今日も、前回と同様に、まず12月12日の発表会で弾く予定の先生のオリジナル曲”Red Sea"からレッスンをスタートさせていただきました。まあまあ、落ち着いて弾けて、これは先生が「いいんじゃないですか」 ということで、次は、先生アレンジのカーペンターズの”Song For You”へ。
すると、予想外にこちらは、「最初のイントロはいいけれど、その後、I(Intro)2となっているところからは、同じテンポで弾いた方がいいですね。途中でちょっと速くなって最後にはまたゆっくりとなっていましたよ」との注意が。「I(Intro)2の後のAからは同じにゆっくりのテンポにしていたつもりですが・・・」「I(Intro)2から同じテンポにしないと~」ということで、こちらは弾き直し。
「今度は、さっきより良くなっていましたよ。そういう感じでテンポを崩さないで弾いてくださいね」
「どうも、早く弾き終わってしまおうという意識が働くみたいです・・・」と告白すると、先生には到底それが理解できないらしく、「エッ???」
昔、我が息子が学校内の水泳大会でいい記録を出したので褒めたら、「だって、速く泳がないと溺れそうだから」というのでびっくり。笑った覚えがあるのですが、私も弾いているとちょっとそんな気持ちになるのです。
でも、家での練習では電子ピアノの録音機能を使って本番の緊張感を録音することでシミュレーションして聞き直すと、たまに「これなら、よさそう」と思える音になる時もあったのです。そして、そういう時は、(雑念がなくて、自分の音に耳を澄まして一緒に味わって弾けた時)のように思えました。速く弾き終わろうとか、うまく弾こうとか、そういう雑念を払って、その弾く時間を楽しむのが大事?何か少しずつそう思えてきました。
そこで先生に質問、「演奏会で弾く時の1番の大切な事ってなんですか」と伺ってみると、「弾いている時、弾く自分がその音楽を楽しんでいることが基本ですよね。弾いている人が楽しんでいるかどうかは、良かれ悪しかれそのまま聴いている人に伝わるんですよね」ときっぱりとひと言。 ズバリと先生に言われて「なるほど!」と思いました。確かに、そういうことなんだと納得できました。
ということで、発表会の曲の練習はあっさり終了。それで、次は、練習曲へ。「藤井英一のステップアップジャズピアノ」の「茶色の小瓶」。前回問題山積みだったので、今度はしっかりカウントをとって、ゆっくりと弾いてみました。怪しげなところはあったものの、どうにか弾き終わると・・・やはり怪しげな所は怪しかった(笑) 数回やり直してクリア。
さらに次は、これも前回問題山積みの ガーシュイン””Love is Here To Stay"。 こちらも「ゆっくり弾く」作戦で対処。途中止める事なく頑張って最後まで流していくと「これはNo bounceと書いてあるバラードだから、その感じでいえば、うまく流れて聞こえてはいましたよね」「前回問題だった3連符はどうでしたか?」「それはね、この前よりはよかったけれど、8割くらいかな」「8割ですか?」「いや、ちょっと甘すぎたかな。7割かな」と先生。先生は、正直な人です(苦笑)
でも、結局音楽を弾くと言うことは、正しく弾くというより、流れをしっかりもって自分が音楽としてそれを演奏できるようにすることで、たとえば、以前よりは正しく弾けるようになった「茶色の小瓶」も、「正しく弾こうと指のタッチが強くて痛い音になっていたり」となると、音楽としては台無し。
(鍛え上げて、間違えずに本当に楽しんで皆にも聴かせるレベル)にはなかなか到達しそうにない私ですが、音楽が今回発表会の練習をして、少し見えてきたことがありました。たぶん、「茶色の小瓶」の弾き方ではだめで、”Love is Here To Stay"では、先生が認めて下さったのは、弾きながら(「音楽」として「音を作り出す気持ち」が出ていたからかも~)と思えた。 たぶん、この心を持っていれば、発表会でもどうにか落ち着いて弾けそうだ。
そして、明後日発表会を終えると弾く曲がなくなってしまい、モチベーションが急に下がってしまう可能性が大だったので、先生にその話をして、「1曲先生のアレンジ曲でもなんでもいいのでください」とお願いすると・・・なかなか思いつく曲がない・・・ふと、オリジナル曲でまだ頂いていない曲があるのを思いだして・・・「”Paradise Remembered"はまだ弾いてないのですが、難しいですか?」とお尋ねすると。 「あ~~~~、難しいですけれどね。楽譜だけ上げといてもいいですよ」と先生。「これ、右と左をユニゾンで一緒に弾くところがあって、そこは特に僕でも難しい。国分さんがベースで一緒にやっているとだから僕も完璧には弾いてなかったりするんですよ」とのこと。
模範演奏をして頂くのは無理かな?と思ったのですが、そのユニゾンのところも含め、ちょっと難しいので「とりあえずアドリブは残しておいて、テーマ部分というか楽譜のあるところを弾いてみましょうか」とあっさりと模範演奏を弾いてくださいました。癒やされました~~~~~。この間近で先生の演奏を独り占めできる模範演奏の時間は、本当に「これぞ、贅沢の極み!!!」という感じです(大満足)。
確かに難しいところが満載で、どこをどう省略したら私にも弾けるのかは分かりませんが、これで発表会の後に大きな楽しみができたので、発表会を終えた後も元気に励むエネルギー源が頂けましたぁ~~~。先生、有り難うございました。
そして、この曲はCD”Into the Light"に収録されているのですが、どこかyoutubeにないかな?と探してみると、かなり昔の映像ですが、ココのライブ動画の1番最初にでていました。ご興味のある方は覗いて見て下さい。イントロ、アドリブが多く、その上この頃先生はピアノにシンセまで持ち込んだ時期で(懐かしい~~~)この曲も、一部シンセの音まで入れていました。ライブの半分が見られる贅沢な動画。ご覧になると、ジャズライブの楽しさを感じル事も出来そうです。
追加情報) ところで、私が発表会にでる明後日12月12日(土)の夜、先生はトリオ最後のライブをするとのこと。いつも先生が墨田川の花火大会の時にライブをする浅草ZINCで、下のようなライブになるようです。実はトリオが解散になるそうで、これがトリオで一緒にする最後のライブになるとのこと。歌手の新井さんがリードするライブのようですが、「11年ちょっと続いた國分さん&宇山さんとのトリオでの最後のライブとなりますインスト2曲はスペシャルな選曲でお送りしますので、ご事情許せば是非ご来場下さい」と先生がFacebookに書いていましたが、スペシャルな選曲とは、最後の記念にベースの國分さんのお気に入りで選んだ"Crescent Moon"と、ドラムの宇山さんが選んだお気に入りの"Paradice Remember"が演奏されるそうです。私は、発表会もあるし、いけないのですが、お時間のある方、是非!!!