晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

夜の寝覚め

2005年10月21日 | 
初めて、手にしたのは3年ほど前でした。
きれいな装丁とシックな色合いの表紙がとても気にいっていました。
さて・・中身は、大人の女性限定?!の珠玉の恋愛小説の短編集です。

「たんぽぽ」・・結婚10年目にして始めて恋におちたという小夜子。相手はなんと、夫の友人!後ろめたさもあったんでしょう・・プラトニックな関係は続くのですが、本中より・・「・・次第に息苦しさをおぼえるようになっていった。男と女は本来そういうものかもしれなかった。行き着く果てがわからぬまま中途半端な状態で関わりを続けると、・・魂の糸を深く絡みあわせるほど、矛盾するかのように肉の衝動がつのってくる・・」

う~ん!そうかぁ~さすが小池真理子先生

思わず納得したりして・・!?大人ですね

表題作の「夜の寝覚め」もなかなか官能的な香りがたっぷり

私はいつもは長編を好んで読みますが、秋の夜長・・切ない女心ヲたっぷり満喫するのには
こんな物語もいいですね。
集英社文庫より、10月の新刊ででましたヨ!お勧めです