como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

平清盛 第34話「白河院の伝言」

2012-09-03 22:00:42 | 過去作倉庫11~14
 みなさま、こんばんは。バーチャル大河ドラマ「草萌える」のお時間です。
 でも、今週も、なんか嫌がらせみたいに頼朝の出番が少なくて、正味1分もなかった…(泣)。こんなことでは、わずか4話目にして頓挫してしまいそうな気がしますが…いや、くじけちゃだめだ! このしょうもない駄作大河を、わずかでも前向きな気持ちで見るために、自分に鞭打って、無理を承知で続けなきゃあ!
 というわけで、今週も、あまりにも無理やりですがやりたいと思います。

大河ドラマ
草萌える 第4話「鞍馬の遮那王(ウソ)」

 平相国清盛が病篤いというニュースは、遠い地の果てのような伊豆にもほぼリアルタイムで届きます。熊野詣に言ってる後白河上皇のところにいくより早く届きます。すごい情報網ですよね。
 いや、このドラマにおける源氏の情報力を侮ってはいけません。なんといっても、主人公・スケ様(岡田将生)の父君・ヨシトモ様は、夏の終わりに水仙の花を、日本のどこかに咲いているのを探しだし、生花のまま空輸して京都に届けるという、クロネコヤマトのクール便でも無理なことを平気でやっていたのですから。
 まあ、自分の一族のそんな超能力のことなど、知る由もなく、知っていても興味が無いくらい憔悴しているスケ様は、トークロー(塚本高史)とか時政おんじ(遠藤憲一)が、平相国が亡くなったらこの国はどうなってしまうのか…とか、本気で案じているのに、ふはははは……と病んだ笑い方をして、
「清盛はぜったい死なない。そして私の惨めな毎日が変わる日など絶対に来ることはないのだ、ふはははは…」
 なんていうもんだから、トークローとおんじを戦慄させます。
 
 やばいこの人。このまま引き籠っていては、本格的にやばい人になってしまうのではあるまいか。
 っと考えた時政おんじは、一計を案じるのですね。そこに登場するのは、おんじのまな娘、政子(杏)。あっと驚くビジュアル。もう渋谷の森から絶滅したと思われた、ガングロのヤマンバギャルが、こんなど田舎の伊豆の森のなかに生きていた。マサカリかついで、クマにまたがりお馬のけいこ、はいどうどうはいどうどう、と、足柄山の金時娘のごとく。
 こんなキョーレツな生き物と、今週も引き続き病める花のようなスケ様が出会ってしまったら…スケ様ひとたまりもないわ。生きていられんのかしら。どーなるの。はらはら。
…と、じつは先週から期待してたんだけど、ガングロ金時娘の杏の出番はスケ様よりさらに短く、30秒もなかったんじゃないですかね。
 で、このふたりの運命の出会いはまた来週に先延ばし、ということなんですけど…。ところで、OPクレジットで「政子  杏」て縦に書かれるのって、なんかこう、異様に文字数が少なくて落ち着かないですよね。パッと見、なんのことかわかんなかった。こういうとこは、わざわざ大河ドラマの縦書きクレジットのために一時改名されたARATAさんを見習い、暫定的に苗字を名乗るべきだと、私は思います。
「政子  渡辺 杏」
 これなら収まりもいいし、違和感ない。出処もすぐわかるし(爆)。

 ほんで時政おんじと頼政おじさん(宇梶剛士)ですが、キヨモリが死のうが生きようが、あんま関係なさそうに思えるのに、えらくシリアスな顔をして、目え血走らせ、西の空をにらんで「平相国が死んだら…」とか唸っています。
 おんじ、見た目すごく老けてるけど、これでキヨモリより20歳も年下なのよ。30歳くらいなんだよこれで。いやー、山の暮らしは人の見た目を老けさせるんですかね。いやいやいや、どっちかというと都のほうが異常で、妖怪じみた世界なんだ。50になっても中学生のガキみたいに鼻水垂らして泣いたり、40過ぎが涙目で鼻水たらして「わたしが生きているのが許されると感じた…」とかなんとか思春期の乙女みたいなこと言ってたり、90過ぎてんじゃないかと思われる妖怪ババアがアイドル歌手も真っ青に、赤いスイートピいい~、とか歌ってたりするんだもん。
 まあ、どっちがより変ともいえないけど、この二つの世界は最後まで交差しないほうがいいと思いますよ、ほんとに。なんか、すごいことになりそうだもん。

 そして、スケ様の生き別れの弟、牛若丸は、どういうわけだかキヨモリ様を自分のおとうさんだと勘違いして育ってしまってます。
 そんな牛若に、おかあさんの常盤ちゃん(武井咲)が、「牛若、よくお聞き。あなたのお父様はね…」と真実を伝える時が来ました。その前に、牛若は、鞍馬に入って坊さんになりなさい、と。こんな年齢の概念が崩壊した魔法学校みたいな異様な世界にいつまでもいてはいけない。「あなたには健全にそだってほしい…変な人や気持ち悪いものを見ずに生きてほしい」と、まあそのお母さんの気持ちもわかりますよね。
 牛若丸が実の父の名を明かされる場面は、直接にはなかったんだけど、わたしがちょっとお風呂入ってる間に、牛若丸は遮那王となり、鞍馬の滝の上で「わたしは、わたしは誰なんだ~!」とか言って悩み、滝つぼにダイブして、水から上がってきたら神木龍之介君になっていた…というような場面が展開されていたみたいです(ウソ)。

 そして、ギャル政子と、牛若丸と、役者がそろってきたところで次回こそ「草萌える」が本筋に……ならないかなあまだ?ダメ?(涙目)


「平清盛」 第34話の部

ひとの迷惑かえりみず、やってきました30話ぶり!
さーーーーーーー 皆さまご一緒に、あソレ、 チュチュンガチュン!チュチュンガチュン!チュチュンガチュン!

…って古すぎて誰にもわかりませんがな奥さん。

 でもいいの。今週は、もうあまりのくだらなさに、口を開くと怒りモードになって毒を吐きまくって、それでますます人に嫌われそうなので、もう開き直って電線音頭でもおどって間を持たせるしかしょうがない。

 はい、今週は、退場した白河上皇(伊東四朗)が約30話ぶりに返り咲き、キヨモリに、「そちの中にも電線マンの血が流れておる…」と呪いのダメ押しをし、ついでに、「新OPでおどっている電線音頭、ありゃ何ぞ。もちっと腰を入れてやらんかい!」とダメだしもするという。
 そんな感じの、いわゆる「夢と現実の交錯する幻想的シーン」(ぷぷっ)がメインの今回でございましたが、いかがご覧になりましたでしょうか。わたくし的には、夢と現実が交錯っつうよりも、「第1話の再放送と、いい加減な夢オチシーンが交錯」する、めっちゃくちゃ無駄な45分だったと思いますが。

 寸白という病に襲われたキヨモリが、ずーっと病床でウンウンうなってて、夢のなかで第1話の再放送を見て、死んだ実母の舞子(吹石一恵)とかお父ちゃんの忠盛(中井貴一)とか出てきて、このドラマの基本設定を再度復習する、と。
そんで最後に、電線マンにOPの電線音頭のダメだしをされて、鼻水たらしてべえべえ泣いて、「わたしはこの手で叔父を斬り、ともに武士の世をつくろうと夢を語った友を斬り」とか泣き言を言って、さいごは、わたしに電線音頭を踊らせるのはアンタの物の怪の血ではない、この身に浴びてきた血なのだ!みたいなことゆって、三途の河から生還する、と。

 おおむねそんな感じの話だったかな。かなり違うような気もするけど、まあいいじゃん細かいことは。

 でも、さいごまでわかんなかったのは、白河院の伝言って、だれに何を伝言したんだ? 小松政夫でもでてきて黄泉の国から電線マンの口寄せをすんのかな、と思ったけど、違った。
 けっきょく『伝言』のことはまったく意味不明なりで、サブタイトルの日本語はわかり易いものにしていただきたいと思います、ホントに。意味不明なのは本編だけで十分だ。

 っていうか、大河ドラマも30話をすぎてから、こんな無駄な、回数調整にしてもひどすぎる内容の話をやって、えんえん足踏みしてる場合かと思いますよ。この段階でこんな自己満足劇場をやってる時点で、もう話が全然動いていないし、今後も面白く動く見込みは薄いと見放しモードにはいっちゃいますよね。

 ここ数年にわたって、わたし「女が主役のドラマは当分やめとけ」と言って、来年の大河ドラマにも懐疑的だったんだけど、ここのとこのキヨモリの惨状をみて、「いや、もしかしたら女が主役のほうがマシかもしれない…」と思ってしまいました。
 すくなくとも、女性が主人公なら、こんな、腐女子だか乙女ゲーマーだか知らんけど、その手のジャンル愛好者におもねったような内容になるってことは、まあないだろうと思いますからね。
 今週の後白河法皇の行動とか、キヨモリの病床にやってきて涙目で「この死にぞこない」だか言うとことか、ほんと気色悪かったですもん。いや、べつに大河ドラマネタでその手の市場が活性化したってかまわないけど、ドラマ本編が積極的にネタ提供したり、そっち方面に媚びた内容にするこたあないだろう。そんなことしなくても、その道の好事家は、いくらでもネタを探して独自に楽しむもんだと思うし(だよね?わたし良く知らないけど、そっちの道のことは)。

 とにかく、そんなくだらない枝葉末節のことばっかりぐちゃぐちゃ弄んでて、肝心の話が、まったく先へ進む気配がないんですよね
 やっぱり大河ドラマというのは、もっとパワフルに、大づかみに、話が動いていかないと、どんなに各人物の心情をココロ細やかに(ぷぷっ)描写したって、ひとつも面白くないと思う。ついでにいえばそのココロ細やかな描写も、なんかテンプレ通りで、とくに魅力を感じないんだよね。
 まあ、しいていえば時子さん(深田恭子)が、大らかな貫録が出てきて、なかなか良いなと思っています。同様に、重盛(窪田正孝)も、自虐的な感じがとても良いね。
 あとは重盛が内裏でいろいろ窮地に追い込まれるとか、そーゆーとこもドラマで見せてくれればうれしいんですけど。でも、あんまりそういう期待は持てないんだよね。宮中での窮地ったって、それこそ、お歯黒ぬった家電俳優が「武士など犬よ畜生よ」とか言ってオほほと嗤う、くらいのことしかなさそうだし。
 あと期待できそうなのは成親ちゃん(吉沢悠)くらいかなあ。鹿ケ谷の陰謀はたのしみです。西光(加藤虎之介)もいい役なんだけど、「あんな無頼の高平太などどーたらこーたら」みたいに、黙ってりゃいいようなことを口にだしてベラベラ語らせるという残念パターンで、ケーハク悪役に堕ちてしまったので、こっちはあんまり期待できそうにないね。

 っと、まあ、今週のくだらない内容をあんまりこまごまと思い出したくないので、次回以降への儚い期待を、つらつらと喋ってみました。
 来週こそ「草萌える」パートがちょと動くと思うので、悪夢の今週のことは忘れて、真っ新な気持ちにもどって来週も見たいと思います。
 以上、ぜんぜんレビューになってない今週の感想でした。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。