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幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

カルガモ観察日記・野生の厳しさの物語

2023-09-20 | 野鳥

野鳥でも、カラスやスズメ、ツバメなどは、成長するまで親がエサを運び口移しにヒナに与えてやる。

一方、カルガモのヒナは誕生するとすぐに歩き、泳ぎ、エサをとる。

子育てをする母親にとって、「子を見守り、危険から遠ざけること」が何より重要な役割だったはずである。

その通り、母親は常に子に寄り添い、周囲の安全に気を配る様子が見られた。

 

母親とのお散歩。

そのころは先に行く子の後に、常に見守る母親の姿があった。

 

ところが、まだ羽も成長しきらず、飛べない子を残して母鳥は姿を消してしまった。

あれほど愛情を注いで育てていたヒナが、一人前の大人(?)に成長する前に突然いなくなるとは・・・。

その時から、兄弟のいないこの子は、前触れもなくひとりぼっちになってしまった。

「あとは自力で生きていきなさい」と子を突き放す、野生の生き物の厳しさを見せられた気がした。

以来すでに10日が経ち、母の面影を残しつつ日を追って成長している。

この子はすでに、それが野生の宿命と悟っているかのようにも見える。



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