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旅の写真や思い出
PCでの雑感を並べました。
 



この『だまし絵』展では
①あるモチーフが別のものにも見える『ダブルイメージ』、
②一見不可解な画面を別視点から見ると正しい絵柄が浮かび上がる『アナモルフォーズ』、
③迫真的描写によって絵を現実と見誤らせる『トロンプルイユ』というだまし絵の3つの手法を
わかりやすく解説しています。…絵の下に公式HPの解説を簡単に引用させて頂きました。





前回に大きな画像で紹介したアルチンボルドの傑作は非常にリアルに描かれた
果物・野菜・花で作者の主君神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の肖像を形作るのが
①の『ダブルイメージ』 歌川国芳の浮世絵も同じです。

一番上の枠の、その最初の絵は一見何が描かれているのか分からない
奇妙な図柄を斜め横から見ると正しい画像が現れる②の『アナモルフォーズ』

前回のポスターにあった「インコの絵」やマグリット・エッシャー・高松次郎は
③の迫真的描写によって絵を現実と見誤らせる『トロンプルイユ』

20世紀を代表するだまし絵作家エッシャーが描く物理的に存在しえない
建築物の絵は有名なイメージのひとつ。
上は公式HPの画像をお借りしましたが、他にも有名なダリの作品など
詳しい解説付きでご覧になれます。
新聞でも特集していますが、会場で実際に間近に眺めると
錯覚させる描写力の凄さが実感できます。

※追記
「閻魔と地獄太夫」は有名な河鍋暁斎の作品で吊りポスターにも
なっていたので載せました。
一番下の解説は「河鍋暁斎ブログ」から拝借引用しましたが、
「だまし絵」部分は掛軸の表装部分でその写真は見つけられませんでした。

地獄絵が描かれた打ち掛けを着た遊女「地獄太夫」の姿があまりに
美女すぎて閻魔大王の裁きにブレを生じさせている?
このユーモアのある絵は江戸時代末期の河鍋暁斎・狩野派の絵師の絵と
伝えられています。
この絵は掛け軸で、掛軸の縁や上下の色々な飾りも絹ではなく、
全部手で描かれています。
(そこがだまし絵③迫真的描写によって絵を現実と見誤らせる
 『トロンプルイユ』になっています。)

死者は地獄の十王庁(じゅうおうちょう)といわれる場所で
罪の裁きを受けるとか。死出の山の山登りから始まり最後は閻魔大王の
目の前に連れ出されて裁きを宣告される。
 地獄太夫は果たして地獄か天国か??
閻魔大王が持っている鏡にはその人の前世の罪が写るので
それを見て刑罰を決めるらしい。

またエッシャーの展示作品は「上昇と下降」ではなく「滝」です。
図が小さすぎて分からないので同じ意図の作品に変えました。


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