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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

本の電子化と、絶版書籍の復活の関係

2010-10-18 21:37:00 | 日記
 今日(10/18)のNHKのクローズアップ現代「電子書籍最前線」を見ていて、「絶版書籍が、電子書籍で蘇ることができる」というところで、ハッとしました。

 というのは、先日、図書館で借りた「月に恋」(ネイチャー・プロ編集室、幻冬舎)がとてもよい本だったので、この編集室にメールを差し上げたら、著者の野見山さん自身からお返事がきて、(残念ながら、この本、今年になって、初版がほぼ売り切れたのですが増刷せず、絶版になってしまいました。 <中略> でも、『月に恋』は、iPad版として近々復活する予定です)とあったのです。

 絶版、そして電子版での復活。
 
 その時は、ピンとこなかったのですが、電子書籍は埋もれてしまった良書を、リスク少なく利用者に活用してもらえるように生かす力があるのです。

 本を印刷すれば、在庫を抱えて、保管料なども発生する。でも、電子書籍なら、情報を電子処理してもっているだけでいい。売れても、動くのは情報だけ。
 
 この私の日記にしても、お金を使うことなく書いて、読む読者がアクセスしてくれて読んでいる。私は、宣伝費も印刷代も何も使わないで、情報を人に伝えている。
 
 ふ~む。電子化のメリットが少し見えてきました。

 この日記の8月27日に「高品質!驚異のビデオ・アーツの千円CD」の記事を載せましたが、すでに発売から時間が経って売れないでいる名曲の数々にしても同じことがいえるのかもしれない。

 手ごろな値段で復刻して普及させるビデオアーツのCDも、うまく電子化とあわせて在庫を抱えるリスクをゼロにし、宣伝だけに特化して売れば、もっとマーケットを拡大して伸びていけるのではないか。

 電子化は、在庫リスクで店頭から追い出されてしまうが、しかし残していきたいよい物を、大事に保持してすぐに役立てるような形で供給できる、とても素敵な道具のようだ。

 そう、これまで出版社に見向きもされない新人作家は、自腹を切って自費出版するしかなかったけれど、ネット上で売れば、(売れればOK、売れなくてもOK)となり、いろいろな作家が自由に登場できるかもしれない。

 それにしても、なんだか面白いことになってきそうな気がしてきました。

 因みに、私の購読してきたポルトガル語新聞の「インターナショナルプレス」は、10月9日号になって突然、「わが社は未来に飛躍して、今号をもってWEBの無料新聞に変更になります」と宣言して、新聞の紙での発行をやめてしまいました *(驚き)* 
 払い込み済みの購読料は返還してくれるらしいけれども、あまりに大胆な変更に唖然としました。
 今後、広告費だけでサイトを維持できるのでしょうか、やや心配です。

 じわじわと、電子化の波が生活に押し寄せてきていますが、紙で読む文字のありがたさはあるものの、無料、在庫のリスク回避などなど、電子化のメリットにも、少しずつ気付かされるようになってきました。

 さてさて、頭も道具も使い様。
 うまく、電子化が人々の利益に生かされていきますように!!!

コメント
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