はい、このまえから、毎週日曜日の夜が楽しみでなりません。何が楽しみって、8時からの大河ドラマじゃなく、そのあと11時から絶賛放映中のイギリスの大河ドラマ「ダウントン・アビー」です。まだ2週だけどだんだんハマってきて、うっかりしたら「軍師官兵衛」の内容を、日付が変わる時点で全部忘れていそうな勢いです。
今週から主役の官兵衛が監禁イベントに突入。ここからしばらく主役の出番は陰気な牢屋のなかだけで、おもに外の世界の人間模様でドラマが展開する…たぶん…と思うのですが、そうなると不安なのは、信長の出番が増えて一時的に主役に替わるポジションになることです。
いやあ、それだけはマジでご勘弁願いたいですよ。ただでさえ見るに耐えなくて、自分をだましだまし見ているのに、あれが主役にすわったら、もうどうなるんだ。あ、来週から暫時「ダウントン・アビー」のレビューをしとけばいいのか。
などと、そんなことを真剣に検討してしまう今週の展開でした。キリ番の20回。今週はとりあえずまだ「軍師官兵衛」でお送りいたします。
第20話「囚われの軍師」
今週のザックリしたあらすじ
有岡城で荒木村重(田中哲司)にとらわれた官兵衛(岡田准一)は、城内の牢に監禁されます。御着には「官兵衛は死んだ」と使いを送り、朝な夕なに「オレの味方になれ」と勧誘する村重。美人妻(桐谷美鈴)は、自分が手紙を書いて官兵衛を誘い出したことに責任を感じ、平謝りに謝ります。とりあえず御着の殿さんに裏切られたことのほうがショックな官兵衛は、美人妻に「この城の地図書いてください」と要求します。
そんなことより、美人妻に姫路にお手紙書いてもらうとか、いろいろできると思うのですが。
そんなことで連絡がつかず、姫路では「官兵衛は死んだ」という一時情報が独り歩き。多大なショックをうける光(中谷美紀)とお父さん(柴田恭兵)でしたが、これで御着が村重に同心したら、人質にいってる松寿丸が殺されてしまいます。それを阻止するため、姫路だけは御着と切れても信長(江口洋介)につく。揺らいではならない。そのかわり、仮に官兵衛が生きてて村重に質に取られてたとしても、その場合は官兵衛に死んでもらうしかない。最悪、官兵衛を捨てて松寿丸を生かす、それが生きる道だ、と。
こまった状況に追い込まれたのは、高槻城のイケメン高山右近(生田斗真)。というのは、いまある自分は村重のおかげってくらいの大恩があるんだけど、信長は全国津々浦々のキリシタンの生殺与奪をにぎってるわけですよね。で、ふたたびあのハリー・スタイルズ似のイケメン神父が信長に呼び出され、右近を説得してこい、説得出来たら日本で布教し放題、南蛮寺も立て放題じゃけえ、などと甘言を弄されます。そんで言外に、逆にダメならおまんら皆殺しじゃけえね、と。早い話が脅迫ですね。あ、なんかこの信長のことばを聞いてると、やくざ風に自動翻訳されてしまうのです。なんででしょうね。
聖職者のくせにヤクザの脅迫に屈したアイドル神父は、右近のところにいき、日本のキリシタンの命はあなたの決断にかかっているのですとか言って泣き落とし。義理と人情の板挟み。その上お父さんは、村重さまへの恩義を捨てるくらいなら腹を切るとかいって逆方向から泣き落とし。もう死にたいくらいの窮状に追い込まれても、キリシタンなので自殺は許されません。ふつうの仏教徒がやる「出家」というオプションも無しです。困った末たどり着いた選択肢が「殉教」という道でした。
殉教はキリスト教徒にとっては最高の栄誉とされ、うまくいけば300年後くらいに列聖されてバチカンに祀ってもらえたりします。そんで義理と人情の問題も一気に片付くということで、ようは信長に殺してもらえばいいわけですね。
ということで、右近は首を洗って純白の死に装束を着て十字架を下げて、髪も切って信長のとこに行きます。よろしくお願いします、殺しちゃってくださいと。
で、信長は刀を抜いてふりかぶり、右近の首を……まあ当然分かったことですが、寸止めにします。そんで「昨日までの右近は今死んだ!!これからは生まれ変わってワシに仕えるのだ。ドヤアッッ!!」
…っておいおいおい。なんでそれをあんたが宣言するの。どういう自信と権限があって。神さんかあんたは。右近さんも、なんでここでダアーッと感動して「ハイ!!これから身命を賭して信長様にお仕え申しますっっ!!」とかいうわけ。デウス様を捨てて信長教に転んだのかよ。なんだよそれ。
などと突っ込まないアイドル神父。なんせ津々浦々の邦人キリシタンの命がかかってるから、右近の転向はみてみぬふりです。これで八方まるく収まり…って、収まらないのが、とうぜんですが荒木村重です。
村重は、右近に裏切られて心のどこかが壊れてしまい、牢屋に監禁した官兵衛に、おまえはもう死んだと言ってある、地元では死んだことになってるんだからオレのものになれ、と迫ります。え、えええええっっまさかの腐展開。ついにそっちの回路も決壊してしまったのですか…とおもったら、「オレの軍師になれ」と言ったのか。あーびっくりした。だけどそんなにまでしてハンティングしたい人材とも思えないけどな。官兵衛の軍略の才能なんて。
さて、話はどんどんひどいことに。村重を強引に謀叛の道に引きずり込んだイトコの中川清秀が、スタコラサッサと信長陣営に寝返ってしまいます。ひでえ男ですね。サイテーです。こんなサイテーな男のせいで二階に上がって梯子を外され、あまり意味のない人質の官兵衛を監禁したまま身動きが取れなくなってしまった村重。どんな悪いことをしたらこんな悲惨な目にあわなきゃならんの。
このサイテーな清秀にもひとつ取り柄があるとすれば、「官兵衛は生きて有岡城に監禁されている」という有益な情報を信長陣営にもたらしたことです。官兵衛が生きていたことで、涙と鼻水を流して喜ぶ秀吉(竹中直人)と半兵衛先輩(谷原章介)。とりあえず、人質の松寿丸の命をどうこうするという悪夢的なお役目はいったん見送られたわけですから。
美人妻を通じて城の見取り図を手に入れた官兵衛は、牢番を絞殺して脱出すると、美人妻の手引きで裏口から脱走を試みます。ですが、「官兵衛、そこにいるのは分かっている……」と陰惨な顔の村重が現れて、ちょ、なんすかこれ。亭主の留守中の真昼間に押し入れに隠れていた間男、みたいな、某元アイドル歌手の醜聞を連想させるシチュエーションなんですが。村重は完全に崩壊し、「お前までオレを裏切るのかあっっっ!!!」と美人妻にむかって鬱屈を爆発させます。
そして、ふつうの牢から土牢に移されてしまう官兵衛。監禁されるまえに、村重相手にラストアクション、これが見納め最後の最後の大サービスで、反復横とびとか壁走り、回転レシーブなど、必要あるのかわからん派手な体技を披露して、土牢に連行されていきました。アア官兵衛の運命や如何に、ということで、以下次回。
今週のみどころツッコミどころ
○官兵衛を捨てて松寿を生かす!
…と、これは大河ドラマならではのシーンですね。誰かを救うため、誰かを見殺しにする。そういう非情の決断を迫られるというのは、前に触れた「見捨て」とならんで男主役の大河ドラマの非常に大切な構成要素です。
なんで、こういう場面でチンタラと甘ったるいBGMなど流さないでもらいたいのよ、マジメな話。なんか大河ドラマっていつの間にかこういう傾向になって、毎度ガッカリするんだよね。
今回のこの場面、ちょっと柴田恭兵さんが見苦しく泣きすぎな気はしたけど、セリフなんかは良かったと思うので、ここでベタなBGMがなくていっそ無音だったなら、どれだけ良かったか。
大事な決断の場面は8割くらい無音で、ここぞというときに思いっきり感傷的なBGMなど流してみる。これはすごく効くよ。「真田太平記」の犬伏の陣の親子決裂の場のBGMなど。もう涙腺大決壊だったもん。
ですから、ふだんからBGMは抑制気味にしといてもらいたいなあ、と思うのです。なんかだんだんコテコテになっていくような気がして、ちょっと心配。
○荒木村重の残念キャラへの道
まあ…これも前にちょっと触れましたが、歴史人物の行動をココロの奥まで分け入って描くのはいいんだけど、あまりにも個人的なコンプレックスとか心の弱さに寄りかかって解釈しすぎると、往々にしてすごく残念な人になっちゃう。良い例が「龍馬伝」の武市半平太ですが、「清盛」などは主役を含めて全員が残念な人でした。
まあ、歴史のドラマをスケール大きく描く能力が脚本にないぶんを、個人の心情にばかりフォーカスしてドラマを埋めると、どうしても役者の怪演に依存する傾向になりますよね。そういう意味で、今週は荒木村重が残念の沼に落ちた気がしました。
いま5月3週なんで、大河ドラマの折り返しポイントにあたる6月最終週まであと1か月ですか?村重の怪演にたよって間を持たせるには、ちと長いですね。それまでにどんどんズブズブと残念沼に沈んでいきそうで、これも心配。
○いまさらいうまでもないですが…
だからワタシは言ったのよ。信長はもう本能寺まで一切セリフなしで、ハリボテでもかざっとけ。そのほうが絶対ドラマはよくなるって。
これをいっちゃおしまいだけど、なんで官兵衛がそんなに無批判に「信長さまには未来がある!!」と言い切ってそれを人にも押し付けてるのか、あの信長を見る限りぜんぜん理解できない。
脚本の描写力不足で信長のあれこれを説明しきれていないとしても、言外に想像させたり、ほかの大河ドラマの視聴歴で蓄積した情報で脳内補完をさせるとかできるんでしょうに、そういう雰囲気も皆無だもんね。単純にいって、いまだに信長に見えないので。
ところで本能寺は、やっぱり織豊ものの慣例通り6月最終週でしょうか? その回のサブタイは慣例通り「本能寺の変」でしょうか? いや、慣例踏襲しなくてもっと早くても全然かまわないけど。早くしてもらいたいけど、むしろ。
と、信長の逆助命嘆願を個人的に展開中。
また来週!(注・官兵衛レビューになるかどうかは未定です)
今週から主役の官兵衛が監禁イベントに突入。ここからしばらく主役の出番は陰気な牢屋のなかだけで、おもに外の世界の人間模様でドラマが展開する…たぶん…と思うのですが、そうなると不安なのは、信長の出番が増えて一時的に主役に替わるポジションになることです。
いやあ、それだけはマジでご勘弁願いたいですよ。ただでさえ見るに耐えなくて、自分をだましだまし見ているのに、あれが主役にすわったら、もうどうなるんだ。あ、来週から暫時「ダウントン・アビー」のレビューをしとけばいいのか。
などと、そんなことを真剣に検討してしまう今週の展開でした。キリ番の20回。今週はとりあえずまだ「軍師官兵衛」でお送りいたします。
第20話「囚われの軍師」
今週のザックリしたあらすじ
有岡城で荒木村重(田中哲司)にとらわれた官兵衛(岡田准一)は、城内の牢に監禁されます。御着には「官兵衛は死んだ」と使いを送り、朝な夕なに「オレの味方になれ」と勧誘する村重。美人妻(桐谷美鈴)は、自分が手紙を書いて官兵衛を誘い出したことに責任を感じ、平謝りに謝ります。とりあえず御着の殿さんに裏切られたことのほうがショックな官兵衛は、美人妻に「この城の地図書いてください」と要求します。
そんなことより、美人妻に姫路にお手紙書いてもらうとか、いろいろできると思うのですが。
そんなことで連絡がつかず、姫路では「官兵衛は死んだ」という一時情報が独り歩き。多大なショックをうける光(中谷美紀)とお父さん(柴田恭兵)でしたが、これで御着が村重に同心したら、人質にいってる松寿丸が殺されてしまいます。それを阻止するため、姫路だけは御着と切れても信長(江口洋介)につく。揺らいではならない。そのかわり、仮に官兵衛が生きてて村重に質に取られてたとしても、その場合は官兵衛に死んでもらうしかない。最悪、官兵衛を捨てて松寿丸を生かす、それが生きる道だ、と。
こまった状況に追い込まれたのは、高槻城のイケメン高山右近(生田斗真)。というのは、いまある自分は村重のおかげってくらいの大恩があるんだけど、信長は全国津々浦々のキリシタンの生殺与奪をにぎってるわけですよね。で、ふたたびあのハリー・スタイルズ似のイケメン神父が信長に呼び出され、右近を説得してこい、説得出来たら日本で布教し放題、南蛮寺も立て放題じゃけえ、などと甘言を弄されます。そんで言外に、逆にダメならおまんら皆殺しじゃけえね、と。早い話が脅迫ですね。あ、なんかこの信長のことばを聞いてると、やくざ風に自動翻訳されてしまうのです。なんででしょうね。
聖職者のくせにヤクザの脅迫に屈したアイドル神父は、右近のところにいき、日本のキリシタンの命はあなたの決断にかかっているのですとか言って泣き落とし。義理と人情の板挟み。その上お父さんは、村重さまへの恩義を捨てるくらいなら腹を切るとかいって逆方向から泣き落とし。もう死にたいくらいの窮状に追い込まれても、キリシタンなので自殺は許されません。ふつうの仏教徒がやる「出家」というオプションも無しです。困った末たどり着いた選択肢が「殉教」という道でした。
殉教はキリスト教徒にとっては最高の栄誉とされ、うまくいけば300年後くらいに列聖されてバチカンに祀ってもらえたりします。そんで義理と人情の問題も一気に片付くということで、ようは信長に殺してもらえばいいわけですね。
ということで、右近は首を洗って純白の死に装束を着て十字架を下げて、髪も切って信長のとこに行きます。よろしくお願いします、殺しちゃってくださいと。
で、信長は刀を抜いてふりかぶり、右近の首を……まあ当然分かったことですが、寸止めにします。そんで「昨日までの右近は今死んだ!!これからは生まれ変わってワシに仕えるのだ。ドヤアッッ!!」
…っておいおいおい。なんでそれをあんたが宣言するの。どういう自信と権限があって。神さんかあんたは。右近さんも、なんでここでダアーッと感動して「ハイ!!これから身命を賭して信長様にお仕え申しますっっ!!」とかいうわけ。デウス様を捨てて信長教に転んだのかよ。なんだよそれ。
などと突っ込まないアイドル神父。なんせ津々浦々の邦人キリシタンの命がかかってるから、右近の転向はみてみぬふりです。これで八方まるく収まり…って、収まらないのが、とうぜんですが荒木村重です。
村重は、右近に裏切られて心のどこかが壊れてしまい、牢屋に監禁した官兵衛に、おまえはもう死んだと言ってある、地元では死んだことになってるんだからオレのものになれ、と迫ります。え、えええええっっまさかの腐展開。ついにそっちの回路も決壊してしまったのですか…とおもったら、「オレの軍師になれ」と言ったのか。あーびっくりした。だけどそんなにまでしてハンティングしたい人材とも思えないけどな。官兵衛の軍略の才能なんて。
さて、話はどんどんひどいことに。村重を強引に謀叛の道に引きずり込んだイトコの中川清秀が、スタコラサッサと信長陣営に寝返ってしまいます。ひでえ男ですね。サイテーです。こんなサイテーな男のせいで二階に上がって梯子を外され、あまり意味のない人質の官兵衛を監禁したまま身動きが取れなくなってしまった村重。どんな悪いことをしたらこんな悲惨な目にあわなきゃならんの。
このサイテーな清秀にもひとつ取り柄があるとすれば、「官兵衛は生きて有岡城に監禁されている」という有益な情報を信長陣営にもたらしたことです。官兵衛が生きていたことで、涙と鼻水を流して喜ぶ秀吉(竹中直人)と半兵衛先輩(谷原章介)。とりあえず、人質の松寿丸の命をどうこうするという悪夢的なお役目はいったん見送られたわけですから。
美人妻を通じて城の見取り図を手に入れた官兵衛は、牢番を絞殺して脱出すると、美人妻の手引きで裏口から脱走を試みます。ですが、「官兵衛、そこにいるのは分かっている……」と陰惨な顔の村重が現れて、ちょ、なんすかこれ。亭主の留守中の真昼間に押し入れに隠れていた間男、みたいな、某元アイドル歌手の醜聞を連想させるシチュエーションなんですが。村重は完全に崩壊し、「お前までオレを裏切るのかあっっっ!!!」と美人妻にむかって鬱屈を爆発させます。
そして、ふつうの牢から土牢に移されてしまう官兵衛。監禁されるまえに、村重相手にラストアクション、これが見納め最後の最後の大サービスで、反復横とびとか壁走り、回転レシーブなど、必要あるのかわからん派手な体技を披露して、土牢に連行されていきました。アア官兵衛の運命や如何に、ということで、以下次回。
今週のみどころツッコミどころ
○官兵衛を捨てて松寿を生かす!
…と、これは大河ドラマならではのシーンですね。誰かを救うため、誰かを見殺しにする。そういう非情の決断を迫られるというのは、前に触れた「見捨て」とならんで男主役の大河ドラマの非常に大切な構成要素です。
なんで、こういう場面でチンタラと甘ったるいBGMなど流さないでもらいたいのよ、マジメな話。なんか大河ドラマっていつの間にかこういう傾向になって、毎度ガッカリするんだよね。
今回のこの場面、ちょっと柴田恭兵さんが見苦しく泣きすぎな気はしたけど、セリフなんかは良かったと思うので、ここでベタなBGMがなくていっそ無音だったなら、どれだけ良かったか。
大事な決断の場面は8割くらい無音で、ここぞというときに思いっきり感傷的なBGMなど流してみる。これはすごく効くよ。「真田太平記」の犬伏の陣の親子決裂の場のBGMなど。もう涙腺大決壊だったもん。
ですから、ふだんからBGMは抑制気味にしといてもらいたいなあ、と思うのです。なんかだんだんコテコテになっていくような気がして、ちょっと心配。
○荒木村重の残念キャラへの道
まあ…これも前にちょっと触れましたが、歴史人物の行動をココロの奥まで分け入って描くのはいいんだけど、あまりにも個人的なコンプレックスとか心の弱さに寄りかかって解釈しすぎると、往々にしてすごく残念な人になっちゃう。良い例が「龍馬伝」の武市半平太ですが、「清盛」などは主役を含めて全員が残念な人でした。
まあ、歴史のドラマをスケール大きく描く能力が脚本にないぶんを、個人の心情にばかりフォーカスしてドラマを埋めると、どうしても役者の怪演に依存する傾向になりますよね。そういう意味で、今週は荒木村重が残念の沼に落ちた気がしました。
いま5月3週なんで、大河ドラマの折り返しポイントにあたる6月最終週まであと1か月ですか?村重の怪演にたよって間を持たせるには、ちと長いですね。それまでにどんどんズブズブと残念沼に沈んでいきそうで、これも心配。
○いまさらいうまでもないですが…
だからワタシは言ったのよ。信長はもう本能寺まで一切セリフなしで、ハリボテでもかざっとけ。そのほうが絶対ドラマはよくなるって。
これをいっちゃおしまいだけど、なんで官兵衛がそんなに無批判に「信長さまには未来がある!!」と言い切ってそれを人にも押し付けてるのか、あの信長を見る限りぜんぜん理解できない。
脚本の描写力不足で信長のあれこれを説明しきれていないとしても、言外に想像させたり、ほかの大河ドラマの視聴歴で蓄積した情報で脳内補完をさせるとかできるんでしょうに、そういう雰囲気も皆無だもんね。単純にいって、いまだに信長に見えないので。
ところで本能寺は、やっぱり織豊ものの慣例通り6月最終週でしょうか? その回のサブタイは慣例通り「本能寺の変」でしょうか? いや、慣例踏襲しなくてもっと早くても全然かまわないけど。早くしてもらいたいけど、むしろ。
と、信長の逆助命嘆願を個人的に展開中。
また来週!(注・官兵衛レビューになるかどうかは未定です)
若い主人公が因習的な貴族の価値観をぶっこわす、という単純な構成でなく、非常に複眼的にからみあっている所がいいんですよね~(この点、渡鬼の絡み合いは、単に登場人物が多いだけでずっと浅薄でしたけどね)
「独眼竜政宗」のBS再放送も、庵主様の前のブログのおかげで、予習復習しながら楽しませていただいております。
夫婦共々退職人生が長くなりますと、貴族でなくても「週末ってな~に??」状態でございますの。オーホッホッホ。
なんか自分のブログにコメント入れるのが超久しぶりで、やり方忘れちゃっててヘンな感じです。
変わらずお越しいただいていて、ほんとにうれしいです。
政宗もダウントン・アビーも面白いですよね。政宗はいよいよ主役の渡辺謙の登場で、都合で毎週は見られないのですが、できるだけ見ています。とくに、自分的な神回は見逃さないように録画するつもりです!
ダウントン・アビーはホモの下僕のトーマスが何を企むかたのしみでならず、かぶり付きで見ています。
召使たちが、じぶんの主人の身分をカサにきてマシューを見下すあたりが面白くて、そのあたりの複雑な構造も目が離せないなあと
…あれ、官兵衛は??(笑)
で、本気で来週から二本立てを検討中。よろしくお願いします(^_^;)
庵主様の購読してらっしゃるのが朝日でなければ「なんの話じゃ?」とお思いでしょうが、実は朝日新聞で『心』連載百年を記念して、当時の連載と同じスタイルで連載復刻版をやっているのです(ルビつきが嬉しい!)
これがもう楽しみで楽しみで、「『心』ってこんなに面白い話だったか?!」と目からウロコ。
今の日本人の大部分は、夏休みの宿題のために仕方なく『心』を読んだのだと思いますが(もちろん私も)、今年読書感想文を書かされる中学高校生はラッキーだな!と思います。毎日少しずつ読んで「この先どうなるんだ?」と気になって、書店や図書館に走る、というのもありでしょうし♪
洋の東西で、期せずして百年前ブームor20世紀初頭ブームが起こっているみたいで面白い。
数年前、「坂の上の雲」のレビューを拝見した時から、ず~っとお邪魔させていただいております。
「坂の・・」のレビューは、本当に素晴らしくて捧腹絶倒の爆笑しながらも、深く頷く解説力。今まで「坂の」も明治時代も全然興味がなかった私にとって、より深く作品を堪能することができたと感謝しております。
「江」も脱力を通り越して、怒りに変わっていくほどの作品の出来栄えだったのですが、あなた様のおかげで多少なりとも溜飲を下げてみることができました。(途中から脱落しましたけど)
今BSで再放送があっている、独眼竜政宗もレビューを繰り返し学習しながら拝見しております。
私にとって、この作品は№1ですから!!
これからも、楽しみにしております!!
朝日はとっていないので、知りませんでした。
そんなに面白いんですか!紙面のほうは、いちど図書館で覗いてみますね。
ご多分に漏れず、高校の時に読書感想文かなんかでサッと読んで以来手に取っていないくちで、内容もよく覚えていませんが、ご推薦、非常に気になるので、あらためて読んでみようかな~と。kindleで、青空文庫で無料版の「こころ」があるので、さっそくDLしました。10秒とかかりませんで。便利な時代ね~!(^^)!
ご訪問ありがとうございます。単純なので、喜んでいただくとと喜びます(笑)。こんなものでも、楽しんでいただけて嬉しゅうございますわ。
坂の上の雲、懐かしいですね。あのころの集中力も自分で懐かしいです。脱力から怒りに変えて書きまくるパワーも年々減少の一途をたどるこの頃ですが、「政宗」再放送もはじまり、懐かしいなあと思いながら、またちょっとテンションを取り戻したりしています。
これからも楽しんで大河ドラマを見てまいりましょうね。
今回は、亭主に見つかった間男という表現が特に印象的で、録画を見直すと、どうしてもそう見えてしまい困ってしまいます、いやワクワクしてしまいます。
岡田君が間男か~、そっかそっか^^と。
これからも楽しみにしています。
ご訪問ありがとうございます。あまり深く考えてないので、笑っていただけるとなにより嬉しいです。
岡田君のファンからそのうちひどい目にあわされるだろう、と多少緊張しながら書いてますが、口が滑っちまったよ、間男(爆) ちなみに高山右近もそんな感じでしたし、村重の美人妻が、そういう疑惑を発するような魔性のおんななのかもしれないですねw