蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

高価な試験ですね。

2008-02-29 20:45:30 | Weblog
昨日に引き続いて、今日もトイレの工事をしてきた蛇口屋です。
今日の所は普通に問題なく消化することが出来ました。

今日は同じトイレ工事でも、TOTOのリモデルトイレだったので、得に床工事もいらなくて、楽ちんで、午前中にも終わってしまう内容でした。

さて、会社に帰って見れば、K沢君が、お昼休みだというのに、机に座って、なにやら勉強をしているじゃありませんか。

今度、K沢君は第2種電気工事士の資格所得に燃えているんです。
やる気満々ですね。

ちなみに会社としては、ER谷係長にお金を出して、資格を取らせるそうです。

こう見えて、ER谷係長は、工業高校の電気科卒業なので、学科は免除らしいです。実地の試験に合格するだけで、免許がもらえるそうです。

今、この会社の中で、もっとも電気工事士に近い男と言えますね。

この電気工事士の資格って、実地試験は結構お金が掛かりそうです。工具や、部品は全部、受験者が揃えないと行けないらしくて、電気工事店ならそろっている部材も、蛇口屋のとこの会社のように、電気工事なんてやったこともない内容なら、一から揃えないといけません。
それだけで、福沢諭吉さんが数人、飛んで行きそうですよね。

ER谷係長はともかく、K沢君は自分で揃えないと行けませんから大変だね、なんて話をしていると、ER谷係長が、「どうせ、学科試験通りそうもないから、いらないだろ」って酷いことをK沢君に言ってました。
すると、K沢君は、「係長が落ちて、僕が受かったら、ER谷係長を呼び捨てにしますからね」と下克上の風を吹かしていました。

おお、見えない二人の間を火花がバチバチと散っていますね。

これから先、電気の工事ってさらに重要性を増して来ますから、今、取っておくのはたぶん、正解だと蛇口屋は思いますよ。

まあ、蛇口屋は、今回はいいや。

でも、なんか、彼らの輪からは外れて、ちょっと悔しさがあるのは何故だろうか?

明日はお休みなんで、その辺の事を詳しく考えようと思う蛇口屋でした。

クリプトポリジュウムがいっぱい。

2008-02-28 22:05:47 | Weblog
酷い、工事でした。

トイレの床下を1Mくらい掘って横に進んでトンネルを造っていました。

今日は、トイレの工事で、指示をくれる営業さんが、いなかったんですよ。
ひとまず、お客さんにどんな内容かを、その営業さんが、会社に残していた見積書と照らし合わせて、何となく内容を掌握。工事に行って来た次第でした。

今日はね、水抜き栓の交換もあったんですよ。
それがね、外は玄関フード。外部から絶妙に通されていて、止水栓は積雪2mくらいの雪と氷の下で、結局、トイレ内から横穴掘って、断水器を使って水を止めました。

もの凄い高度な技ですよね。自分で言っちゃいましたけど。

その住宅の一番最初のトイレは、溜式のトイレ、所謂、くみ取り式で、18年前に水洗化されて、今回、撤去したC-14になったと言うことで、その排水管も、給水管も、全て、かつての便層の中に立ち上げていました。

まあ18年も経過していますからね、それに、埋め砂で満たされていて、不衛生感は無かった物の、砂を掘り進むうちに、ミイラ化した、○○○とか、ひからびた○○○○○とか、もう、投光器を付けて工事をしなければならない自分が恨めしかったです。

ああ、原色で見える見える。

たぶん、もう、汚染される危険はないとは思いますが、それでも、家に帰って、子供が飛びついて来るのを回避しなきゃならいないのが悲しいですね。
きっと体中、クリプトポリジュウムだらけだ。後、黒カビと。
クリプトポリジュウムってご存じですか?
原因不明の下痢の正体ですよ。
免疫抗体が弱っている、ストレスの多いときは要注意ですよ皆さん。

3歳児がね、『おとうさーん』って言って、ニコニコしながら飛びついて来るのは、蛇口屋にとって、至高の癒しなのになあ。

工事的には山場の多い、まるで試練の様な工事でした。

一難去ってまた一難、がもうエンドレスです。

お客さんもさぞハラハラしていました。

本当に無事終わった時は、お互い、手に手を取って喜んでしまいましたからね。
まあ、仕事的には面白かったですけどね。

明日も、トイレだなあ、と、思うとちょっと、ブルーが入りますが、まあ、たぶん、何とかなるでしょう。

明日、まずは、営業君にヤキ入れないとなあ。ひとまず、忘れてはいけない予定を組み込んでいる蛇口屋でした。

誰の責任? 誰のミス? 

2008-02-27 18:30:29 | Weblog
一件のクレームが入っていました。

それは、一ヶ月前くらいに、うちの営業の方が取り付けた浴室シャワー混合水栓のお客さんで、その営業の方が取り付けて失敗して、蛇口屋が直しに行ったお客さんでした。

お客さんが、お風呂に入ろうとしたら、シャワーの取り付けの袋ナットの部分から水がしたたっていて、その下の床を見ると、袋ナットの中に入るはずのパッキンが一枚落ちていたそうです。

パッキンの入れ忘れですね。完全に初歩的な痛恨なミスです。
社長に怒られて、その取り付けた営業さんが直しに行ったんですが、今度は、シャワーのクランク部分、つまり、配管に直接ねじ込む場所から漏れが出たそうです。

その日の、夕刻、電話を受けた蛇口屋は早速、直しに行って、無事、終了。
原因は、袋ナットにパッキンを入れようとした営業さんが、四苦八苦しているときに、クランクの所まで動かしてしまって、少々逆回転して、シールテープの巻き方が下手くそでしたから、隙間が現れて、そこから漏水したんです。

お客さんによく謝って、また今後、こんな事が起きたら呼んでね、って言って、そのクレーム自体は終了したんですが、また今日になってそのお客さんから電話が入っていたそうです。

蛇口屋は、今日は一人平和にボイラーの工事なんてしてましたからね、会社に帰って見れば、なんか会社では、その件について、誰が悪いとかの話しで揉めに揉めていましたね。

結局、最後にそのシャワーに触った蛇口屋が悪いことになっていて、社長は社長で、「たかだか混合水栓の為に何度も足を運びやがって!」と大激怒で、その営業さんは、「直ったって言っていたじゃないですか」ってなんかキレ気味に蛇口屋に言ってくるし。

なになに? って感じで、まず蛇口屋は電話を受けたのは誰か確認しました。
ああ、取り付けた営業さんですか。
で、どんな状況で水が漏れているか訪ねましたら、その件は誰も知らなくて、ただ、水が漏れていると言うことを言われたらしいです。

後は、お客さんが怒っているって、執拗に繰り返していました。

誰もどういう状況か分かっていないんですね。良いです、蛇口屋が客さんに電話をかけて直接訪ねますから。

問題は、蛇口屋が修理した箇所からの漏水は、現時点はあり得ないって言うことで、もしかしたら何か他に原因があるのでは、と考えていました。下手したら、給水管とか、その辺の問題だったら、大がかりになるなあ、と、考えながら、電話をかけると、ご主人が出て、なんかもの凄い安心した口ぶりで「ああ、良かった、あなたが出てくれた、これで話が通じる」と言われた内容は、シャワーの器具そのもの問題で、言うなれば、メーカー修理のお話でした。

つまり、今回の漏水は、誰の所為でもなくて、ただ、水が漏っている、と言われた内容に、かつて自分が工事した現場で、責任問題になると、ビビッた営業さんは、ひたすらそれは、3度目に言った蛇口屋の所為ですからって言い続け、社長にも、まず言ったことが、自分は悪くない。蛇口屋が何かやったんだと言うことで、お客さんの言葉もまともに受け取れない人間が電話に出たことで、クレームとしての問題は大きくなって行ったみたいです。

お客さんはこの営業の人に対して、話を聞いてくれないので苛ついていたんですね。

まあ、何というか、蛇口屋から言えることは、たかだかシャワーの漏水くらいでビビッているような奴が、取り付け工事なんて100年早いって事ですね。
誰の責任だろうと、お客さんが例え怒っていようと、その事を正面から受け止めてなお、状況を的確にお客さんから聞ける様にならなくては、この仕事は出来ませんよ。

その後、その営業さんは社長にこっぴどく怒られてましたね。
もちろん、今回の出来事は、社長の責任でもありますから、簡単に何でもやらせすぎですから、経営者としてはこのくらいの状況は覚悟してもらいたい物だなあ、と思う蛇口屋でしたよ。

昨日の追加工事の件

2008-02-26 18:42:58 | Weblog
昨日の続きで、今日の朝、会社に行って、まずしたことが、昨日のトイレ工事の現場に電話をかける事でした。

ご主人が出て、「いやー、なんか、水も流れるし、まだ良いよ、車庫の床を壊すなんて、やっぱ駄目でしょ」とかネガティブな事を明るくおっしゃっていました。

蛇口屋も結構しつこく食い下がります。

絶対、将来的に問題出ますよ。管口径が100ミリならまだしも、この家のトイレ、蛇口屋的な予想だと、呼び径75ミリで塩ビでトラップ組んでますから、もう危ないったらありゃしません。

でも、ご主人、「でもさ、ガレージのスラブにキズが付いちゃうんでしょ、ありえないなあ…」

たぶん、50センチ角でスラブをハツって、そこからたぶん、土を40センチ掘り下げる程度で、トラップにしている塩ビ管が出てくる筈ですから、ちょっと苦しいけど、その程度のコンクリートスラブの解体で済む筈ですよ、って言ったら。

「えー、車庫の中で土も掘るのかい? 汚くなるなあ…」

養生はきちんとします。土まみれになんてなりませんよ。
なんか、ちょっとイラッといてしまう蛇口屋です。このお父さんが、車も入っていない、だからといって、荷物も入ってない、竹竿3本と、大きめの脚立しか入っていない、ほぼ空の車庫に人生のウエイトを置いているか、ちょっと分かりません。
まあ、別に許容範囲ですが、なんか、この人、変だ、と悪いけど思ってしまいました。

すると、ご主人「あんたも変な人だなあ、俺が良いって言ってるんだからさ、このままで良いじゃん、何? 職人としての拘りな訳? ハハ」

変な人に、変な人って言われて笑われちゃいました。ああ、この場合、視点として変な人が蛇口屋に向かって変な人って言っているんだから、論理的には正しいと言えますね。

もうね、何から言ったらいいのか、皆目見当付かなかった蛇口屋ですが、思わぬ助っ人が現れました。その助っ人さんは、乱暴にご主人から受話器を取り上げて、言いました。

「昨日の工事をしてくださった方ですね、家内です、わざわざ電話、ありがとうございます」

良かった、話の通じる方が出てくれた様です。一安心です。
受話器から離れた所で、ご主人らしき声が、「まだ俺が話してるだろ!」とか怒鳴ってましたが、本当に、もの凄い遠くの方からの声に聞こえて、文字通り『負け犬の遠吠え』に聞こえて少し悲しかったですね。

「その工事、お願いしたいんですけど」と言って、まだ遠くの方でしゃべり続けるご主人に向かって「お黙りなさい、私が話しているんです」とピシャリ。

何も聞こえなくなりましたが、なんか尻尾を丸めてすごすごと巣穴に戻ってゆく姿が想像できて、悪いけど、ちょっと笑ってしまいました。

一応、概ねの工事日を設定して、工事金額に納得を頂いて、電話を切りました。

今度、電話をかけるときは、ご主人が出たら、奥様はいらっしゃいますか? って言おうと思う蛇口屋でした。

不完全燃焼な日でした

2008-02-25 20:36:43 | Weblog
久しぶりに、地中トラップ付きのトイレでした。

北海道の昔のトイレは、トラップ、あの便器を除くと水が溜まっている場所が、便器ではなくて、地中深く、不凍帯と呼ばれる、地面の中で、もう、ここからは凍らないよ、って深さの場所に、設置されていて、この、地中トラップを取らないで、今のトラップの付いている普通の便器を取り付けると、ダブルトラップと言われる、排水障害が起こって、トイレ以降の排水管が詰まりやすくなる事は、この蛇口屋にこられている皆さんならすっかりご存じな事だとは思います。

で、今回も、地中トラップを取ろうと、トイレの床を撤去して、土を掘って見ると、地中からトラップは出てこなくて、排水管は、トイレからまっすぐ降りて、地中20センチくらいの所で、大曲Lで曲がって外へ抜けていました。

ああ、外部、マスの入り口付近にトラップが付いているのだなあ、と外に出ると、屋根まで雪が積もっているのかなあ、と外に出てみれば、
トイレの後ろは、大きな総コンクリートの車庫が建っていました。

なんか、車庫だけ新しそうですね。

何でも5年前に、ご主人が、車を新車にするからと、奮発して建てた車庫の様でした。
なんか、この車庫の造りを見ると、もう一台くらい車買えちゃいそうな立派な造りです。

壁も床も、サーッと左官屋さんが入っていてね。

もう、どうしよう、地中トラップって感じですよ。

スラブは300ミリくらいは打っているって、しかもいつもより多めに鉄筋も組んであって、相当大きな地震が来て、家が倒壊しても、車庫だけは無傷で残りそうですね。そんときゃ、車庫に住むんですね。って言ったら、ご主人、喜んでおいででした。

地中トラップ、取るために、この車庫のスラブをどうにかしないといけないんです。って言ったら、腕組みして悩んじゃってまいしたね、ご主人。

本気で、車庫のスラブの一部と、トイレを秤にかけてる様でした。

しかも、この車庫、ご主人が腰を痛めてから、車も乗らなくなって、すぐに車自体を売ってしまったから、ほとんど無用の長物と化しているようです。
奥さんは空の車庫を見る度にイラッと来ているそうです。

なんだからなあ、って感じです。

それにしても、今日の物にはなりません。

ひとまず、蛇口屋の「秘密」のやり方で、地中トラップはそのままで、トイレは一応、流れるようにはなりました。完全じゃあないですが、二つのトラップを汚物は無事通過出来る筈です。水は余計にかかりますがね。

ご主人、少し、この状態で考えさせてくれって、言ってました。

このままにいして置くのは嫌だから、絶対に工事させてくださいね、追加料金は出ますけど、と説明して、ひとまず集金して返りました。

なんか、自分のやった工事で詰まりやすいトイレをこの世に一つ増やしてしまったと思うと、衛生設備の神様に申し訳ないです。

なんかスッキリしない一日でしたが、明日、このお宅にまた電話をかけてみようと思う蛇口屋でした。

蛇口屋の本棚

2008-02-24 08:58:56 | Weblog
ここへ来て、もの凄い雪でした。
昨夜から降り続いた雪のおかげで、今日は除雪の一日になりそうです。

っていうか、会社の駐車場、誰か除排雪していてくれれば良いなあ、なんて思いますが、たぶん、明日、蛇口屋が行ってやることになるでしょうね。

今日会社に行っているのは営業ばっかですから、社長を筆頭に、めんどくさい事は他人に任せる主義な方達ですからね。

まあ、明日の事は、明日心配することにして、今日は、ちょっとこれから除雪終わったら、本屋さんに出かけてこようと思っています。

そうです、蛇口屋の図書館、もしくは本棚、コーチャンフォーミュンヘン橋店です。

この本屋さんがあったおかげで、蛇口屋は今まで資格試験に合格出来たと言っても過言ではありませんよ。

そのくらい、資格に対する専門書、しかも最新の物がそろってます。
と言うか、とにかくでかくて、何もかもの本がそろってますね。

たぶん、コミックスの売り場だけで、並の大型書店の規模はありますから、建築系専門書は、資格試験の本の棚をあわせて、たぶん、コンビニの売り場くらいはあります。

本好きな蛇口屋にとっては、ここは本当にヘブンな所で、時間的に言うと、底なし沼です。気を許すと、一日軽く経過しています。

感じからするとネットサーフィンしている雰囲気に近くて、こっちの本棚で立ち読みした本の内容のために、違う専門書を読んで、納得した後にまた再び元の本棚に戻って読みふける。と言う、まあ、迷惑なお客ですねえ。

それでも、蛇口屋が、年間でここを利用する金額は、結構な価格になりますよ。
もうね、こういった書店が無くなるのは嫌ですから、なるべくなら例え、一冊300円の雑誌でも、ここを利用しておかないと、っていう大人の論理です。

そうだ、大人の論理って言えば、蛇口屋の大好きなゲーム関係でも、ちょっと考えさせられる物がありましたね、最近。

聞けば、ファイナルファンタジー13の発売が伸びているんだとか、その理由としては、開発しているハードのプレイステーション3の売り上げが思ったほど伸びていなくて、このままでは、ファイナルファンタジー13が発売されても、メーカーが思うところまで販売数が伸びないって話です。

Wiiに押されていますからねえ。蛇口屋の家も、子供の事を考えて、こっち買っちゃいましたからねえ。

でもハード的に、スペックが一番高いのはプレイステーション3なんですよ。
こっちのハードでソフトの開発が進まないと、たぶん、ソフトウエア事態の進化も立ち止まってしまいそうです。

何でも国民的キラーソフト、ドラゴンクエストの新作も任天堂DSで出るらしいです。
これは由々しき事態ですよ。
一人のエンドユーザーである蛇口屋は、最高のソフトは最高スペックのマシンで遊びたいですからね。

やっぱ、買わなきゃ駄目か、プレイステーション3…。

ひとまず、もう一声、値下げをお願いしますよ。ソニーさん。

やはり、4万円は、おもちゃとして考えれば高いですもん。一部の人のおもちゃになっちゃいますよね。




新・給水方式

2008-02-23 16:05:21 | Weblog
オシム監督の、『水を運ぶ人』と言う、言葉を聞くたびに、オシム監督の育った環境って、上水道とかの完備が今ひとつだったのかなあ、なんて、思わず深いところまで考えて、オシム監督が幼い頃、家族の為に、瓶とか、大きな瓶なんかに水を入れて運んでいる姿を想像してしまいます。

いきなりすいませんね。今日はお休みだったもので、思わず、普段から思っていることを書いてしまいました。
でも、今でも上水道が完備されていない所ってこんなモンでしょうね。だいたい、水運びって子供の仕事ですよね。兄や姉が幼い弟、妹の手を引いて、水源に歩いてゆく姿を見ます。
実際はどれほどの距離かは、映像からとかでは推し量ることしか出来ませんが、相当な重労働な筈です。

水を運ぶって言えば、ある時、マンションの改修工事が決まった時に、その方法が中々決まらずに当時いた蛇口屋の会社と、そのマンションの管理組合が大迷走してしまった事がありました。

元々、滅多に顔を合わさないマンションの住人同士ですから、しかも、なんか、以前行われた駐車場の工事の件で、皆さん、あまり仲がよろしく内容で、ほぼ三つに割れて勢力争いの真っ最中みたいな感じで、思わず「三国志?」って感じでした。

その築20年のマンションは元々、高架水槽式の給水方式をとっていたんですが、今回の改修工事を機に、給水ポンプ加圧式に代えようと言う意見と、既存のままで行こうと言う意見が出ました。

高架水槽式ってのは、マンションの一番上に取り付けた水槽から、高低差の圧力で水を配水するタイプの給水方式で、地下に受水槽、屋上に高架水槽、と二つの水槽が必要になります。給水ポンプ加圧式ってのは、受水槽からポンプでくみ上げ、配水管に常に加圧して水を出すタイプですね。

どちらも一長一短で、良いところもあれば悪いところもありますが、メンテナンスの関係上、今のマンションは圧倒的に給水ポンプ加圧式が多いです。高架水槽式はどうしても配管経路が長くなって、高架水槽という、もう一つの水槽が必要になって来ますからね。
水槽のメンテは、年一回って確実に決められていて、そのマンションの管理組合の取り決めで、管理人には、ほぼ毎日、水質(残留塩素濃度)、水槽の外観のチェック等を行うように取り決められていましたからね。

管理組合は真っ二つに分かれて、ほぼ毎日、会議でしたね。

なんか、その会議を横目で見ながら、もうめんどくさいから、マンションのホールに小学校のみたいな水飲み場を造って、そこからみんなバケツで運んでゆけば良いじゃん。
とか思ってましたね、そうすれば、昔の長屋みたいに井戸端会議みたいに住人同士でコミュニケーション取れて、仲良しになって良いじゃん。

そうしたら、配管の距離も6Mくらいで済むし、もしかしたら、『水くみ場があるマンション』なんて事になって、マスコミも来るかも…

機械や器具に頼らず、人力で補う。体も鍛えられて一石二鳥、いや、工事もすこぶる早いし、価格も破格だし、メリットだらけじゃありませんか。

しかも、浄水器を売りに来るセールスマンに対して、「うち、水道無いんです。下に汲み行ってますから」って言う無敵のトークも手に入れられますよ。

もしかしたら、地球にも優しいかも。

もし、マンション組合で中々、給水方式が決まらないと困っている方がいましたら、この『人力給水方式』をおすすめします。

工事の見積もりは蛇口屋まで、たぶん価格は、従来の給水方式に比べて100分の1以下ですよ。

ツンデレじゃあ無いんです。本当に嫌なんです。

2008-02-22 19:08:10 | Weblog
金物屋から始まって、現在、小さな住宅設備や、エクステリアの工事をしていたうちの会社が、この度、建築省の許可を頂く事になりました。

切っ掛けとなったのは、K沢君の一言だったらしく、蛇口屋が、会社に内緒でソーッと所得していた建築系免許の事を社長にばらしてしまったらしいです。

他の社員には言っていましたが、社長にだけは所得したことは隠していました。っていうか、興味なんて無いだろうと思ってましたが、実はそうでも無かった様です。

ちなみに、蛇口屋としては、水道設備業(特に衛生)に特化するために、その手の勉強を、ひっそりと続けていました。
目的は、現在つとめている会社からの脱出の為です。

現在の会社には不満は色々ありますが、一応、蛇口屋も大人なんで、別に我慢出来るレベルではあります。
問題は職種にあります。

この職種のままだと、ほぼ将来性は皆無なんです。
簡単な言い方をすると、小さな畑では、小さな収穫しか得られなくて、その収穫を分け合い続けると、自分に与えられる野菜の数は永久に変わりません。

良い肥料与えるとか、もっと効率よくやるとか言う考えもありますが、蛇口屋が見る限り、そう言った効果的な手段に頼っていて、なお、今の会社は飽和状態にあります。
じゃあ、畑を広げれば良いと思いますが、この社長は、自分の目の届かない場所まで広がった畑はいらないと言う考えを変えませんから、現在の大きさが限界なんです。

それに、もう蛇口屋は、にんじんを作るのは嫌なんですよね。
出来たら大根造りたい。

そう思って、積極的に外に向かってアンテナを伸ばして、時間をかけていたら、こういう事態に陥ってしまいました。

まあ、K沢君の方は悪気があった訳ではないんで、仕方ないとして、なんかね、資格ある社員を雇わないと駄目か、なんて思っていた社長が、「やった、ラッキー!」って顔をしていて、儲け! って思っているのが見た目に丸わかりなのが悲しかったですね。
社長は、
「そうか、蛇口屋は、会社のために日頃から努力をしていたんだな」なんて言ってました。
もうね、蛇口屋的には、
「誤解しないでよ、別にあんたの為にやった訳じゃあないんだかね!」
って、立場は、もう完全なツンデレキャラですよ。

早速、行政書士呼びやがった。

K君はごめんなさいを言い続けるし、営業の連中は拍手してるし、A山は肩身が狭そうだし、なんか、今年の冬って長くないですかね?

この会社はこのままの方が良うんです。蛇口屋だけ、ソーッとフェードアウトしてゆくのが一番良いじゃないのかなあ…

みんなの暖かな目が痛い蛇口屋でした。

本当に世の中って、思った通りに進みませんよね。

屋根は折っても車は守る!

2008-02-21 19:42:42 | Weblog
今日は、ER谷係長と連なって、カーポートの屋根を修理してきました。

トステムのスクエードという、今は廃盤になってしまったカーポートで、だいたいは、自動車一台用で、短手方向に折板の屋根が並んで、左右の長材だけで支える、今のテリオスポートなどと違って、梁の無い、割と弱いタイプのカーポートです。

壊れていた箇所は屋根で、そのお宅、無落雪タイプの住宅屋根で、基礎高の2階建て、今年に限って、カーポートと隣接する屋根に雪庇(積もった雪が屋根を越えて育ってゆく現象です)出来ていて、それが、ある日突然、落ちて、氷の堅くて重い部分が真一文字にカーポートに落下して、屋根を折ってしまったそうです。

今年の北海道は、急に暖かくなったり、いきなり冷え込んだりで、この温度差の繰り返しが、雪の質量と硬度を氷に近くして、思わぬ大惨事になっているようです。

その雪庇落下事故も、日曜の日の出来事で、何事だと出てみれば、カーポートの屋根が折れ、それを見た奥さんの心も、ガックしと折れてしまったそうでした。

でもまあ、蛇口屋とER谷係長の考えはちょっと違っていて、今回の事件は割と運が良かったな、と、そんな見解を持っています。

だって、このカーポートの下には車があったんです。

カーポートの屋根は折れましたが、車は無事なんですよ。

もし、このカーポートが無ければ、車だって無事には済まされないし、車の屋根からボンネットから、トランクまで、氷の雪庇が落ちたら、本当に無事じゃあ済まなくて、修理に掛かる費用の事を考えれば、屋根だけの交換で済んだ今回のカーポートの方が、ずっと安上がりです。

カーポートは、『車を守る』と言う使命を見事に果たしたんです。
屋根は壊れてしまいましたが、頑張ってくれたんです。
たとえて言うならSPが要人を守って撃たれる様な、そんな見事な働きですよ。

お客さんのカーポートを取り付けた選択は正しく、その意味を証明したんです。

しかも、屋根の交換でほぼ完璧にカーポートは直るんです。しかも強度は前以上に。
ER谷係長は、今後、同じ事故が起こっても大丈夫なように、今までの屋根の折板よりも厚物を、そして連結箇所を以前より多く、ボルトも太く代えています。

そんな話をしながら、修理できたカーポートを見て、お客さんも喜んでいました。

またこれで、このカーポートは車を守って行きますね。

そう思えば、なんかこのカーポートも誇らしげに見えますね。きれいに修理出来ましたから威風堂々な雰囲気ですよ。

そんなカーポートを背に、お客さんに頂いた缶コーヒーを飲みながら、帰路につく蛇口屋でしたよ。



落とすのは雪だけにしておきましょう!

2008-02-20 19:05:44 | Weblog
今日も、昨日に引き続き、雪下ろしをしていた蛇口屋でした。

昨日と違って、今日の現場はかなりの住宅密集地ですから、ぽんぽん屋根から雪を落とすわけにはいきません。隣の家とか、道路とかすぐにはみ出してしまいますからね。
雪だけならまだしも、溶けかけた雪が凍って出来た大きな氷柱なんて、質量と強度からいっても、簡単にサイディングの壁なんて穴を開けてしまいますからね。それが人に当たったら、もう大惨事ですよ。

そう言えば、昨年くらいに、10階建てのオフィスビルの屋上から、雪を下ろしていた業者さんが、下に安全係も付けないで次々に雪を歩道側に捨ててしまって、通行人の方がその雪の固まりに当たってしまう事故がありましたよね。

幸い、固まり自体は大きかったモノの、柔らかい雪の固まりだったので、大事には至りませんでしたが、雪国ならではの事件ですよね。
でも内容は笑ってもられないんで、雪を下ろす以上、蛇口屋も気をつけたいと思いますよ。もちろん、歩行者側になったら、今度は頭上注意ですよね。

今日、会社で、雪下ろし中の事故について、色々話を聞いたんですが、意外に恐いですね。雪下ろし中の事故。

命綱を集合煙突とかに結んで、安全を確保した上で、雪下ろしに望む訳ですが、この命綱で命を落としてしまった例もあるそうです。

だいたい、家の屋根の雪下ろしって、その家に住む方が一人で挑んでいるのが普通で、それが偶々、高齢者の方の一人暮らしで、ひっそりと一人で屋根から雪を下ろしていたら、足を滑らして落下、その時点では命綱のおかげで、地面に叩きつけられる事は無かったらしいですが、屋根の上から、宙ぶらりんになってしまって、降りることも、上ることも出来ずに一昼夜、その状態が続いて、寒さによって衰弱死。

丁度建物の陰につるされる格好になってしまったおじいちゃんは誰にも気がつかれる事がなかったそうです。

同じように、屋根の雪と一緒に落ちてしまった方が一緒に落ちた雪と埋まって、誰にも気がつかれる事なく圧死してしまうケースもよく聞くそうです。

意外に、雪の事故って、山やスキー場の様な行楽地なんかより、家や身近で起こっているケースが多いようです。

一人暮らしの方は雪下ろしするときに、周り近所に声をかけてやった方が良いですよね。
でも本当は、業者さんに任せた方が良いんですよ。お金はかかりますが、命には代えられませんからね。

これからまだ雪は深くなって行きますから、雪国の皆さん気をつけて。
蛇口屋も気を付けてゆこうと思いますよ。