ゆりあげ剣道教室

三重県桑名市の少年剣道教室です。
桑名高校体育館武道場で子供達が元気にお稽古しています。

キョンシー稽古

2023-05-29 09:42:41 | 剣道

5月28日(日)

今夜は黒子(くろご・くろこ)稽古

 

小学生高学年、中学生がお互い地稽古中に、

まるで「背後霊」?「キョンシー」?のように、

先生が片方の選手の後ろにピッタリ寄り添い稽古します。

 

打ち出すチャンスは袴の背板を押し、

引くタイミングは胴台の端を引っ張ります。

「間合いの出入り」

「剣先のやりとり」

「打突のチャンス」

を強制的に背中から先生が操作します。

 

最初に選手の後ろに寄り添う時は相手の選手に礼の意味で、

背後霊、キョンシーポーズを示します。

相手は必ず笑顔になります。

(どうやらこのご無礼をお許しいただいたようだ)とキョンシーは判断します。

幽霊なりの礼の作法です。(笑)

 

うちではこの稽古を「キョンシー稽古」と言ってます。

狭い剣道場、少人数の拙道場ではこの稽古、なかなか評判が良いです。

バンダイさんのガチャポンです。

30年くらい前これ流行りました。

 

大人の私たちは、

自分の尊敬する先生、あこがれる人物ならこんな時、

どう判断するだろう?

どう行動するだろうか?

どう感じるだろうか?

と想像して行動します。

 

少年期の剣道の「ロールモデル」は自分が関係している先生です。

その先生が背中から強制的に自分を操作します。

操られる本人はその時間、非常に窮屈ですが、

キョンシーから解放されたその後、判断や動きが変わります。

 

相手が「打ってくると予想して、なんだ打ってこないのか」と、気持ちが居つく瞬間や、

掛かる気持ちと守る気持ちの「機の変わり」をとらえるきっかけを体感します。

出ばなだけを打つ習慣、概念からの脱皮です。

 

黒子(くろご・くろこ) 意味

歌舞伎で俳優の演技や部隊信仰の介添えをする人が着る黒い衣装。またその人。

人形浄瑠璃では人形遣いが着る黒い衣装。

表に出ないで物事を処理する人。陰で支える人。

 

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