ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

走り回る鍼灸師・ハリ天狗を操るマネージャーの日々奮戦

「ツール・ド・フランス」山口和幸・著 読了しました!

2020年09月05日 | 
このところハマっているのが「ツール・ド・フランス」。 
自転車のロードレースのお話に夢中になり、すっかり虜に。
 自分で走るわけじゃないのにね(笑)。

 で、ハリ天が購入していた蔵書から 「ツール・ド・フランス」なる本をチョイス。
 

筆者は「サイクルスポーツ」にお勤めの後フリーのライターになられた方。
 ハリ天も学生時代に「サイクルスポーツ」にアルバイトに行ってたので 聞いてみると、
どうやら入れ違いだった模様。 
フランスに詳しく、さらにツールの全てに精通されている方ですね〜。

 さて本書。 自転車ロードレースとは何か?!から始まり、 
ツールの歴史もさることながら、活躍された選手たちの性格や評判、
 さらにレースの模様を実録。 
その息詰まる駆け引きにはワクワクさせられっぱなし!!
 見事に解説してくれています。 

ツール・ド・フランスの発祥は1903年に遡り、
第1回優勝者は煙突掃除を生業としている モリス・ガランという選手だったそうで、
彼が2連覇したいあまり、翌年、 列車を使うという手に及び失格となった。。。
なんてくだりは歴史を感じさせます。

 また、ツールを5勝したのが過去最高で、「5勝クラブ」なる栄誉あるところに いるのは、
ただ今4人とか。(2012年に書かれたものだが未だに4人)
 ジャック・アンクティル、エディ・メルクス、 ベルナール・イノー、ミゲール・インデュライン。
 それぞれの活躍や当時のツールの様子、 また、それぞれの英雄の性格、言動。。。 実に興味深い! 

いちばん面白かったのはベルナール・イノーに関わるお話。
 イノーのことはあまりいい印象を持たれていないらしく、
 その裏での空約束、裏工作、負けん気の強さ。。 
これくらいしなくてはツールで5勝なんてできないのかな、、なんて思わせる。。 

ツールを7勝しながら、薬物使用で全ての栄誉を剥奪され 永久追放になった
ランス・アームストロングの影で 奮闘していた選手の話も面白い。

 そして思ったのが時代は流れるんだなっていうこと。
 誰も敵わない!!と思われた鉄人でも5勝するのがやっと。。
 どんどん時代とともに強い新人が出てきてベテランを追い越していく ・・・
自転車の世界にだけ言えることではないけれど、 ああ、そうなんだなぁと感慨深く思いました。

 最後に日本人の活躍も記されていて、 
日本人初ツール参戦者は今中大介さんかと思っていたら違っていて、 
「川室競」という方が初だったそう。(1926年、27年に参戦) 
その後今中大介さんが出場されるも完走できず、
 日本人初の完走者は別府史之と新城幸也。 
別府は最終日のシャンゼリゼを最後まで先頭で引いたという栄誉を持っていて、
 新城は敢闘賞で表彰台に上がったことがある。

 素晴らしい活躍のもと、筆者は今後の日本人の活躍を期待して 筆を置いているが・・・ 
その後の日本人の活躍はまだ見られないという事実。残念! 

いつか「サクリファイ」の主人公の「白石誓」のような日本人選手が
 ツールで活躍しないかなぁ〜♪ 
ひいては「日本人が総合優勝」を勝ち取ることがあるのか?! 
楽しみにしたいものである。。 

生きているうちに見たいなぁ〜




コメント
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