悪妻愚母&鬼嫁

専業主婦のバタバタ日常。ドラマ、本、P、菓子なども気分に任せて語っています。My Homepage悪妻愚母もよろしく。

ビシソワーズ

2009-07-09 20:13:43 | Weblog
 5日日曜日には、娘夫婦も含めておすしを食べに行こうと、半月以上前から考えていた。ところが急速な衰えをみせた義母、、。食欲が全くなく、体力的にも無理になってしまった。それを聞いた娘達が、ビシソワーズなら食べられるかも知れないと持ってきてくれた。スープには合わないが、義母が行きたがっていたおすしも、我が家で取って食べることに。

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 いろいろトンチンカンなことがあったけれど、それをあげつらってはかわいそう。もう彼女の人格とは関係ない混乱ぶりなのだから。新聞やテレビ、友人からも良く聞く、典型的な老人の姿に唖然。わけもわからず出かけて事故にあったら大変。火を出したら大変と思っているうちに、どんどん体力が落ちていく。ケアーマネージャーさんと相談して看護士さんに週一回、ヘルパーさんに週2回来ていただく計画を立てて頂いたが、それではもうおっつかない。食事を運んでも、食べているのはお刺身二切れ。毎日毎日、水と牛乳以外はお刺身二切れ。

 主治医に癌の化学療法FOLFOXは止めていただこうと主人と病院に駆けつけたときには、もう引導を渡されてしまった。頭の混乱は肝臓の機能が落ちてアンモニアが脳に回る肝性脳症なのだそうだ。なるべく入院はしなで我が家で、と先生にはお伝えし、近所のかかりつけ医で点滴週三日、病院に様子を見せがてら週一回通うことで乗り切る予定だった。でも、昨日できたことが今日出来ない。朝出来たことが、午後できない。今言った事も忘れる。ついに自分では立てない状態に。とにかく何も食べてくれないのがネックなのだと思う。

 結局この日も、我が家の方の食卓には出てこれず、後で食べるから持ってきてと言われ、義母の部屋に運んだだけ。翌月曜日には朝から、かかりつけ医に予定通り点滴に行く。しかし、そのまま、病院に入院するように申し渡されてしまった、、。

 病院でも沢山の検査。朝一でお医者様に行き、病室に落ち着いたのは午後3時。それから入院に必要なものを届けたり大変だったけど、正直ほっとしている。入院したら、見違えるほど元気になったし、あれだけ食欲がなかった人が、出されたものの半分は食べているではないか。点滴も嫌がらず、絶対飲まないと言っていた薬も飲んでいるし、先生、看護婦さんのいうことを良く聞いているではないか。

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 翌日、誰も居なくなった義母の部屋をお掃除。台所を覗くと汚れた食器がボールに浸けてあった。ビシソワーズを入れたお皿は空になっていた。義母の衰えぶりから、あの日が最後の我が家での食事になりそうな予感はあった。娘だんなが心を込めて作ってくれたスープは、しっかり食べてくれたんだね。
 

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