今日は憲法記念日。いろいろな場所や報道などで憲法に関する話もあると思うが、ネットのこんなサイトを利用して考えてみるのはどうだろう。
「日本国憲法前文を奥にことばに訳そう」というひとりの主婦の思い付きからはじまったというブログ「てなもんやLOVE & PEACE」。そのままでは、どうも分かりづらいと思われる日本国憲法前文の良さを、子どもから大人までそれぞれの思いを込めながら自分の言葉に置き換えて見せてくれている。
そのブログに寄せられた訳をまとめた「日本国憲法前文をお国ことばに訳そう! わいわいニャンニャン版」という本も出版されているので、それを読むのもいい。動物写真家・岩合光昭さんの素敵な猫たちの写真と共に愉しめる。
ブログを開けてみると、途中で切れているがページの左側に全国の様々な県から届けられたお国ことば訳が見られるように、項目があって、クリックで見られるようになっている。
たとえば、前文は長いのでその大事なところの一文訳をみるとこんな感じになっている。
1.高知県(2)
土佐弁・高知県高知市周辺/ 山猫母 30代女性
「わたしらあは、世界中の国のひとがみんなあ怖がったり、
ひもじかったりいうなんぎをせんずつ、
平和に暮らしていく権利があると思うちょります」
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「私らぁはねぇ、世界中のみんなぁが、
おんなじように恐い目におうたり、辛いくらしをすることがのうて、
当たり前に平和に生きていけることを、
ちゃんとわかっちゅうがよ。」
土佐弁 高知県中東部/電気羊 30代女性
なるほど、分かりやすい。
27.広島県 2009.5.2
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うちらは、全世界の誰でもが、恐ろしゅうものうて、
貧しゅうものうて、平和に生きちょかれる権利を持っちょる、
ゆうことを認めとるんじゃけぇね。
ゆっきぃさん (女性)
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平和は、日本だけの平和を望むことでは実現できない。世界の人々と手を結んで皆がいっしょに歩むことで築けること。前文を読みながら、この日本国憲法がアメリカからの押し付け憲法だと言って否定し改正しようとする動きがあるが、その前にこの美しい前文からしっかり平和のメッセージを受け止める努力をしてみたいと思った。
「押し付けられたというなら、まず日米地位協定だろう」という発言にも注目したい。なぜなら、憲法については日米地位協定に粛々としたがって、現政権は異議を唱えないでいるからだ。(詳細は:ネット記事ならココから。動画でみるなら、参議院インターネットココ から1月26日本会議をカレンダーから選んで民進党・藤田幸久の質疑に耳を傾けてみよう。2:35辺りから始まる)
さて、今年の憲法記念日は、なんだかいつも以上に大切な日に思えます。ちょっと憲法の前文だけでも、今日読み返してみませんか?
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