晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

草ぶきの学校(草房子)

2007年09月25日 | 映画
またまた、中国のちょっと前のDVDを見ましたよ~

監督さんは、シェイ・コン・・
よく知りません。あまり期待しないで見ました。
でも、見終わった後は、ほのぼの感で心があったかくなりました。

ストーリは、1960年代初め?中国江南地方の農村。小学校の校長先生が父親の、桑桑はやんちゃな少年。いつもいたずらばかりで、問題児。でも、彼は父親が校長先生で窮屈なことがたくさんあるのです。
遠くの村から転校してきた、もの寂しげな少女、「紙月」が気になります。生まれつき髪の毛が一本もない「陸鶴」は何時も皆の笑いもの。ようしゃなく「つるっぱげ~」とからかいます。そして、先生の身分違いの悲しい恋物語にふんそうしたり、いつもライバルの優等生「杜小康」は家が破産して、学校をやめてしまいアヒルの養殖を手伝う羽目に。
彼が独学できるようにと、父親が大切にしていたノートを使って、教科書を書き写すのです・・・

中国の貧しい農村は、文化大革命の前。でも、今もほとんどこのころと状況は変わらないと聞きます。

義務教育すら、時として、子供達は受けることができないのです。

映画の中では、美しい田園風景と素朴な子供達の演技が胸をうちます。
「あの子をさがして」・・の映画が少し頭の中で交錯しました。

ちょうど、今
大地の咆哮」~元上海総領事が見た中国  杉本信行著
を読んでいます。

中国の指導部が現在頭を悩ませている最大の懸念は、対外政策というより国内政策であり、なかでも「三農問題」です。
農村の貧困、農民の苦難、農業の不振、これらは想像以上にひどい状態で、中国の政治体制を揺るがしかねないほど、深刻化している、というのです・・

この本については、また後日記事にしたいと思いますが。

とにかく、昔の日本の原風景を想像しそうな「草ぶきの学校」でした。

映画の中にみる、子供達は皆いきいきとして、チョッと昔の日本にもどこにでもいたようなかわいい子供達でした。