先週、阿部ちゃん謙信が昇天して難しい局面にさしかかりました。阿部ちゃんがひとり力瘤を作ってかろうじて支えてきた、「大河ドラマらしい重み」というものがスコーンと外れて、このドラマが何処へすっ飛んでいくのか…と、正直ヤジウマ半分で見たんですけど、今週は、それでもなんとか大河ドラマらしいところに踏み止まってはいた、という印象です。
といっても、実は、8時ジャストのお習字で「イケメン」というのが出てきたときに、もう今週は見るのを止めようかとマジで思いました。阿部ちゃん謙信のインパクトがなくなったぶん、いろいろ細かいアラやほころびも見えてきて、なんだか…なんだかなー、…と微妙な気分になるところもいくつかあり、そのへんはあとでまとめて書きます。
ドラマのほうは、グダグダしたセリフ劇の部分はほとんど聞かなくても、というか聞いてないほうが話がわかりやすいので、今週は景勝VS景虎の御館の乱のイントロで、景勝が1回の表を制したということだけわかれば差し支えないかと思います。
これで感想を終わってもいいようなもんですが(笑)、せっかくですので、例によって突っ込んでいきたいと思います。天地人、第10回です。今週もおつきあいよろしゅう!
先週、三人の年増と兼続たんのドサクサ紛れの談合で、景勝様が上杉家の跡取りに決まったものの、それが気に入らない柿崎晴家が景勝邸に夜討ちをかけてきた、という話の続きからです。
柿崎は景勝邸に放火もしてたはずですが、今週は火のことは忘れ去られていましたね(笑)。脳みそが筋肉で出来ているような柿崎は、景勝邸で暴れ、兼たん以下景勝様の北斗の七星(笑)に取り押さえられて、よってたかって嬲り殺されます。流血には弱いはずの兼たんですが、敵の足軽の死ほどの良心の呵責も覚えません。あんがい成長してんですね。
その夜のうちに、景虎王子さまが景勝さまのところに菓子折持ってきて、「柿崎が勝手にやったことでわたしは関係ないけど、迷惑をかけてすみませんでした」と丁重に詫びていきます。ここに兼たんひとりが同席してるのも謎だけど、「本当でございますな?」なんて超失礼な口をきいたりもするわけです。
お詫び訪問から帰宅した王子を、仙桃院さまが「ご苦労様でしたね、落ち度はなくても、いちおう誠意をみせたほうが良いでしょう」とか自動車保険の事故担当みたいなことをいい、一件落着…となるのですが、実は王子は全然納得していない。なんでオレが景勝の下手に出て、しかも兼続なんかに本当ですか?なんて上から目線で言われなきゃなんねーんだよ!と、嫁さん相手に酒飲んで管を巻きます。このあたり、隠しきれない器の小ささが眉間のシワや血走った目ににじみ出て、タマテツさん演技上手いわ。
で、景勝様は、柿崎晴家が自分の家で串刺しになって死んだのに深い葛藤を覚え…たって感じでもない。ふつうなら名門の柿崎家が取り潰されるとか、大さわぎになると思うんですが、脳みそ筋肉男の死はアッというまに忘れ去られて、景勝さまが憂えているのは「わたしが跡取りに指名されたのは本当でしょーか!」。イケメンで人望もある景虎が当主になるべきだとホントは皆思ってるんじゃないか…と。
ケンシロウ様のお葬式もまだ(まだだったんですね)なのに、喪主が迷走しては困るので、仙桃院様はとりあえず「そんなことは考えてはならぬ。なにかあったらお母さんはそなたの盾になりまする」…だったかな、なんかそんなこと言うんですが、それって「あれは実はウソなのよ」と言外に言ってるみたいなんですけど(笑)。ま、心中複雑なままとりあえず一人の胸に収める…という無言の演技を、北村さんも上手にこなします。なんかドラマが全体的にアレだから、このくらいの芝居が抜群に演技上手く見えるの(いや、実際お上手なんですけどね…)。
んで、謙信公のお葬式です。辞世は有名な「四十九年一睡の夢 一期の栄華一杯の酒」…なんですが、聞き違いかともおもうんですけど宮本信子、「辞世の句」って言わなかった?はい先生質問ー、これって漢詩じゃなんですかー?
ま、それはともかく、ハリボテ毘沙門堂に立つ阿部ちゃんの幽霊に見守られて、謙信公のお葬式はつつがなく終わります。お葬式から帰宅する途中の兼たん・与七っちゃん兄弟が夜道を歩いておりますと、急にふたりのお父さん惣右衛門さんが現れ出て、声を潜めて囁くに「今夜のうちに本丸を押さえてしまえ」と。
実はお屋形様は毘沙門天憑きの宗教かぶれなだけではなく、けっこうガッチリしていて、港湾使用量や隠し金山で儲けた金をガッポリ溜め込んでいたんだ。それはお城の本丸にある。お屋形様の跡をつぐというのは、誰がそのゲンナマを押さえるかだぞ!!
…と、まあ現実的この上ない、故人の預金通帳を争奪する遺族のごとくですが、今も昔もこんなもんかもしれないと、妙にリアリティがありました。「人には表と裏がある。景虎様にだまされんなよ!」と、オトナのアドバイスに素直に納得した兼たんは、その足で景勝さまにご注進にいきます。
が、景勝さまはお坊ちゃんだし、兼たんも人生経験がないので、お金のこととか身も蓋もない問題をうまく話すことが出来ず、けっきょく「そんな汚いマネはできない、わしは景虎を信じると決めたのじゃ」と得意のキレイ事でチョンになってしまいます。
しおしおと戻ってきたバカ息子に、お父さんは「しょうがないオレが話す。お前らは見切り発車で本丸を押さえるのだ。敵の機先を制するのは兵法の極意である!」と山本勘助みたいなことを言います。
それはいいんですが、ここで「本丸=春日山城の頂上で、城の中心」なんてキャプション入れんなよ…。ホント萎えるよ。というか、もしやこのドラマって本丸がなんだかわからない類の人対象なんですかね?
んでもって、王子の側には悪知恵のはたらく男がいるわけです。遠山康光っていう小田原からついて来てる家来なんですけど、こいつが脳みそ筋肉男を騙して夜討ちの台本を書いて、あの夜討ちは景勝チームの狂言だとかウソを王子に吹き込んだりします。顔もあやしくて、眉毛がくるん、と(笑)。あからさまに悪者の人相。
で、あれは北条のスパイかもしれないから信じてはいけません!とお嫁さんの華姫が王子を心配して言うんですが、「オレも北条だよ悪いか!」とキレさせてしまい、やぶ蛇におわります。この遠山康光が、「景勝様の家来達が本丸を目指していますよ」とご注進にくるんですね。
目指してるったってそれは兼たんと与七っちゃん兄弟のふたりだけで、大げさにもほどがあるんですが。そこへ上田衆の仲間達があらわれて、All For One! One For All!…とわかりやすい友情で、一緒にクーデターにまい進することになります。
いっぽう景勝さまのほうは、経験豊富な樋口父が説得に行ってます。刀を前に「お気に召さずばお手打ちになさってくださいませ、覚悟の上で申し上げる!」…と、若いモンにはできない命を盾のハッタリで、景勝さまを動かします。高嶋さんのこのくらいの演技がやたら重厚で大人に見え…(以下略)。
なんせ現生が懸かっているので若い衆も体を張って、あとから追いかけてきた景虎様の家来と真剣に切り結んだりするんですね。乱闘シーンはなかなか迫力もあり、悪くないです。長い足を誇示するようにキックを乱発するのは気になりますけどね。
で、ここに世界の映画監督がふんする隻眼の男(笑)がふたたび現れて、兼たんに勝負を挑むんですね。この人、初出のときもそうだったけど見た目のわりに弱っちく、上田の仲間達が編み出した必殺技「みんなでホールドして嬲り殺し」に遭い、あえなく春日山の絶壁から投げ落とされます…が、きっと生き返ってくると思うな(そのときはスポットライトで…笑)。
本丸では、一足先についた仲間が、多めに用意した松明に火をつけていき、用意の太鼓をドンドンパンパンパンドンパンパンと打ち鳴らします。これで本丸は大軍に制圧されたように見えるわけです。なるほどう!
遅れて駆けつけた景勝様。この人も、現生のことを聞いたのか「勝手なことして申し訳ありません」と平謝りする兼たんを咎めたりはしません。兼たんは「やむなく景虎様の家来を討ってしまいました、これ以上春日山を血で汚したくはありません」とまた歯の浮くようにこと言って、殿、どうかどうか…って、お父さんみたいにハッタリで「死んでお詫びをさせてください」とか言うのかとおもったら、そうでなく。景勝さまが「頼む」って一言。
なにを頼むかっていうと、仙桃院様のとこ行って説明してこい、って話なんですね。まあ、「お葬式のドサクサ紛れに早いとこ本丸に入っちゃいなさい」と最初にたきつけた仙桃院さまですから、込み入った説明は必要ないんですけど。
が、そこへ怨み骨髄に達する景虎王子があらわれて、「おのれ兼続、許せぬ!」とか言って刀を抜いたもんだから、たいへん! 兼たんの運命やいかに!
細かいようですが気になったこと
① 武士の座り方に、正座の人と胡座の人がいること。武士はいまでいう正座の座り方はしなかったと思うんですが、この時代…。正座を貫いている景虎さんが、なんかオカマみたいに見えます。
② 甲冑を着て兜を携帯しているときはダウンスタイルの髪型にしないと。髷のままでは兜がかぶれないんじゃない?
③ お館さま、景虎さま、のような、さに強勢をおいた発音(特に主役)が耳障り。
④ 「ありがとうございます」って言葉遣いも戦国時代っぽくなくて、変で…。ああもう、こういうこと言い出したらキリがないんですけど。
⑤ 今週の演出は誰でしたっけ?暗闇スポットライトほどじゃないけど、今週はストップモーション(笑)。まあ、いいけど5分おきにストップモーションかかるんで。はっきりいってウザかった。
…また来週!
お知らせ
今週の水曜日~来週日曜日、ちょっと塾を留守にして旅に出ております。そのため頂いたコメントへのお返事が滞るかと思われますが、ご容赦を。なお、天地人レビューは、来週は月曜または火曜のアップを予定しております。
といっても、実は、8時ジャストのお習字で「イケメン」というのが出てきたときに、もう今週は見るのを止めようかとマジで思いました。阿部ちゃん謙信のインパクトがなくなったぶん、いろいろ細かいアラやほころびも見えてきて、なんだか…なんだかなー、…と微妙な気分になるところもいくつかあり、そのへんはあとでまとめて書きます。
ドラマのほうは、グダグダしたセリフ劇の部分はほとんど聞かなくても、というか聞いてないほうが話がわかりやすいので、今週は景勝VS景虎の御館の乱のイントロで、景勝が1回の表を制したということだけわかれば差し支えないかと思います。
これで感想を終わってもいいようなもんですが(笑)、せっかくですので、例によって突っ込んでいきたいと思います。天地人、第10回です。今週もおつきあいよろしゅう!
先週、三人の年増と兼続たんのドサクサ紛れの談合で、景勝様が上杉家の跡取りに決まったものの、それが気に入らない柿崎晴家が景勝邸に夜討ちをかけてきた、という話の続きからです。
柿崎は景勝邸に放火もしてたはずですが、今週は火のことは忘れ去られていましたね(笑)。脳みそが筋肉で出来ているような柿崎は、景勝邸で暴れ、兼たん以下景勝様の北斗の七星(笑)に取り押さえられて、よってたかって嬲り殺されます。流血には弱いはずの兼たんですが、敵の足軽の死ほどの良心の呵責も覚えません。あんがい成長してんですね。
その夜のうちに、景虎王子さまが景勝さまのところに菓子折持ってきて、「柿崎が勝手にやったことでわたしは関係ないけど、迷惑をかけてすみませんでした」と丁重に詫びていきます。ここに兼たんひとりが同席してるのも謎だけど、「本当でございますな?」なんて超失礼な口をきいたりもするわけです。
お詫び訪問から帰宅した王子を、仙桃院さまが「ご苦労様でしたね、落ち度はなくても、いちおう誠意をみせたほうが良いでしょう」とか自動車保険の事故担当みたいなことをいい、一件落着…となるのですが、実は王子は全然納得していない。なんでオレが景勝の下手に出て、しかも兼続なんかに本当ですか?なんて上から目線で言われなきゃなんねーんだよ!と、嫁さん相手に酒飲んで管を巻きます。このあたり、隠しきれない器の小ささが眉間のシワや血走った目ににじみ出て、タマテツさん演技上手いわ。
で、景勝様は、柿崎晴家が自分の家で串刺しになって死んだのに深い葛藤を覚え…たって感じでもない。ふつうなら名門の柿崎家が取り潰されるとか、大さわぎになると思うんですが、脳みそ筋肉男の死はアッというまに忘れ去られて、景勝さまが憂えているのは「わたしが跡取りに指名されたのは本当でしょーか!」。イケメンで人望もある景虎が当主になるべきだとホントは皆思ってるんじゃないか…と。
ケンシロウ様のお葬式もまだ(まだだったんですね)なのに、喪主が迷走しては困るので、仙桃院様はとりあえず「そんなことは考えてはならぬ。なにかあったらお母さんはそなたの盾になりまする」…だったかな、なんかそんなこと言うんですが、それって「あれは実はウソなのよ」と言外に言ってるみたいなんですけど(笑)。ま、心中複雑なままとりあえず一人の胸に収める…という無言の演技を、北村さんも上手にこなします。なんかドラマが全体的にアレだから、このくらいの芝居が抜群に演技上手く見えるの(いや、実際お上手なんですけどね…)。
んで、謙信公のお葬式です。辞世は有名な「四十九年一睡の夢 一期の栄華一杯の酒」…なんですが、聞き違いかともおもうんですけど宮本信子、「辞世の句」って言わなかった?はい先生質問ー、これって漢詩じゃなんですかー?
ま、それはともかく、ハリボテ毘沙門堂に立つ阿部ちゃんの幽霊に見守られて、謙信公のお葬式はつつがなく終わります。お葬式から帰宅する途中の兼たん・与七っちゃん兄弟が夜道を歩いておりますと、急にふたりのお父さん惣右衛門さんが現れ出て、声を潜めて囁くに「今夜のうちに本丸を押さえてしまえ」と。
実はお屋形様は毘沙門天憑きの宗教かぶれなだけではなく、けっこうガッチリしていて、港湾使用量や隠し金山で儲けた金をガッポリ溜め込んでいたんだ。それはお城の本丸にある。お屋形様の跡をつぐというのは、誰がそのゲンナマを押さえるかだぞ!!
…と、まあ現実的この上ない、故人の預金通帳を争奪する遺族のごとくですが、今も昔もこんなもんかもしれないと、妙にリアリティがありました。「人には表と裏がある。景虎様にだまされんなよ!」と、オトナのアドバイスに素直に納得した兼たんは、その足で景勝さまにご注進にいきます。
が、景勝さまはお坊ちゃんだし、兼たんも人生経験がないので、お金のこととか身も蓋もない問題をうまく話すことが出来ず、けっきょく「そんな汚いマネはできない、わしは景虎を信じると決めたのじゃ」と得意のキレイ事でチョンになってしまいます。
しおしおと戻ってきたバカ息子に、お父さんは「しょうがないオレが話す。お前らは見切り発車で本丸を押さえるのだ。敵の機先を制するのは兵法の極意である!」と山本勘助みたいなことを言います。
それはいいんですが、ここで「本丸=春日山城の頂上で、城の中心」なんてキャプション入れんなよ…。ホント萎えるよ。というか、もしやこのドラマって本丸がなんだかわからない類の人対象なんですかね?
んでもって、王子の側には悪知恵のはたらく男がいるわけです。遠山康光っていう小田原からついて来てる家来なんですけど、こいつが脳みそ筋肉男を騙して夜討ちの台本を書いて、あの夜討ちは景勝チームの狂言だとかウソを王子に吹き込んだりします。顔もあやしくて、眉毛がくるん、と(笑)。あからさまに悪者の人相。
で、あれは北条のスパイかもしれないから信じてはいけません!とお嫁さんの華姫が王子を心配して言うんですが、「オレも北条だよ悪いか!」とキレさせてしまい、やぶ蛇におわります。この遠山康光が、「景勝様の家来達が本丸を目指していますよ」とご注進にくるんですね。
目指してるったってそれは兼たんと与七っちゃん兄弟のふたりだけで、大げさにもほどがあるんですが。そこへ上田衆の仲間達があらわれて、All For One! One For All!…とわかりやすい友情で、一緒にクーデターにまい進することになります。
いっぽう景勝さまのほうは、経験豊富な樋口父が説得に行ってます。刀を前に「お気に召さずばお手打ちになさってくださいませ、覚悟の上で申し上げる!」…と、若いモンにはできない命を盾のハッタリで、景勝さまを動かします。高嶋さんのこのくらいの演技がやたら重厚で大人に見え…(以下略)。
なんせ現生が懸かっているので若い衆も体を張って、あとから追いかけてきた景虎様の家来と真剣に切り結んだりするんですね。乱闘シーンはなかなか迫力もあり、悪くないです。長い足を誇示するようにキックを乱発するのは気になりますけどね。
で、ここに世界の映画監督がふんする隻眼の男(笑)がふたたび現れて、兼たんに勝負を挑むんですね。この人、初出のときもそうだったけど見た目のわりに弱っちく、上田の仲間達が編み出した必殺技「みんなでホールドして嬲り殺し」に遭い、あえなく春日山の絶壁から投げ落とされます…が、きっと生き返ってくると思うな(そのときはスポットライトで…笑)。
本丸では、一足先についた仲間が、多めに用意した松明に火をつけていき、用意の太鼓をドンドンパンパンパンドンパンパンと打ち鳴らします。これで本丸は大軍に制圧されたように見えるわけです。なるほどう!
遅れて駆けつけた景勝様。この人も、現生のことを聞いたのか「勝手なことして申し訳ありません」と平謝りする兼たんを咎めたりはしません。兼たんは「やむなく景虎様の家来を討ってしまいました、これ以上春日山を血で汚したくはありません」とまた歯の浮くようにこと言って、殿、どうかどうか…って、お父さんみたいにハッタリで「死んでお詫びをさせてください」とか言うのかとおもったら、そうでなく。景勝さまが「頼む」って一言。
なにを頼むかっていうと、仙桃院様のとこ行って説明してこい、って話なんですね。まあ、「お葬式のドサクサ紛れに早いとこ本丸に入っちゃいなさい」と最初にたきつけた仙桃院さまですから、込み入った説明は必要ないんですけど。
が、そこへ怨み骨髄に達する景虎王子があらわれて、「おのれ兼続、許せぬ!」とか言って刀を抜いたもんだから、たいへん! 兼たんの運命やいかに!
細かいようですが気になったこと
① 武士の座り方に、正座の人と胡座の人がいること。武士はいまでいう正座の座り方はしなかったと思うんですが、この時代…。正座を貫いている景虎さんが、なんかオカマみたいに見えます。
② 甲冑を着て兜を携帯しているときはダウンスタイルの髪型にしないと。髷のままでは兜がかぶれないんじゃない?
③ お館さま、景虎さま、のような、さに強勢をおいた発音(特に主役)が耳障り。
④ 「ありがとうございます」って言葉遣いも戦国時代っぽくなくて、変で…。ああもう、こういうこと言い出したらキリがないんですけど。
⑤ 今週の演出は誰でしたっけ?暗闇スポットライトほどじゃないけど、今週はストップモーション(笑)。まあ、いいけど5分おきにストップモーションかかるんで。はっきりいってウザかった。
…また来週!
お知らせ
今週の水曜日~来週日曜日、ちょっと塾を留守にして旅に出ております。そのため頂いたコメントへのお返事が滞るかと思われますが、ご容赦を。なお、天地人レビューは、来週は月曜または火曜のアップを予定しております。
一方、景勝お小姓組の戦闘が決してカッコよくない、というのもある意味リアルで良いんですが、今どきの、一人じゃ弱っちいけど集団になると陰惨な暴力集団と化すホームレス襲撃事件なんかを思い出してしまって、楽しく見られないところが問題だなぁ。
「北條への密使」「謙信の貯め込んだ金銀(これは「その時」でも言ってた…だからもうからない「義の戦」でも文句が出なかったとか)」のあたり、もうちょっと前から伏線で出ていると、厚みが出たと思うんですが。「御館」にいるはずの管領サマも一度も出て来ないしね~
それにしても、漢詩でも句でもいいけど、そんなの作ってる前に、皆を納得させるちゃんとした遺言書を作るのが先だろっ!!
庵主様、もしかして海外出張でいらっしゃいますか? お忙しい中早々のアップ有難うございます。お気をつけて~
大河にはめずらしく卓袱台を投げようと思いました(笑)
最近、若い女性の方で
戦国武将の話題で盛り上がっているという話をよく聞くのですが
自分の周りではそんなのを見た事がないですし
自分の場合、どうしてもイケメンよりも渋みのある方々で
見せて欲しいと思ってしまう今日この頃
でも、作品としては結構ある程度の見応えはあったみたいです。
あくまである程度ですけど(苦笑)
高嶋政伸さん演じる惣右衛門がいいですね。
その昔、彼が出演した大河ドラマ「太平記」で
真っ直ぐだった青年時代からどんどん歪んでいく姿。
特に顔をしかめた時に目をしかめた表情が印象的でした
今回は大人になったという事もあって
そういう混濁したものを併せ持つみたいな感じで
そうした過去の出演経験が己の糧になっていくんでしょうね。
まぁこのドラマがそうなのかという事については甚だ疑問ですが(苦笑)
とりあえず、言葉使いは結構現代語風で
イケメン大好きな女性にも分かりやすいような感じにはなっているみたいです(笑)
①については関東の出自である北条の品と
越後の武士(上田長尾家)の野蛮さを分かりやすくするような
意図があったのかもしれませんね。
②については「やってしまわれた」って感じです。
③と④はまぁ多めに見ました(; ̄∀ ̄)ゞ
⑤今回はあの高橋さんでした。
それなりにやれば出来るじゃんって感じでしたが
隻眼の男のシーンと最後の遠山さんのシーンがちと長くて
うざかったです(  ̄∀ ̄)ゞ
いえそんな出張なんて……遊びです。はははは。
>何でもソツなくやるけど、うまく行ってる時はよいが、うまく行かなくなるとプライドの高さがいろんな所で破綻をきたしていくタイプ
ああ、いますわね。優等生には多そうなタイプ?
そこはなかなかリアルで、貶しっぱなしだった脚本が初めて「うまいな」と思いましたが…タマテツさんの役作りがうまいのか。
>一人じゃ弱っちいけど集団になると陰惨な暴力集団と化すホームレス襲撃事件なんかを思い出してしまって
仰るとおりです。イヤですよね。
そういう時代のこととて、殺戮はいいんですよ。頭に血が上ったら集団でよってたかって、というのもあると思いますが、いちいち「もう春日山を知で汚したくない」とか言うから、ホント後味悪くなっちゃいます。一昨年のように、キレイも汚いもなく殺し合いが常態、みたいな世界のほうが清潔感がありましたよね。
>「御館」にいるはずの管領サマも一度も出て来ない
なんか今でも左團次さんが出番を待っていそうな気がしちゃうんですけど(笑)。
北条家との関係を説明するのが面倒だったのかもしれませんが…安易にショートカットするなよと思います。
>大河にはめずらしく卓袱台を投げようと思いました
画伯のちゃぶ台投げが目に浮かぶようでした(笑)。
最終回までに何個のちゃぶ台が飛ぶかなあ。
>高嶋政伸さん演じる惣右衛門がいいですね
「太平記」は残念ながら見ていないんですけど、わたしは「秀吉」の、経理係の秀長を思い出したんですよ。戦をするなら金をくれえ!でしたっけ?(違うか)、実務担当の魂の叫びが強烈で、この人うまいな~と思ったんですけど、そういう過去の作品の名演技が悠然と立ち現れる(マンネリと言う意味ではなく)というのは、大河における名優の資質と思います。
そういう意味では大河ドラマは、どんな珍作でも地盤はしっかりしてるというか、貯金は豊富で。
その貯金を取り崩すような作品作りに走るのは是非やめてほしいんですけど。
あ…やっぱり高橋Dでしたか(笑)。仙桃院の顔が暗闇でくるくる回ったときに、やっぱり…?と思ったんですが、忍者もいないし、スポットもなかったので。まあマトモには見えましたね。
5分おきのストップモーションと、映画監督の出演はちょっとね…。個人的なお友だちとか?(てことは次の出演も高橋Dの演出ね…たぶん御館の乱のクライマックス。ああ…)
乱世の世なら尚更…。
景勝と景虎のように、当人に争う意志がなくても、家臣団の利害が絡んでくると厄介なことになりますね。
自分の仕える主君が家督を継ぐか否かでは、その後の立場が雲泥の差。致し方ないのは分かりますが、家臣の思惑に乗ぜられて、骨肉の争いに身を投ぜざるを得なくなる主君の胸中や如何に…。
上に立つ者の悲哀を感じます。
お家騒動は大河でもお馴染みのテーマ。
克明に描き過ぎると、陰険な謀略の応酬、血で血洗うシーンの連続となり、重苦しい展開に(かつて「草燃える」がそうでした)。
綺麗事の友情物語にしてしまうとリアリティーが失われますし…。
さじ加減の難しいところですね。
キリのいい第10話まで来たし、阿部ちゃん謙信様のお葬式も済んだことだし、来週からお習字シリーズは捨てて新しいことやってくれないですかね?
2分遅れくらいで見始めたら、OPテーマの途中から見ることができて、今回の演出が高橋Dだということを確認してしまいました。
が、心配していた暗転&スポットライトはなく、ある意味拍子抜け(苦笑)。でも、妙にスローモーション(ストップモーション?)がかかって、やっぱり高橋Dは独自の路線を貫きたいのだな…ということを改めて確認した次第です。あのスローモーションといい、妙に主人公が延々走る姿だけ流すのといい、やっぱ演出が特異というか…肌に合いませんよ。なんであんなに延々ぐるぐる主人公が山の中音もなくふわふわと走る姿を見なきゃならんのですかね?(せめてもっと必死になって泥臭く走ってるならまだしも…)
遠山の顔を長々とアップで映すのも何だかなぁ…
「本丸」のキャプションには私も超ビックリしました!
いや、100%正確に分からなくても何となくイメージできるものだと思うし、それでいいと思うんですが…
『白州次郎』を1週間遅れで録画で見たのですが、吉田茂@原田芳雄が「むべなるかな」と言っていて、いい言葉だなぁ…としみじみ思いました。偏差値も高いし情緒が感じられますよね。現代語に置き換えると分かりやすいけど、情緒も何も無くて日本人としての感覚が損なわれる気がします。
そうそう。今回、兼続が与七に「そばを離れるな!」とか頼れる兄貴っぽい発言してましたが、合戦で雑兵の一人も殺せない人に言われても…とても信頼できないんですけど。
ちょうど一昨年の今頃が、晴信が父信虎を追放するというショッキングな展開を見せたところでした。大河ドラマの流れのなかでも転機の部分だと思います。
>当人に争う意志がなくても、家臣団の利害が絡んでくると厄介なことになりますね
謙信の旗本と、長尾家系統の家臣との微妙な反目などは戦国時代ならではですよね。
延々骨肉の争いというのも気が滅入るものですが、良く出来た大河だと、老臣の泣かせる諌言とか、爽やかな友情と若い力、なにより迫力のある合戦シーンなどで、うまくそのへんのバランスを取ったと思うんです。
今年も…いまから何とかなるものなら(笑)、頑張って欲しいと思います。
>来週からお習字シリーズは捨てて新しいことやってくれないですかね
大賛成です(笑)。
もう「イケメン」が出た瞬間に「終わったな…」と思いましたが(笑)、来週からお習字をなくしてくれれば仕切りなおした感じで、気分も一新しますのに。
お習字、最初は面白がってましたが次回は見るのが気が重いですね(笑)。
>「本丸」のキャプションには私も超ビックリしました!
あとで考えるといちばん萎えたのはあのキャプションだったかも(笑)。
スローモーションで走る兼続ね。あれもヘンでした。
でも、スポットライトの効果なのか、ちょっとやそっとで驚かなくなっている自分がちょっと怖い。
わたしも「白洲次郎」カブリツキで見ています。なにしろ、セリフが少なくて男が背中で語る風情とか、懐かしくも迫力のある昭和の日本語とか、見ててしみじみ嬉しい。
こういうのはNHKは捨ててはいけないですよね。おかげで「坂・雲」の期待値がまた上がりました。
大きな見方では大体多数のの意見は同じようになりますが(良いか悪いか、、面白いか眠たい内容だったか)、細かい点になるとい色んな見方があると思います。
それこそ、10人いれば10通りの見方、、、、そしてその意見は、その人の個人史(体験、環境)に基づく部分が多いのではと思うのです。
ということで今回、、私独自の私的な感想を持ちました。
まず引っかかるとこ、、、今回もテーゼの「義」を、最初に侵したのは主人公側(兄弟、親子)でしたね!(笑)
(主人公サイドの)やられる前にやれという論法、、、 私としては景虎の怒りのほうがもっとものように見えました。
前回に引き続き正「義」を守れない主人公側 それだけ建前と本音は、うまく折り合いつかないよとういう意味だったのでしょうか?
昔、中国で老子、孔子とかが出た時代も、道義は廃れており そんな時代だからこそ ああいう道徳的思想家が活躍したという逆説的な側面もあったそうです。
ずばり、、そんな内容の教え自体も孔子だか老子に残っているはずです。
それにやられる前にやれ、、、つまり疑心暗鬼状態ですね
大体多くの戦の勃発に共通する背景です(色んな戦記もの読んだ感想として)
たとえば関ヶ原の遠因となった、三成vs福島、加藤の、いがみあいも朝鮮出兵時の両者の疑心暗鬼
それと「よきにはからえ」型のいい殿様に、えてして今回の大河での事件は起きるのかなと思いました。
つまり、信長型のワンマン経営者、、、箸の上げ下ろしにもうるさい上司、、、だと、部下にとっては息が詰まりそうでやりにくい弊害はあるものの組織としては上意下達、、、トップの考えるとおりの組織ではあります。
ところが寛容なトップ、、今回の若い未熟な殿さまも、ある意味はいるでしょう、、、だと、部下の暴発がえてしておきやすいです。
もちろん動機は今回のドラマにもあったような 殿の為という純粋なものから、腹黒い部下の欲得がらみのものまで。
つまりトップが操縦されてしまっている状態です。
だから、まこと組織のあり方ってどちらも一長一短あって難しいものだなと思いました。
SFurrowさん、、受けてくださり ありがとうございます。 下北 GLORY DAYSを蔵出しした甲斐がありました!
私は何度見ても両方の主人公の泣き顔が、そっくりに見えるんですよねぇ~(爆)
そんな人が後に直江状を送って、家康に喧嘩売るんですから・・・・・ 大丈夫???
ところで明日の 御館の乱、、、Wikipediaなんかで調べると歴史好きには垂涎もののネタです!
何故かと言えば、、武田や北条も絡み、この乱が原因で武田滅亡となったらしいとありました。
武田が景虎サイドだったのが景勝サイドに寝返ったため、北条の怒りを買い・・・結果 外交的に孤立
まさに和製三国志、、、実に面白い!
ここら辺、、やってくれれば楽しめるんですが いまだ武田方も出てないし(たとえ通行人クラスの人が勝頼してくれてもいいんですが)、、
スルーでしょうか? すこし気になる、、その後の展開です。
追伸
白洲次郎、、、見てませんがキャスト見てほくそえんでいます。
だって、、岸部一徳さんが近衛文麿・・・ 実にナイス だって顔があまりに・・・・(感動)
今日の「御館の乱」、詳しくはレビュー待ちですけど、やっぱりどうも前々からのグダグダ感が抜けてないみたいで…ああ、海ノ口城の攻防が懐かしい(あれだけでも充分見ごたえありましたが、それがその後の展開の思いがけない伏線になっていくというのは、大河史上に残る名脚本でしたよね)
白洲次郎は良かったですよ! 岸部さんのプリンス近衛はじめ、オジサン俳優たちの実力をたっぷり堪能させてもらいました。渋い脇役たちに支えられ、伊勢谷くん・中谷さんも健闘してましたし。Part3放映前に、たぶんPart1,2の再放送があると思いますので、是非ご覧になって下さい。