晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

夜明けの街で

2007年09月07日 | 
東野圭吾
新境地にして、最高傑作!

すごいキャッチコピーに惹かれ、手にした本でした。

東野圭吾さんですが、若い人を中心に絶大な支持をうけています。TVドラマや映画の原作になることも多くて、ミステリーといえばこの人でしょう。

彼の熱烈なファンは、この作品を「彼らしくない」とか「がっかりした~」
とか・・辛口の感想をもらしているらしいですが・・
東野圭吾初心者マークの私としては、結構、楽しく読めました。いえ、読みやすかったです。

ストーリーは・・
幸福な家庭でおきた殺人事件。もうすぐ15年の時効を迎えようとしているのだが
その容疑者である、(秋葉)と不倫の恋に落ちた妻子ある男の物語です。

不倫をする奴なんて馬鹿だと思っていた・・
       でも、どうしようもない時もある~

最初のくだり、主人公の独白です。

ひょっとしたら、これって、著者自身の体験談?
と、思えるくらいに、恋に堕ちる男性の心理描写がとてもリアルで丁寧に描かれていました

衝撃のラストシーンがまるで読者へのご褒美のように用意されていて、あっとびっくり、感動です

さすが・・ミステリーの王者だなぁ・・と感心。
興奮さめやらず、最後の最後におまけで「番外編」がまたよかった。

不倫願望のオジサンや、不倫中の悩める男性にも、おすすめしたい一冊です