蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

お風呂に入れません…、ではなくて、入りません

2006-02-28 22:03:24 | Weblog
お風呂の工事も二日目、完全に、浴室はもぬけの空なって、外壁の内側が見える状態になっています。

排水管も電気も、土台もなんとか目処が付いている本日だったんですが、一つだけ問題が発生しました。

この問題以外は、全てクリヤーしているんで、こいつさえ何とか出来れば、工事は滞り無く終了するんです。

で、その問題というのは、浴槽がお客さんの家には入らないと言う、まあ、言ってしまえば根本的というか、基本的な問題で、解体した浴室には何ら問題がなく、浴槽のユニットが、浴室までたどり着けないと言う問題でした。

玄関から、狭くて、居間を抜けられなくて、例え居間に入ったとしても、今度はユーティリティーに抜けられないと言う、まさに致命的です。

ちなみに、今回の工事はA山が物を選んだ物件で、「大丈夫だよ、楽勝楽勝!」と、血を吐いて倒れる前に、そんなBIG MOUTHを叩いてました。

蛇口屋も、完全に油断していました。
浴室の内寸は当たった物の、各部屋の開口部まで見てはいなかったのです。
それにいつもの浴槽なら見た目にクリヤーと思っていましたが、今回は浴槽を変えたらしいのです。
それに、TOTOだと言われ、予定表にもそう書いてあったのにもかかわらず、この現場を訪れたのは、タカラスタンダードの方でした。

あ~あ、排水の位置と換気扇のダクト、給水の掻き込み、全部TOTOで合わせちゃった、最初からやり直しだ…。

入院中でも恐るべし、A山!
この時点でも
やはり、何一つ信用してはいけないのです。

その事実を指摘したお風呂屋さん、蛇口屋にこう言いました。
「今回、お客さんの意向でわざわざ大きな浴槽を入れたから、キチンと開口部の大きさを拾ってねって、言っておいたんだけどなぁ…、今日は来ないんですか、A山さん?」

申し訳ありません、A山、ちょっと前に死にかけて、現在安静の身です。

多分、この事実を知ったら、手術で縫合した傷が開くと思います。

良心的な蛇口屋は、A山の傷口を開くのでは無くて、浴室の外壁を開こうと思います。

思わぬところで広がる傷に、お客さんはご理解いただいた物の、快諾…、と言うわけには行きません。
でもまあ、ひとまず、蛇口屋がお客さんの怒りと憤りを受け止めないとなぁ…。

A山と同じ会社なので怒られてしまった蛇口屋でした。

本来の怒りの矛先を向ける対象の回復を、心より待つ蛇口屋でした。




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浴室解体、社員は解雇?

2006-02-27 22:43:44 | Weblog
今日からお風呂の工事に入りました。

タイル、ステンレス浴槽の昔ながらの造り風呂から、TOTOのセセーラ(一坪タイプ)への工事です。

初日である本日は、タオル浴室の解体です。

タイル→モルタル→バラ板→断熱材の壁を壊して、ステンレスの浴槽を取り払って、スレート版に白い塗装をかけてある天井を剥がして、コンクリートのスラブ(床)を砕いて、その下にある土を掻き出し、浴室を、本当の意味でもぬけの空にします。

解体中は、埃との戦いです。

古い家では未だにアスベストを断熱材に使っていますので、ある意味命がけですね。

もっとも、長い年月を断熱材としての役割を果たしている場合は、アスベストもそれほど人体に影響を与えるような悪さはしません。生活空間とは隔絶された場所にあるんで、人が直接触れたり、そこの空気を吸ったりなんて事はまず無いはずです。
危険なのは改修工事の時です。
今回の様な工事の時に、取り扱いを間違わないようにするのは、蛇口屋の様な工事さんの勤めですので、おうちの方は安心してくださいね。

工事は解体だけはなんとか終了しました。
明日、壊したコンクリートやモルタルの搬出をしながら、蛇口屋は、換気扇と排水の準備をしてゆく予定です。

ちなみに本日は、ER谷係長、K沢くんが応援に駆けつけてくれました。

虫の嫌いなER谷係長は、冬だから、いくら家の中でも虫はいないと説明しているのに、床のコンクリートが捲れる度に、
「うお!」とか「ひええ!」とか、ぶっちぎりの逃げ腰で騒いでいました。

K沢君は、推定150キロの大柄な体が工事の進行の妨げになって、まあ、ストレートに言ってしまえば、「でかくて邪魔」だったので、終始、窓の外に待機してもらって、そこから袋詰めにしたゴミや、コンクリートを出してトラックまで持って行ってもらいました。

浴室の小さな窓から除くK沢君は、まるで『ハウルの動く城』に出てきた荒れ地の魔女のように、駕籠から覗いているような姿で、外から窓に差し込む光を遮断して幾度と無く、浴室を闇の世界に変えていました。

でも、そんな二人のおかげで、多少の残工事はあるものの、全壊体に至りました。

会社に帰ると、珍しい事に、夕方の6時だというのに社長がいて、ボソッと、不気味な言葉を漏らしていました。

「A山いなくても、工事は大丈夫だな…」

その言葉があまり深いところに意味が無いように、祈るばかりの蛇口屋でした。



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暖かくなってまいりました・・・

2006-02-26 19:16:52 | Weblog
今日は、お休みなんで、蛇口屋、自室に引きこもってます。

窓から見える外の景色に、雪、ではなくて、雨が降っているのが見えるんですよ。

この札幌で、まだ2月も後半だというのに、雨。

札幌って言えば、4月だって冬っていえるような地域です。
まだまだ冬は本番な時期なんですよ。

ついこの前、大通公園で雪祭りをやっていたって言うのに、しずしずと雨が降っています。

毎年、札幌の雪はその質量を増していると言う話でしたが、ついに水になりました。

来てますね、地球温暖化、毎年毎年実感させられています。
札幌に住んでいる人間なら1度や2度の気温の変化が目に見えて分かるんですよ。

多分、札幌だけでなく、寒冷地、積雪地に住む方なら誰もが実感していることではないでしょうか。

まあ、寒い地方に住む人にとっては暖かくなることは歓迎する部分多いかも知れませんが、何年か前から、今まで来なかった様な大型の台風が北海道へ上陸するようになりました。
雪のような静圧に強い北海道の住宅も、台風のような瞬発力のある力の前には分が悪いこともあったようです。対応になれていない分、危険な事も多い様でした。

ここ数年、そんな事例を沢山見てきた蛇口屋は、この温暖化問題というのは、住んでいる人間の対応を変えて季節や自然と付き合ってゆくことでもあるようなそんな風にとらえてします。

それが国や大陸の規模でとらえると、大きく経済にも影響してゆくんでしょうね。

少なくとも、蛇口屋の回りではすでに変化は訪れているようです。

暖かくなる事は良いことですけど、蛇口屋が喜んでいる一方で、生活が壊される方もいると思うと、複雑な心境です。

全てはこのままであり続けることが、一番不幸になる人が少ないんでしょうかね?

自身によって変化させられた世界にすら立ち向かえるように、人の手足は胴から伸びて付いている気がしてならないんですが、それは蛇口屋だけの考えかもしれませんね。



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安物買いの銭失い、高いには訳がある。

2006-02-25 22:51:07 | Weblog
A山の近況です。
だいぶ回復したようですよ。
食事は点滴のみの物の、歩き回ることはいいみたいで、
ナースステーションの前で、看護婦さんを値踏み出来るくらい余裕がある回復ぶりです。
胃が一般食を受け付けるようになれば、退院だそうです。

とA山の方はともかく、会社でまた小さなトラブルがありました。
今度は土木と造園関係で問題があったようです。

ご存じの通り、蛇口屋の住む北海道は、寒冷地です。
冬ともなれば、大地も凍てつく寒さになります。
この大地が凍てつくと、『凍上』と言う現象が起こります。
土中の水分が凍ることによって地面を持ち上げてしまう現象の事で、霜柱のスケールアップ版と考えていただけたらご理解いただけるかとも思います。
この『凍上』大きな物なら、家だって傾ける程の力持ちで、我が社のエクステリア部隊の悩みの種でもあります。物置、ガレージ、カーポートなんて軽々持ち上げて傾けてしまうんですから。

で、今回は、アスファルトを持ち上げて罅割ってしましました。
歩道との境目は、ほとんど亀の甲羅状態でした。        
1年目の綺麗なアスファルトが見るも無惨にボロボロです。

うちの会社では、アスファルト工事をやったお客さんは、一年はメンテナンスとして、無償で修理をしいますから、このお客さんもその対象だと思っていたんです。

しかし、ここのカーポートを担当していたER谷係長が意外な事を言いました。
「ここ、カーポートはうちでやっているけど、アスファルトはやっていない」

当時、この現場の営業は、今はすでに解雇された某有名スーパーの社員だった人の数少ない営業物件だったんです。

お客さんに詳しい状況を訪ねると、どうも、その解雇された営業の方と、その知り合いで、うちの会社を通さないで工事をしていたそうです。

「うちの会社通さなかったら安くできるよ」
とでもそそのかされたんでしょうね。


全体工事が20万弱(カーポートを除く)です。
安くしてもらったのは2万円前後だったそうです。
仮に表面だけ修理をするなら4万から5万円の工事です。
でも、アスファルトの下の採石が少なく、土の影響をかなり受けていますから、ここを一度キチンと掘って、採石を入れ替えないと来年も、表面を直しただけでは同じ様になるでしょうね。

この手の工事としては最低の施工でした。
材料をケッチっているの傍目でわかります。
解雇された営業マンもずいぶん儲けた様です。

お客さん、ずいぶん憤慨されていた様でした。
「もういないかも知れないが、ああ言う社員を雇ったのはあんたの会社の責任だから、直してもらうよ」

事実を伝えると、社長からの指示は、
「そんな客ほっといて帰れ、時間の無駄だ」
でした。

お客さんが安い方が良いと思うように、会社も、無駄な出費は抑えたい物です。

うちの会社を通さないで工事をすることを決めたのはお客さんで、言うなれば、他社の工事の事で怒られに来たような物ですから、うちの会社にとって、ここにいること自体がすでに損出な訳です。

割れたアスファルトを見るに付け、ここをやった業者も、営業の人間も、そして2万をけちって、今また修理代をチャラにしようとしているお客さんも、もう少しまじめにやれよ、と思ってしまう蛇口屋でした。




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床下へのお誘い

2006-02-24 19:54:48 | Weblog
自分の家でありながら、知らない場所…。

決して空けることがない、生活する空間とは全く異なる次元の、そんな意識の片隅にもない空間。

それが、床下です。

マンションで言ったら受水槽室とか、エレベーター室とかですね。

とにかく秘密の空間です。

そして、蛇口屋が活躍するフィールドの一つでもあるわけです。

床下という空間は、どんな所かというと、

暗いですね。

それと、おおむねかび臭いですね
たまにぬかみその臭いがする家もありましたが、今は少なくなりました。

基本的に、生活空間ではありませんので、照明の類は用意されていません。
つまり、光が届かない世界と言うことです。
その住宅が、完成されて、床下を閉められた時から、そこは閉じられた空間となるのです。
誰の目にも触れられずに、10年、20年と時を重ねて来たわけで、蛇口屋のような工事の人間が中に入りたいと言わなければ、未来永劫そとは暗黒の世界なのです。

ホーキング博士の言う、『閉じた宇宙』と言うのに似ているかも知れません。

そんな床下で出会える愉快な仲間達ランキングは、

①ダンゴムシ
②ゲジゲジ
③カマドウマ(便所コオロギって奴です)
④蜘蛛
⑤ネズミ

と言った順序になります。
もちろんこれは北海道札幌周辺地域ということです。
おそらくはその街、その地方にそれぞれの住宅の床下に生態系があるの筈です。
ちなみに、これが、ススキの中心とした地域なら、ゴキブリ(茶羽)が上位にランクインされていた事でしょう。
残念ながら、日本各地で猛威をふるうゴキブリは、未だ北海道ではランク外です。
今後の活躍を期待した・・・くはないです。


まさに小さな自然の世界、It's a Small Worldがそこにはあるんですよ。

移動の手段は、主に匍匐前進になります。
皆さんも、懐中電灯片手にのぞいてみてはいかがでしょうか、意外な物が見つかるかも知れませんよ。

新築の時に工事屋さん達が忘れていった工具類や、筆記具、古い缶ジュースの空き缶や、養生に使った、今は倒産してしまったスーパーのチラシ等々、思わすノスタルジーを味わえるか、遠き過去の業者に怒りを覚えるかは、あなたの心しだいですよ。

突然押しかけてきて、床下に潜って、簡単に手抜き工事や、耐震補強の必要性を見つけてくれる業者の前に、是非一度、持ち主自身がそこへ潜り自分の家の本当の姿を見てくるのもいい物かも知れません。

その手の業者が、
「ご主人、床下なんて見たこと無いでしょ?」
と、おきまりのトークを決めてきた時に、
「いいえ、しょっちゅう潜ってますよ、床下!」
明るく弾むような声で言ってやれば、業者もどん引き間違いないですよ。

アクセス方法は簡単、キッチン、ユーティリティー等の点検校、もしくは納戸から行くことが出来ます。
もしそれらの設備が無ければ、和室の畳を引っぱがして、その下にあるバラ板をはがせば、もう目と鼻の先です。

そして、和室も無いとおっしゃる方、造りましょう、点検校。
オススメはブロンズの45センチタイプの収納付きです。
近くのホームセンターでも取り扱っているはずです。

では、週末、快適な床下の旅へ!

着替えの準備をして、お風呂を沸かしてから、元気に行ってらっしゃい!




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決戦は木曜日

2006-02-23 23:24:52 | Weblog
「今日は決戦だ!」
会社に着くなり、社長の檄が飛びました。

はて、何の事かと、蛇口屋の正面に席を置くER谷係長に問い合わせてみると、なんでも、天上天下唯我独尊、幸せ回路付きな、大迷惑な人物である社長の数少ない友人宅にてハプニングが発生したとか、このところの豪雪に見舞われて、2階屋根の雪庇(せっぴと読みます、風や気温の変化によって、屋根の上などから迫り出てしまった雪の事です)が落下して、ガレージを壊してしまったと言う話でした。

ああ、確かに大変ですね。

「今日は社員全員で行って、そのガレージを建て直すんだ!」

テンションが上がりきった社長は叫びました。

と言うことは蛇口屋もでした。

現場に着いてみると、社長のご友人宅のガレージは、全く平気です。
壊れたガレージはどこですか?
そう訪ねると、
そこの奥様に、お隣の家に案内され、見ると、潰れているのは隣の家のガレージでした。

大変なのは、隣の家じゃん。

社長の友達は加害者でした。

不幸中の幸いで、中に、人も車も無かったので事なきをえましたが、これでもし人がいた日には、大惨事になっているぐらいの潰れ方です。

被害に遭われた家の奥さんと息子さん(30歳くらい)は、怒り心頭で待ちかまえていました。

そこへ、我が社の社長登場。

現場に着くなり行った言葉は、

「古いボロボロのガレージが新しくなるんだから文句はないだろ?」

もう、高いところから見下して言い放った一言でした。

誰か、この人、警察に突き出してください。

そこの息子さんが激しく社長に食ってかかります。
社長も言い返します。直ぐに激しい口論が始まりました。

お隣同士の奥様達もすでに唾を飛ばし合うくらいの激しい口論となっています。

激しくも濃い決戦を見つめていると、ER谷係長が、
「無視して工事をやるぞ」
といそいそと工具を降ろして段取りを組んで、工事を開始しました。

まあ、確かに、誰も工事をするなとは言ってないんで、蛇口屋もそれに賛成です。

激しく罵り合う人々の間を縫って、工事は開始されました。

社員全員できているものですいから、明らかに人手が余っています。



「てめ、馬鹿とはなんだ!」「だらしのない人」「雪掻きぐらいちゃんとしろ!」「最初からだいぶ傾いていたぞ!」等々、今にも掴みかかりそうな、罵詈雑言の応酬。

本当に決戦な木曜日でした。





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蛇口屋改め、サッシ屋(もどき)

2006-02-22 22:52:50 | Weblog
朝、会社に行くと、どういう訳か、風景が小ザッパリしていました。

????

なんだろう?

何かがヘンだ…

過不足している物の見当を付けていると、社長が早速、本日の仕事を割り振っていました。

「じゃあ、蛇口屋は、今日、○○さんの家のサッシのガラス交換と昨日の続きで、玄関リフォームドアのペアガラス嵌めな」

立て板に水の如く、スラスラと社長が蛇口屋に指示を出しましたよ、

ふーん、今日はガラス嵌めか・・・・・・・・・・・・・・・ガラス???  サッシ??? ドア???

何の話???

「だから、お客さんの家で、割れてしまった窓を測って、そのサイズでガラスを切って、サッシに入れて、その後、昨日の工事の続きで、ペアガラスを3枚、ドアの袖と鴨居に入れるんだ」

ペアガラスの方はともかくとして、ガラスなんて切れるわけなのだろ!
蛇口屋は、水回り専門の職人で、多少、内装や大工をかじっているぐらいで、間違ってもサッシ関係の職人ではありません。

5ミリの板ガラスをガラス切りで切るってのは、熟練したサッシ職人の仕事であって、間違っても蛇口屋の仕事ではありません。

ちなみに今社長が言ったことを、他の例として例えると、
『なんだよ、ここの八百屋、挽肉も置いてねーのかよ』ぐらいの物です。

それを、何、平静な顔して無茶を言うかな、この親父は!

あからさまに拒絶の姿勢を見せる蛇口屋に、社長はどこか遠い目をしながら言いました。
「昔は、どこの家でも、自分の家でよくガラスを切っていたモンだ」

見た事ねえよ、そんな家!

頭に血が上っている蛇口屋ですが、ここで一つの問題点にぶつかりました。
うちの会社、サッシ屋いるじゃん。
と、思い出して、朝、会社に入って来た時の違和感を思い出しました。

いない。

今日は蛇口屋、出社が遅かったから、みんなそろっている筈なんですが、サッシ屋さんだけがいませんでした。
と言うか、机がない。

無くなった机、サッシ屋の机があった筈の場所を見て、社長にその疑問をぶつけようと思うとその答えはあっさりと叶えられました。

「ああ、サッシ屋、辞めたから」

ええー!

後で聞いた話ですが、昨日の晩、社長と言い争って、自ら退職したそうです。

ガラス、サッシ、ドア。

ここにい社員全員、蛇口屋も含めて、このスキルを持つ者はいません。

でも、だからってなんで蛇口屋が・・・?

これも後で聞いた話ですが、残った社員の中では、蛇口屋が一番器用そうだと社長は思った様です。

ほんと、そういう評価はいいんですけど、一体どうやってガラスって切るの?

ひとまず、この二つの仕事はどうあっも、今日中に終わらせないと、お客さんに迷惑がかかります。
ガラスの入っていない窓や玄関ドアは。この寒い冬の時期、何日も続かせる訳にはいきません。

誰かやる奴いないの?
社員を見渡すも、誰も蛇口屋と視線を合わせようとはしません。

仕方無い・・・、ガラス切るか。

蛇口屋は少なくとも今日だけは、サッシ職人になると決めましたよ。





あ、じゃあブログのタイトルも変えなきゃ・・・










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当社、唯一の役職者

2006-02-21 22:51:02 | Weblog
最近、このブログに度々登場するER谷係長の紹介を、この辺でしておきたいと思います。

彼は、A山、K沢君、社長、そしてこの蛇口屋に加えてこの社の主要なメンバーの一人です。
この会社での歴史は、古く、すでに勤続17年のベテランです。

ちなみに、そんER谷係長の在籍していた17年間で入れ替わった社員の数は100名を超えるとも言われています。この厳しい生存競争を生き抜いたER谷係長は、浜に産み埋められたウミガメのぐらいの過酷な条件下では十分同じ浜に戻ってこれるくらいのたくましさを持っているという、生え抜きの社員と言うことです。
ちなみに顔は、ちょっとお腹を壊して弱気になっているエリック・クラプトンに似ています。

そして、エクステリアの長として、大活躍中です。
普通の下請けさんが裸足で逃げ出すような、A山や社長の請け負った仕事を、「やってらんねー」と回りの人間から覇気を奪う様な言葉を吐きつつ、多少の問題は残す物の何とか終わらせると言う、凄いんだか凄くないんだかよく分からない人物です。

昔はかなり名の知れた不良だったらしく、一枚だけ、写真を見たことがありましたが、長ランにドラム缶の様なボンタン、まさにトサカの様な髪型に腰から吊したチェーンが蛇口屋の壺にハマッて、小一時間、まともな呼吸は出来ませんでした。
っていうか、こんな写真の高校生が、街を歩いていたのですから、この辺の周辺社会は寛大だったって事ですよね。

ありがとうございます、ER谷は立派に更正しましたよ。

そのER谷係長、工業高校で、電気科の卒業の筈なんですけど、VFケーブルの単相100Vの線が出てくると、女の子みたいな悲鳴を上げて逃げてゆきます。
「俺、ケーブルしか分からないから、100Vは蛇口屋がやれ」と、弱気な部分を強気で押して来る困ったちゃんです。

そして、虫も嫌いですね。
ER谷係長は、外での仕事が多く、古い物置やガレージを撤去したときに、裏側から出てくる、日陰に巣作う昆虫たちえを大変怖がっています。
一度、小さな石をめくった所に、びっしりとダンゴムシが張り付いていて、それをみたER谷係長は、屈んだ姿勢のまま、垂直に1メートルほどジャンプしてから腰を抜かしたのを目撃しました。

どのくらい虫が嫌いなのか?

純粋に疑問を抱いた蛇口屋は、そんなER谷係長に、虫を投げてみたことがあります。

結構しつこく投げ続けたら、車に閉じこもって出てこなくなってしまった事がありました。

ぶっきらぼうで、誰に対しても敬語を使うことが無く、お客さんともタメ口な、そんな尊大な彼の趣味は、意外にも『お花』を育てることです。

今は『蘭』に夢中になてます。

苦労して咲いた花を見ながら、一献というのが最大の楽しみなのだとか、

こんなER谷係長ですが、これからも見守ってくださいね。




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真実は一つ!!!

2006-02-20 23:02:48 | Weblog
A山がらみの仕事が、A山ナシで、順調に進んでゆく昨今、所々に問題が噴出し始めました。

「A山さんとはそういう約束だった!」
そう言い張るお客さんがいました。
工事は昨年の8月です。

いえね、仕様的にも、金額的にもありえない内容なんで、でもお客さんはそう言い張ってるし、どうしようと考えていると、社長が口を出しました。

内容は、屋根のペンキ塗りの工事らしく、家の三角屋根から、雪の滑り落ちが悪くなっているのは、ペンキを塗り替えたら問題は無くなると言う風に説明して、もし、それでも雪が落ちない様なら、うちの会社が責任を持って屋根の張り替えをしますとのA山の説明でペンキを塗ったお客さんが、やっぱり雪が落ちないからこれはA山の約束通り『無償』で屋根を張り替えろと言っているんです。

本来なら、A山に聞ければ一番いいんですが、奴は今、絶対安静ですから、点滴のハーネスで縛り付けられるように病院のベッドにいます。
噂では、口からもチューブを入れられていて、話も出来ないとか。

内容を包み隠さず社長に説明すると、
「なんだと!」
と瞬間給湯器の様に、一瞬で怒り沸点に達し、そのお客さんの住所の書いた紙を掴んで、会社を出て行ってしまいました。

あ~あ、行っちゃったよ。
まあ、社長自身が、仕事を引っかき回すのは自由だろうと、割と暖かな気持ちで見送ると、もう一度この現場に対して調べてみました。少しおかしなところが多すぎると思ったからです。

ちなみに、屋根の塗り替えは9万くらい、で板金の張り替えは、60万円くらい。保証するにしたって金額が金額ですから、普通、いくらあのA山だったとしても、そんな事言ったら社長から焼きが入るのは目に見えていますし、下請けを使う工事なので、会社のお金が動いてしまう以上、いくらA山でも、このような。言うはずがありません。

そしてお客さんにしても、妙に自信がある言い方です。
よく、クレームで無茶を言うイメージがありますが、そんなケースってまず滅多にありません。ほとんどのお客さんは、工事請負者の思っている以上に常識的です。
それに、電話とはいえ、会話を交わしている蛇口屋が思うに、どちらかというと、蛇口屋の方が「何を言っているんだあんた?」ぐらいに思われていると言うニュアンスがヒシヒシと伝わって来ます。

もしや思って、蛇口屋は事務の方に、昨年の領収書の控えを見せて貰いました。

蛇口屋が思った通り、そのお客さんの領収書はありませんでした。

ここで考えられるのは2つ。

一つは、A山が会社を通さず、仕事を請け負って、お金を懐に入れたか、
もう一つがうちの会社で工事を行っていないと言う物です。

前者は、A山個人について行く下請けさんは皆無ですから考えられません。この際はっきり言っておきますが、A山は下請け会社の人間に、恨まれることはあっても感謝されることなど無いと言う人物です。これだけは胸を張っていえますが、下請けさんが、A山の為に動くことは、東京タワーが歩き出すくらいあり無いことです。

ですから、つまりは後者。

うちで工事はやっていません、このお客さんは。

もう一回、お客さんの自宅へ電話をかけて確認すると、やっぱり蛇口屋の思った通りで、ずいぶん謝ってくれました。

屋根の塗装で合い見積もりになって、高い金額でしたが、その後の面倒まで見てくれると言った会社に決めたそうです。
で、たまたま残っていたA山の名詞を見て勘違いして、うちに電話をかけてしまったそうです。

ところで社長は来てはいませんか?

そう訪ねると、「いいや来てないよ」とのこと。

万事解決して事務所にいると、意気揚々と社長が帰ってきましたよ。

「いやあ、管抜くのに時間かかってな、A山のやろう、何を聞いても、知らない、分からない、覚えてないでな、最後には『寝かせて』って泣いてたな、でもな、あれは本当に知らないって顔だな、うん、客の勘違いじゃないか?」

口からカテーテルを抜き取るのに時間がかかって、いらいらしている社長が目に浮かぶようです。最後には医者が強制退去を命じたそうです。

方法は異なりますが、蛇口屋と社長、同じ答えに行き着いた様ですよ。

ホント、こんな会社じゃ、おちおち入院も出来ないですよね。

A山が悪化してないことを祈るばかりですよ。




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下戸が言うのも何ですが…

2006-02-19 20:28:45 | Weblog
昨日の続きですが、
今回の、A山の『飲酒』について、会社では話題騒然でした。

ほとんどの人が、彼が会社で日常的にお酒を飲んでいることなど知りませんでしたが、ER谷係長だけは、たまに、仕事が終わって夜も8時くらいから近くのコンビニへ行ってチューハイを買い、事務所で飲んでいるA山を度々目撃したそうです。

もちろん、それは社長の知るところではないのですが、多分、これは推測なのですが、ER谷係長もたまに付き合っていたような気がします。

ER谷係長もA山同様にお酒大好きで、A山と違って分別があるとはいえ、同じ酒飲みとしての気持ちが分かるようでした。

お酒のみの気持ちって、蛇口屋には全然分かりませんね。

蛇口屋、お酒ダメなんですよ。

多分、許容範囲は、缶ビール1本です。

それでへべれけになれますから。

ふわ~っと気持ちよくなって、ご機嫌になって、数分もすると眠くなって布団に入って寝よ寝よって感じで、それで終わりです。

『深酒』とか、『泥酔』とか、『二日酔い』とかはまるで縁のない別世界の出来事ですね。

だから、たまに人に誘われて飲みに行くと、気持ちよく飲んでいる人たちを見ては、羨ましいって思いますよ、『俺って、人生何割か損して生きてるな…』ってそう諭されるんです。

いいな、晩酌…。

でもお酒を飲むと寝てしまうんで、夜は夜でいろいろやりたい事がある蛇口屋はそのチャンスがありません。

だから悪循環で、ドンドンお酒が遠い世界になってしまうのです。

でも、そんな蛇口屋も、飲めないまでも好きなお酒があります。

それは居酒屋なんかで出されるジョッキのビール。
銘柄は、サントリーのモルツか、エビスなんていいですね。
なんであんなに美味しいんでしょうね?
あと、以前、偶然手に入れた、大吟醸の生酒で、氷室で創っていると言う、銘柄は忘れちゃいましたけど、あれは人生最大級のおいしさでした。

飲む直前まで冷凍庫で冷やしておいて、ガラスのお猪口で美味しく頂きました。

なんとか手に入れようとネットで検索していますが、なかなか出てきません。900ミリリットルのラムネの瓶様な色をして、針金とコルクで出来た栓をした、とっても変わった入れ物に入ったお酒でした。

もし知っている方がいましたら情報下さい。

なんにしても、蛇口屋にとって、お酒はほどほどにたしなむ物のようです。
その関わり合いは、大人としては『0』にはしたくないです。




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