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山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

相手の術中にハマり3失点敗戦【栃木SC戦】

2023-08-01 | Weblog
7月29日にアウェーで行われた2023年明治安田生命J2リーグ第28節栃木SC戦ですが、試合結果は0対3でヴァンフォーレは敗れてしまいました。


【気になった点】
この試合気になった点は3つ。まず1つ目はビルドアップの工夫が足りなかったこと。スタートから積極果敢に動いてペースを握ろうとする栃木に対して、ヴァンフォーレはパスを丁寧に繋ぐことで自分たちのリズムを掴もうと試みます。相手のプレッシャーを感じて最終ラインまでボールを戻してビルドアップするものの、今回はそこからの展開がうまくいかずに苦しみます。というのも栃木はこちらの最終ラインから出される縦パスに全力で反応し、DFからMFに結びつくパスのラインを徹底的に封じるように動いてきました。そこでキツいプレッシャーを受けたヴァンフォーレの選手は相手の圧力からなんとか逃れても、その影響が残って繋ぐパスの精度が落ち、狙いどおりの組み立てができないケースが多かった気がします。スタートから後半途中まで絶えずインターセプトを狙い続けた栃木の術中にハマり、ヴァンフォーレは完全にリズムを崩してしまった印象でした。

気になった点の2つ目は前線の選手のパスを呼び込む動き出しが少なかったこと。この試合では先ほども言ったように序盤の時間帯から相手がこちらに対して積極的なプレスをかけてきました。ビルドアップする過程で最終ラインからMFに繋ぐ際に相手が組織的にプレスに来たため、そのプレスを逃れるために相当苦労している感がありました。そういうときには前に出てきた相手の背後を狙って最終ラインからロングフィードを入れてそのスペースに前線の選手を走らせる仕掛けが効果的ですが、今回はウタカ選手を含めて長谷川選手やジェトゥリオ選手&武富選手など前線の選手がロングフィードのパスを呼び込むフリーになる動き出しがあまりなかったのは痛手でしたね。そのためにロングフィードを出してもタイミングが合わずにライン外に流れてしまったり、ピンポイントで最前線のウタカ選手をターゲットにしてロングボールを放り込むものの、競り合いで容易に跳ね返されたりと前線で攻撃の起点を作れませんでした。後半になって三平選手や鳥海選手が入った効果もあって時間が経つごとに前線の動き出しもだいぶ改善していきましたが、やはり自分たちが積極的に前線を動き回って相手の隙に潜り込むような努力をしていかないと攻守が完全に切り替わりません。この前線での動き出しの乏しさが今回のチーム全体のリズムがうまくいかなかった要因だったように個人的には思います。

気になった点の3つ目はゴールをこじ開ける力が足りないこと。栃木も序盤から飛ばしていた影響と後半18分に2点差がついたことから、前にプレッシャーに行くのを抑えてゴール前で守備ブロックを形成するディフェンススタイルに変えてきました。そのためヴァンフォーレは敵陣に侵入できる機会も増えて相手に圧力をかけることも多くなりますが、待ち構えている守備網を切り裂くような有効なドリブルやパス&連携による仕掛けにチャレンジする回数も少なく、どこか攻撃に慎重さが目立つ消極的な感じに見えてしまいましたね。こちらが主体的に攻撃しているときはウタカ選手やジェトゥリオ選手のような個の力が光輝き、前にスペースがない状態では一瞬の動きのキレやパワーが得点へと結びつきます。より機能的に動ける三平選手や鳥海選手&宮崎選手をピッチに送り込み攻撃のスタイルを変更しましたが、相手が守備を固めたことにより前のスペースがなくなり彼らの良さが消えてしまいましたね。もし先発が三平選手や鳥海選手を中心にした攻撃陣&後半でウタカ選手やジェトゥリオ選手らを中心とした攻撃陣の組み合わせだったら、また試合展開は違うものになっていたかもしれませんね。


【良かった点】
この試合良かった点の1つ目は山内選手の奮闘。河田選手や渋谷選手が体調不良のため本調子ではないことを受けて、シーズン中第3GKとしてバックアップに専念していた23歳の山内選手が急遽先発に抜擢されます。この試合がリーグ&カップ戦も含めてプロデビュー戦となる山内選手は試合直前は緊張した面持ちでしたが、試合が始まるとその表情も一変して闘う男の顔になります。またGKがプロデビュー戦となると相手は必要以上にプレスをかけてミスを誘う動きをしますが、山内選手はプレッシャーをかけられても落ち着いて対処できる冷静な判断力ができていたのも印象的でしたね。相手は圧力をかけても慌てない山内選手の姿をみて無駄な体力は使わないようにと途中から過度なプレスには行かなくなっていたので、まずはデビュー独特の緊張感からは解放されたことでしょう。スコアこそ3失点したり相手を倒してPKを与えるなどほろ苦い経験でしたが、ハイボールの対応だったり強烈な相手のシュートを防いだりと勇気ある積極的なプレーが目立っていたので、山内選手個人の活躍は合格点を与えたいですね。

良かった点の2つ目は三浦選手の復帰。出場時間こそ残り6分+アディショナルタイムの数分間でしたが、左サイドで積極的に攻め上がるアグレッシブなプレーを披露。サイドで相手マーカーをスピードで振り切って鋭いクロスボールを上げるなど彼らしい特長を大いに発揮しました。左ひざの靭帯損傷で離脱していた影響を感じさせないくらいのたくましさをみせてくれた三浦選手。須貝選手が退団し荒木選手がケガで離脱中とサイドで強みを発揮できる選手が少なくなっている現状で、ガツガツと仕掛けられる彼のような存在が戻ってきてくれたことは確実にチーム力がアップする活力源になると思います。復帰プログラムの過程で限定的な出場となっているかもしれませんが、この活躍ならもっと長い時間彼のプレーが見たいですね。


…この敗戦によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、14勝4分け10敗の勝ち点46で順位は5位に下がっています。ここで勝てたら磐田と東京Vの2位争いに割り込むことができましたが一旦足踏み。また気を引き締め直して次節のホームゲーム金沢戦に良い準備をしてほしいと思います。



【栃木SC×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】2023明治安田生命J2リーグ第28節 | 2023シーズン|Jリーグ





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