庭にある一株の「つりがねにんじん」の花が咲きだした。
このかわいらしい姿が気に入って、近くの土手から移植したものである。
手元の花の図鑑を引くと、「夏の花」に入っていて、毎年、お盆が過ぎると咲きだす。
一方、こちらは、この間、池の平湿原(長野県東御市)で見つけたつりがねにんじんである。
標高2000mにある池の平は、我が家とは1500mほどの高度差がある。
そのため季節の進行も早く、秋ももうすぐという気配を感じた。
秋の花たちにバトンを渡すのももうすぐのようだ。
うす紫の釣り鐘の形をした花からは、涼やかに鐘の音が聞こえてくるようである。
庭先であれ、高原であれ、この花を見ると癒される。