはハッキリ言っておきますが、多分、「業者頼めば良かった」って後悔することこの上ないですよ。

最後に、カーポートの利点は、積雪地においては雪掻きの手間が少なくなるってことと、ガレージに比べて、暗くならない。っていう所ですね。

特にトステム社のようなアルミ製は、お手入れの手間を考えると、オススメの一品です。


気をつけて行ってらっしゃい~!

2007-04-28 23:18:24 | Weblog
GW突入の蛇口屋的行楽の第一日目は、カーポートでした。

現場は銭函(札幌から一番近い海水浴場)でしたし、天気も好天で、まあ、気持ちの持ちようで楽しめると言えば楽しめたかな。

ただ、テリオスポートのブラックでしたから、たまに触る蛇口屋が傷を付けてしまわないか、少々の緊張を強いられました。

本当に、ちょっとの傷でも目立つので、蛇口屋的には、もしもトステムのカーポートをお求めなら、『シャイングレー』がオススメですね。

傷も目立たないし、何よりも見た目に綺麗です。
言ってしまえば、昔のサッシの銀色に近い物があるんですが、今のサッシってほとんどが樹脂サッシですから、色は黒とか白系の色ですから、見た目に銀色のカーポートは新鮮に見えます。
それに、この色、おそらくはどんな住宅にもあっている気がします。

でも、今日は真っ黒なテリオスポートをせっせと、ER谷係長と二人で建てていました。

その間、会社では、妙にタイミング的に浮いてしまった人たちがゴミなどのお片付けをしていました。

仕事を終えて会社に戻ると、会社は綺麗になっていましたね。

この時期、大型連休前に工事をしたがる人ってあんまりいませんね。
時たま、飛び込みで、給湯器なんかの、どうしても生活に支障をきたすタイプの工事の依頼が来るくらいです。

蛇口屋も、今回は暦通りに休みは頂けそうなので、子供を連れてドライブにでも行ってこようと思います。

一応、渋滞は嫌なので、空いているところに行こうと思っています。
出来れば、自然と戯れたいなあ、と考えているところです。

皆さんも、大型連休、季節も良い感じですので、行楽での事故なんかに気をつけ行ってきてください。
でも、せっかくのお休みなんですから、気を引き締めってってのもなんですから、緩やかに温く、平和に行ってきて下さい。

蛇口屋もそうします!

中くっらいの世話です

2007-04-27 20:53:49 | Weblog
早いところでは、明日からGWが始まるんでしょうね。
羨ましい限りです。

蛇口屋の所は、順調に仕事が詰まったり、滞ったりで、まともに休みも取れるのかすら怪しい状態です。
ちなみに明日も仕事ですよ。天候は良さそうなので、外仕事が楽しみです。

さて、最近、うちの会社に入って来られた、ご年配の方がいます。

結構、アグレッシブな人物で、一応、会社としては営業で雇っているのですが、元気に工事も手伝ってくれています。

なかなかの経歴の持ち主で、世間の荒波に揉まれて、無事、うちの会社に漂着したようです。蛇口屋からみると、それが彼にとって幸福か、それとも不幸なことなのか、なかなか判断しかねる所です。

名前はA山にかぶるんで、A川さんと言うことにしておきますと、そのA川さん、蛇口屋の頻りに独立開業を進めます。
「いやあ、勿体ない、こんな所でくすぶっているなんて、それだけの技術と頭があったら、開業するべきだよ」と、顔を見る度に、ほぼ一日一回は言われます。

少々、困るのが、A川さんは社長の前でも平気でそう言うことを言います。
その度に不機嫌になる社長はほっといて、そうか、独立かあ、と頭をよぎることもありますが、今のところはそんな風には考えていない蛇口屋です。

人に使われる人生はまっぴらだ。とか、一国一城の主になる、とか、そういう風な、若干、本当に持つべき目標を持たなかった経営者の尻ぬぐいが、今の不況の総決算だと思っています。

だから、そう言う野心みたいな物は全くないです。

ただ、そこが通らなければならない道ならば、蛇口屋は言われ無くても勝手にやります。
などと、思って口には出さない蛇口屋に、A川さんは、本当に喋る喋る。
「夢がないなあ」とか「もっと度胸良く行かなきゃ」とか「安全だけが人生じゃないよ」とか「男だろ!」とか、本当に、最近は、さすがにちょっとイラッと来ています。

そろそろ、一発、怒っておくかなあ…

でも、そう言うことを言わなきゃ、いい人なんだよなあ。お孫さんもいるし。
明日も一日、一緒だなあ…。


卵酒って…?

2007-04-26 19:33:59 | Weblog
久しぶりに、本格的に風邪を引いてしまった蛇口屋です。

蛇口屋は、タバコ吸わない、お酒飲まない。息子と共に早寝早起きの生活で、体調は崩しにくいんですが、たまにこんな風に風邪を召します。

おおむね病原体は子供が拾って来ます。
ヘタに大人から風邪が感染るより、子供が持っている風邪の方がきキツイ奴の場合が多いような気がします。

鼻と喉ですねえ。辛いのは。

ちょっと頭もポーッとしていますね。

多分、熱もありそうです。

廻りを見渡せば、家族全員で調子が悪い様です。

蛇口屋の実家では、こう言うときは、『ネギ湯』という物を飲みます。
ネギを一本、まるまる刻んで、炙った梅干しと鰹節を入れて、味噌で味を付けて、ぐーっと一気に飲んで寝ます。

まあ、言ってみればビタミンの大量摂取ですね。

人によっては『卵酒』とかって言う人もいるんでしょうが、蛇口屋、卵酒って飲んだこと無いんですよね。効くんでしょうかね? っていうか味を純粋に知りたい気もします。

銀河鉄道999とか、宇宙戦艦ヤマトなんかでお馴染みの、蛇口屋の心の師でもある松本零士先生の描く『四畳半シリーズ』では、良く主人公の『おいどん』(さるまたけってご存じないですか?)が片手鍋のまま飲んでいる光景を目にしましたね。
なんか、美味そうだったなあ。

消防設備士の試験日まで日がないから、ちょっとは勉強して、今日は早めに寝ることにします。

確か、東洋医学では、風邪って誰かに感染すと治りが早いって言いますよね。

明日会社で、風邪菌ばらまいて、早く治す事にします。



今回のTOTOの件で思うこと

2007-04-25 20:00:33 | Weblog
最近、ようやく北海道も春めいて来ましたね。

今日は一日ポカポカで、会社の支店で一人お昼御飯を食べていたんですが、今日なら外で食べても美味しかったでしょうね。

今日は、一軒、トイレの交換の工事でした。

最近、衢を賑わせているTOTOのZシリーズの最新版です。

所謂「燃える」便器ですね。
皆さんのトイレは大丈夫でしょうか?

うちの会社で取り付けたトイレは実に200件くらいは該当するんじゃないかって言われていて、そのうち、TOTOさんの発表する症状に陥ったクレームは一軒もありませんから、確率はそれよりも更に低めみたいです。

でもだからといって、安心してね。って訳ではなくて、万が一の時のためにも、もしも、これを読んでいるあなたのトイレが該当する製品だったら、キチンとメンテナンスを受けて、お客さんも、メーカーさんも安心して行けるようにするのが良いことだと、蛇口屋は考えます。

でも、こんな事が起こってから言うのも何ですが、昔のトイレじゃあ考えられない事ですよね。
これって、衛生製品である以前に、家電製品って事で、直接触れたら熱を持ったり、感電したりって、言う機械な訳です。

そう考えると、製品として、蛇口や今までの陶器の衛生製品というよりは、石油給湯器やガス給湯器などと同じように、一設備屋さんとして、もう少し考えを改めて付き合って行かないといけないのだろうか? などと思ったりもしますね。

マイコン制御でもはや精密機械扱いです。

壊れる箇所が多い煩わしさ、一つ使い方を間違えれば、触れれば危険な生活電気用品。

そう考えれば、昔は良かったなあ、等と考えつつも、今の快適な暮らしから離れられる訳もないですから、上手に付き合って行く為にも、何あったら、それが小さな事でも、メーカーさんや、施工店さんに相談して行くことが大事だと思います。

で、受け手のメーカーさんや施工店さんも、看板背負っている以上は面倒くさがらずにキチンと対応して、それを怠る会社は自然淘汰されて行くのが、今後のこの世界だと、蛇口屋は、思っています。

今回の事件で、更に安全を意識しないと、今後、この仕事は続けられないって事です。

ただ思うことは、今回のTOTOさん、大きな事故にならなくて良かったなあ、って思います。


お~い、お茶!

2007-04-24 19:44:23 | Weblog
ボイラーの取り付け工事中、お客さんから何かとお世話を焼かれる蛇口屋ですが、特におやつの時間になると、その家その家で特有のおもてなしなんかもしてくださいます。

今日も、ちょっと、感動してまいました。

お茶なんですけどね蛇口屋、あんなお茶を飲んだのは初めてでした。

そこのお客さんは、安物で、と仰ってましたが、とんでもない。

うまみ成分って言うんですか? 
お茶特有の甘みの強いこと、強いこと。一口すすって、思わず、「うわ! 高そう!」と下品な感想を口走る、育ちの悪い蛇口屋だったりします。

「湯の入れ方、時間の置き方で、味って変わるんですよ」
と上品に奥様が仰られて、思わずセレブな時間を楽しんでしまいました。
宇治から直接取り寄せている玉露とか、値段は教えてくれませんでした。

ホントに、あの味は、まったりとなにもしない時を楽しむ贅沢がありますね。

テレビを見ながら、本を読みながら、何かをしながらでは勿体ないと、思ってしまいました。

こんなにお茶を語ってしまうのは、蛇口屋ももういい年って事なんでしょうかね?

本来、安いコーヒー(中挽き)派な蛇口屋で、500~400グラム単価395円に贅を探すのが楽しい日常をそろそろ、お茶に切り替える時が来たのでしょうかね。

ちょっと考えないといけないなあ、とその後の仕事をしながら考えていました。

そしてその続きは現在にも至って、更に考え中です。
まずは、専用の湯飲みに急須に、お茶事態は少々高めをnetで探すかなぁ。

そのほかにも、最近、南蛮茶とか言う、辛めの昆布茶みたいなお茶を飲んで驚いた事もありましたねえ。
暖かなうちは美味しかったんですが、ボイラーの取り付けに夢中になって後半、冷たくなった南蛮茶はかなり微妙な味をしていました。

あの時のお客さん、ごめんなさい、冷たくなった南蛮茶のほとんどは、洗面化粧台の排水溝に飲ませてしまいました。

でも、本当に、今日飲んだお茶は美味しかったなあ。
あの家で、今度、お風呂も壊れないかなあ…。
そしたら最長で一週間は、超高級品玉露をいただけるのになあ…
等と、不埒な事を考えてしまう蛇口屋でした。

スプリンクラー屋にもなります

2007-04-23 21:24:45 | Weblog
いやあ、蛇口屋、今まで悪かったなあ、と、社長から新車を与えられました。
相変わらず軽トラックの幌車ですが、今となってはもうどうでも良い話です。

さて、現在、蛇口屋は、消防設備士甲第一種を勉強中なんですが、ここへ来て思うことは、正直言って、ちょっと舐めてたかも…と、テキストを読むうちに思うようになりました。

本来、今年の所得資格本命である、給水装置工事主任技術者の試験日まで、空いた時間に、危険物取扱者の資格でも取っておこうかと思って、色々調べると、同じHPに消防設備士なる物があって、なるほど、水回りの一種だな、と思って、蛇口屋として、危険物より、こちらを取る方が、本意だろうと、受験を決めて、行きがけの駄賃程度でこの資格の所得を目指していた為体ぶりでした。

読んでいるうちに、これは、設備と言っても、蛇口屋が行っていた、衛生設備とは全くの別物だと徐々に気がついてきました。

それどころか、直接、人の命に関わる物です。

衛生設備の場合、人の健康を守る概念が優先されていて、確かに命に関わることですが、少々距離を置いている気がします。

それに比べて、消防設備士は、本当に命がベッタリと資格そのものに張り付いている感じがします。

北海道の消防設備は、寒冷地の為に、乾式が多く存在しているといいます。

乾式っていうのは、スプリンクラーの配管の話で、管体に水が満たされていない空の状態です。
で、いざって時に水が走る訳ですが、ここで何かあって、散水されなかったり、圧力が足りなかったり、規程の場所に規程の数のスプリンクラーヘッドが無かったりしたら、それこそ、工事の為に、人の命や財産が文字通り、灰になってしまうわけです。

なんて責任重大な仕事だろう、と蛇口屋は改めて感じ入ってしまいました。

男子一生の仕事に相応しいこの資格を、片手間に所得しようなんて、蛇口屋もとんだ甘ちゃんですね。
それにとっても難しいですね。テストの方も。

ちょっと蛇口屋、これからは、今以上に本気で行きたいと思います。

だから、ちょっとの間、蛇口屋ではなく、『スプリンクラー屋』になるぐらいの気持ちで取りかかりたいと思います。

後、2ヶ月で試験ですからね。

取れると良いですね。

ロータンクの昔話

2007-04-22 19:47:19 | Weblog
中学生の頃、勉強もしないで家の手伝いをしていた蛇口屋ですが、良くやっていた手伝いに、『ロータンクの組み立て』と言う物がありました。

トイレのタンクの中に色々な細かい部品を取り付ける役目です。
市営住宅とかの物ですから、数も相当ありました。

最近の設備屋さんなら、『おや?』っと思われるかもしれませんが、その昔、TOTOさんのロータンクは現場組み立てだったんですよ。ただの陶器のタンクと、部品箱に別れて現場に届くんです。

今のC-14の隅付きロータンクですから一つ見本を作ってもらって、右給水用、左給水用と延々と組み立てて、現場事務所の下の階のプレハブの小屋にしまって行きます。

当時は、陶器の部分と、ボールタップなどからなる内部金具に別れている、このタイプが当たり前でした。

そんなある日のこと、違う現場で、INAXのロータンクが届いているのをみたときに、既に工場出荷から、内部金具が取り付けられている事実を知って驚かされました。

こちらの方は、ただポンと付けるだけ。

作業的には非常に効率が良くて、工場内で組み立てられている分、製品としても安心感が高いと、現在の蛇口屋は思うのですが、当時の蛇口屋は、「え~、つまんない」とふて腐れたらしいです。

当時にしてみれば、普段はあまり触れない職人さんのモンキーレンチやモーターレンチなどの工具を使って、傷つくの防止するための毛布の上でコロコロとロータンクを転がして部品を組み上げて行くのは楽しくて仕方ありませんでした。

まあ、当時の人はそんな理由でINAXを使いたがりましたが、蛇口屋だけは、小生意気にTOTO派でしたね。

最近ではロータンクの給水方向の切り替えなんかしながら、そんな昔の話を思い出します。
ちなみに、右給水と左給水では左給水がTOTOさんの基本のようですが、たまにある右給水に対応するには、前もって給水方向を指定すれば、出荷時点で任意の給水方向で出してくれるそうです。

うちの営業は右左判らない人ばかりですからね。
その辺の教育から始めないと、駄目な会社なんですよね。

色々勉強になりました

2007-04-22 01:34:54 | Weblog
たった今、帰ってきました。
仕事じゃありません、面通しです。
このブログを読んでる方ならご理解いただけると思うのですが、とある会社へ顔を出してきました。

本当に、どうもすいません、時間も忘れ、社長さんとお話込んでしまいました。
大変ご迷惑だったかもしれませんが、蛇口屋にとって本当に楽しい一時でした。

このブログが作ったきっかけとはいえ、本当はよそ行きの自分で行きたかった蛇口屋でしたが、もう、最初っから最後まで蛇口屋全開でしたね、お恥ずかしい。
楽しい時間をありがとうござました、社長さん、okoさん。

設備や水道の話をここまで出来たのって何年ぶりでしょう。
長い間、持ちかかえていた疑問はおおむね溶解しました。

本当に深い森の緑の中で深呼吸をした気分です。

酸素が濃すぎて酔いそうになってしまいました。

こういう会社で仕事が出来れば、毎日、いっぱいいっぱい設備の事だけ考えていられるんでしょうね

それはそれで幸せな事なんですね。
ホント、楽しかったまあ。

とにかく今日は眠いんで、この辺で!