近所のMちゃんとこのオバチャンの姿を見かけなくなってもう5年くらい経つ。
名前は知らない。
「Mちゃんとこのオバチャン」あるいは「Mちゃんの嫁さん」と我が家では呼んでいた。
すらりとスタイルの良い人でMちゃんと二人暮らし。専業農家だった。
私より10歳くらい年上で気性がしっかりしていて地区の行事を仕切ったりしていた。
そのお家、家の周りは猫だらけだった。(家の中の様子は知らない)
多いときは20匹以上いたのではないかと思う。
そのオバチャンが我が家に用事で来たとき、後ろを猫がぞろぞろ付いてきたことがある。
その中でも特に体格の良い風格のある猫を「ゴロウ」とオバチャンは呼んだ。
「ゴロウ、帰るよ」と呼びかけると猫もまた付いて帰った。
あれからオバチャンは高齢となり病を患い姿を全く見かけなくなった。
夫のMちゃんもこの頃姿を見かけない。
二人とも介護施設に入居しているのではないかと思う。
飼い主がいなくなって猫ちゃんたちが痩せ細ってこのあたりをウロウロしている。
以前、猫に襲われているのを助け、我が家で餌を与え、避妊手術もしたミケ子たちもこの家の子孫。
オスの子猫たちは成猫になるとボス猫のゴロウに威嚇され襲われ姿を消していった。
メスのミケ子は病気で痩せ細って姿を消した。(猫エイズだったのか?)
目下、グレちゃん(グレーの雄猫)にだけ餌を与えている。
グレちゃんは周囲を気にしながら通いでやってくる。
餌を食べるとすぐ姿を消す。
この猫の去勢手術を考えたこともあるが、第一捕まえることができない。
それに雄猫を去勢したら野良猫の社会で闘い生き抜くのに不利にならないかと思ったりする。
あれあれ、話(文)が長くなってきたぞ。
まあ、いいか。これも頭の体操になるかも(?)
書きたかったのは飼い主を失ったMちゃんところの猫ちゃん達。
目下、その猫ちゃん達のよりどころになっているのが我が家のすぐ前のKさん夫妻のお宅。
猫好きでお家の中でも何匹か飼っているとのこと。
でも飼い主を失ったMちゃんところの猫ちゃん達が頼ってきても共働きで日中家にいないし
餌代だって大変ではないかと思う。
明らかに痩せ細った猫が隙あらば我が家でも餌をもらおうとウロウロする。
この猫がボス猫の「ゴロウちゃん」?
あの頃の風格はすっかり無くなっている。