ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

【38節 栃木戦結果】土壇場で追いつくも意気消沈

2018-10-23 | Weblog
21日にアウェーで行われた2018年明治安田生命J2リーグ第38節栃木SC戦ですが、試合結果は2対2の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた小椋選手と後半に挙げたジエゴ選手のゴールでした。


前節から中4日で連続アウェー戦を迎えるヴァンフォーレ。メンバーは徳島戦からトップの位置にジュニオール バホス選手が復帰し、シャドーの小塚選手と曽根田選手の3人のトライアングルがチームを牽引します。試合序盤のペースはヴァンフォーレが握ります。前半7分に小塚選手が前線にスルーパスを出しますが、パスを受けたバホス選手のトラップが大きくなり一旦はサイドに流れます。しかしそこから近くにいた佐藤選手にボールが渡ると、2列目から中央の位置でフリーの状態で走り込んできた小椋選手がダイレクトに合わせてミドルシュートを放ちます。そのシュートは相手GKの手を弾きながらゴールに吸い込まれていきます。小椋選手の思い切りが実を結んだ素晴らしいゴールは今シーズン2得点目。このシーンではバホス選手が敵陣深くのサイドに入り込んだことで相手守備陣の意識が自陣の深い場所に集中して引き付けられ、エリア外側にスペースができたのが得点への前兆でした。バホス選手からパスを受け取った佐藤選手と中盤の底の位置にいた小椋選手がそのスペースに気づき、小椋選手が攻撃参加した瞬間に佐藤選手がパスを出したタイミングが良かったですね。連係もうまくいき、ヴァンフォーレは幸先良く先制点を挙げることに成功します。

しかし先制して4分後に試合の流れを変える一撃を食らいます。前半11分、中央の場所でFKのチャンスを得た栃木は、キッカーの西谷和選手がフワリとした弾道のパスを前方のスペースに出します。そこにいち早く反応して走り込んだ大黒選手が後方から来るボールをそのままボレーシュート。ゴール右隅に決まり栃木がすぐさま同点に追いつきます。個人的にはこの試合の今後の展開を決めたきっかけとなるシーンがここだと思っていて、シュートを決めた大黒選手の決定力ももちろん良かったのですが、FKを蹴る前に守備をしている左サイドの高野選手はマークしている選手を見るためにゴールとは逆のサイドの方向に体を傾けており、栃木はCBとWBのポジションの間のスペースを攻撃対象として狙っていました。ヴァンフォーレはこの場面でセットプレー時にボールを見るディフェンスではなく人を見るディフェンス重視だったので、マークする選手の動きに気を取られて高野選手は背後にボールが来ても素早く反応できませんでしたね。このFKの他にもヘニキ選手のヘディングシュートのシーンなど選手間で綿密に相談しているシーンもあるなど、栃木がヴァンフォーレのセットプレーでの守備や戦術をよく研究していることが分かる場面がたくさんありましたね。

相手に先制されると精神的に落ち込む機会が多いと思いますが、栃木はすぐに同点できたので精神的に持ち直し、改めてしっかりとやっていこうと気持ちをリセットできたと思います。その気持ちがそこからの自信のあるプレーに繋がっていきます。運動量多く連動してアグレッシブにプレスに来る栃木に対してヴァンフォーレは大苦戦。これまで細かなパスを回しながら試合のリズムを作ってきたチームですが、次々と迫ってくる相手のプレッシャーに押されてパスを思うように回せず、またボールをカットされたり後方に逃れて組み立て直すなど有効な攻撃手段が見つかりません。前線の3人は厳しいマークに遭い、特にバホス選手は複数人での対応に四苦八苦。前線でボールを収めて攻撃の起点を作りたいヴァンフォーレにとってそれが全くできず、また中盤でも激しいプレスを受けるためにアクションが後手に回り、何もできずにもがく時間が長く続ききました。栃木が試合の主導権を握りながら前半を折り返します。

後半は小塚選手やビョン・ジュンボン選手&バホス選手がシュートを放つなどゴールへの積極性をみせますが、その勢いは長く続かずに再び試合は栃木ペースとなります。後半26分、守備陣の裏に出たボールを山本選手が上に浮かせて反転してかわそうとしていたプレーの対処を誤り、近くにプレッシャーにきていた大黒選手にボールを奪われてしまいます。ミスを見逃さなかった大黒選手は右足でアウトにカーブをかけながら見事なシュートを突き刺し、逆転ゴールとなるこの日2点目を決めます。負傷して退いた小出選手に代わって前半終了間際にピッチに入った山本選手。途中出場でいまいち感覚が掴めていなかったのか、危険な位置でセーフティにクリアするのではなく相手をかわそうと考えたベテランらしくない軽率なミスを犯してしまった代償は大きかったですね。1点リードされる展開となり、上野監督は曽根田選手に代えてジエゴ選手を投入。バホス選手とジエゴ選手のブラジルコンビを共存させて追い上げを図ろうと手を打ちます。エデル リマ選手も高い位置にポジションをとって攻撃に加わる回数を増やそうとするもののなかなか栃木のハードワークは衰えず状況の打開に苦しみ、このまま終わるかと思われた終盤の時間帯にヴァンフォーレは意地をみせます。

後半アディショナルタイム3分、山本選手が左サイドにいた高野選手にロングフィードを送ると、その高野選手は相手マークをかわしてゴール前にクロスボールを供給。いち早く反応しフリーの状態となっていたジエゴ選手がそのクロスボールに頭で合わせてヴァンフォーレは土壇場で同点に追いつきます。このシーンでは終盤の時間帯で試合展開が攻めるヴァンフォーレと逃げ切りたい守る栃木の構図となっておりパスが通りやすい状況でしたが、山本選手がそのままゴール前に放り込むのではなく左サイドにロングパスを通したことがまず良かったですね。それにより栃木守備陣はゴール前に固まった状態からサイドに意識が向くことで横に広げることができ、ジエゴ選手がフリーとなる隙間を作り出したと思います。ジエゴ選手も前節の徳島戦で積極的な姿勢をみせていましたが、その良い影響が今回もピッチ上でよく表れていてコンディションが上がってきてるなと実感できましたね。J1参入プレーオフ進出には勝ち越すことが必要でしたが、ヴァンフォーレの選手たちは土壇場で最後の力を出し頑張ってくれたと思います。


2対2の引き分けに終わったヴァンフォーレ。14勝11分け13敗の勝ち点53で順位は9位と変わらず。このような苦しい展開で追いついて引き分けに持ち込み、勝ち点1を拾う戦いをシーズン終盤戦ではなくシーズン通してやってほしかったのが本音ですが、選手たちは良くやってくれたと思います。連続負けなしは7試合続いています。残りの試合も負けなしで&全勝でいきましょう!



【公式】ハイライト:栃木SCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第38節 2018/10/21




【勝ち点65への道】
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直近過去5シーズンのJ2リーグ6位クラブの平均勝ち点65への道のり。今シーズンは残り3試合で6位チームがすでに勝ち点64あり、それ以上いくのは確実。とてもとても厳しい意気消沈してしまいそうな気持ちですが、ヴァンフォーレは可能性を信じてこれから全勝して勝ち点12を上積みし、勝ち点65として結果を待ちましょう。




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