ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

一桁順位を目指して~城福体制で培った経験~

2015-02-05 | Weblog
2015年、3シーズン連続のJ1の舞台に挑戦するヴァンフォーレは城福体制から3年間横浜を指揮してきた樋口新監督に替わり、また新たな体制がスタートします。樋口監督は今まで城福監督が培ってきたサッカーをできる限り継続しながら、さらにパワーアップできるところを見つけてそこを伸ばしチーム力の強化を図っていくみたいですね。昨シーズンヴァンフォーレは守備を重視した組織的なサッカーをシーズン通して継続し、それが実を結び13位というクラブ最高順位でフィニッシュすることができました。これから樋口監督がベースにしていこうとするサッカーをもう一度確認しておきましょう。


【システム】
昨シーズン城福監督が主に採用していたフォーメーションは3-4-2-1。3バックの3人で基本的に中央部分を固め、両ウイングバックもサイドの守備をこなすことでチームが守備の時間のときは5バックになります。ゴール前を5人で守備ブロックを作り引いて守るため、ゴールに近い位置でシュートを打たせないディフェンスができます。しかし引いて守るとバイタルエリアが空いてミドルシュートを相手に打たれやすくなる恐れが出てきます。そこでヴァンフォーレは2枚のボランチをどちらかといえば守備重視の選手を起用し、相手のバイタルエリアからの仕掛けを防ぐ役割を担います。それに加えてさらに守備の意識を高めているのが昨シーズンまでのヴァンフォーレ。サイドバックの前方&バイタルエリアボランチ2枚のサイドにどうしてもスペースができやすいのですが、シャドーの2人もディフェンスに参加することでそこのスペースを埋めることができます。シャドーが守備に積極的に参加するチームは他になく、出場する選手全員の守備意識が高いために失点数も抑えられていたと思います。

【仕掛け】
多くの選手が守備に参加する戦術のため、攻撃に取りかかるスピードはどうしても遅くなります。チームが守備時から攻撃へ切り替える際は、ゆっくりとパスを回し確実に繋いでいく‘遅攻’と相手守備が手薄な場合は‘速攻’と柔軟に使い分けていきます。城福監督は遅攻を選択した際も相手ゴール前にボールを運べるように徹底したポゼッションの練習を繰り返していて、守備重視ながらも相手に完全に圧されなかったのは自分たちがボールを保持する時間が持てたことが挙げられます。昨シーズンは1トップの盛田選手が相手を背負いながら前線でポストプレーを行い、ボールをキープする間にシャドーなどの選手が前線に加わっていく攻撃の形がフィットしていました。しかし城福監督は本職のCFを獲らなかったように、一人で状況を打開できるCFに頼らずに1トップと2シャドーの連携によって組織的に相手ディフェンスを崩していく形が理想的だったと思います。そう考えると昨シーズン終盤の盛田&阿部拓&石原選手のトライアングルはまさしく理想形でしょうね。機を見計らって攻撃参加するウイングバックも含めて、連動してアタックしていく形はJ1上位クラブにも十分通用していました。

課題は決定力。もともと守備重視で攻撃回数が少ないために、試合中必ずやってくる2~3度の決定機を確実にモノにしていかなければなりません。しかし昨シーズンのヴァンフォーレはクリスティアーノ選手を始めとして、打てど打てども枠に飛ばないシュート精度の低さに悩まされていました。この場面で決めていれば試合はもっと楽になっていただろうシーンが多く、引き分けが多いのもそれが原因の一つと想定できました。また前線で精力的なチェイジングが続くので、1トップ&2シャドーの選手は攻撃面でスタミナを十分に使えず、攻守の展開が速い場面では前線でいてほしい位置に選手がいないなど攻撃チャンス自体が少ない問題に悩まされました。組織的な守備を重視したため失点数はリーグ2番目に少なかったのですが、その反動で適切な場合で人数がかけられない攻撃は得点数がワースト2位になるなど決定力不足に陥りました。しかし攻撃面を犠牲にしてまでも守備に力をいれたので、競り勝てる機会が続いて13位という順位に繋がったと思いますね。

【精神力】
城福体制になってチームが一番変わったなと思うポイントが‘精神力の向上’。監督は徹底して守備戦術を選手たちに叩き込み、大事な場合で熱く指導することで絶対譲れない部分&1プレー1プレーの大切さを選手たちに植え付けていきました。選手たちは誠実な姿勢の監督を信頼し、その甲斐もあって選手たちはプレッシャーのかかる場面で耐えることができ、接戦をモノにしたり守備が大崩れするゲームが少なかったと思います。一貫した考えでクラブに好成績をもたらした城福監督の精神力もぜひとも受け継ぎたいポイントですね。


→続きます。




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