como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

1Dの可愛らしいラヴソングを訳してみたりなんかして その8 Best Song Ever

2014-06-14 22:02:30 | 遊人庵的日常
Best Song Ever

One Direction



Maybe it's the way she walked (Wow)
Straight into my heart and stole it
Through the doors and past the guards (Wow),
Just like she already owned it

I said, "Can you give it back to me?"
She said, "Never in your wildest dreams"

And we danced all night to the best song ever
We knew every line, now I can't remember
How it goes but I know that I won't forget her
'Cause we danced all night to the best song ever

I think it went oh, oh, oh
I think it went yeah, yeah, yeah
I think it goes oh

Said her name was Georgia Rose, (Wow)
And her daddy was a dentist
Said I had a dirty mouth (I got a dirty mouth)
But she kissed me like she meant it

I said, "Can I take you home with me?"
She said, "Never in your wildest dreams"

And we danced all night to the best song ever
We knew every line, now I can't remember
How it goes but I know that I won't forget her
'Cause we danced all night to the best song ever

I think it went oh, oh, oh
I think it went yeah, yeah, yeah
I think it goes oh

You know, I know, you know I'll remember you,
And I know, you know, I know you'll remember me,
And you know, I know, you know I'll remember you, (Oh, oh, oh, yeah, yeah, yeah)
And I know, you know, I hope you'll remember how we danced how we danced
How we danced how we danced

How we danced all night to the best song ever
We knew every line, now I can't remember
How it goes but I know that I won't forget her
'Cause we danced all night to the best song ever
(We danced, we danced, it goes something like, yeah)

And we danced all night to the best song ever
We knew every line, now I can't remember
How it goes but I know that I won't forget her
'Cause we danced all night to the best song ever

I think it went oh, oh, oh
I think it went yeah, yeah, yeah
I think it goes oh

Best song ever,
It was the best song ever
It was the best song ever,
It was the best song ever





テキトーな邦訳

あの娘はなんだったんだろう?
一直線におれのなかに入ってきた
ドアをスルーして、ガードを無視して
自分のものを持っていくみたいに
おれのハートを盗んでいった

「返してくれよ」って言ったんだ
そしたらこうだよ
「だめ、イヤよ、おことわり」

おれたち、ひと晩踊ったんだよ
それが超イイ歌だった
よく知ってる歌だったけど、思い出せない
でもあの娘のことは忘れないよ
だって最高の歌だったんだ、今までで最高のね。

ウォウウォウウォウ、
イェイイェイイェィ、って
そんな感じだったかな?

名前はジョージア・ローズ
パパは歯科医なの(ワォ!)
あなたって言葉が汚いわ(悪かったな)
なんていいながら、キスしてくれたよ
そうするつもりで言ったみたいにさ。

「うちに来いよ、いいだろ」って誘ったんだ
そしたら、こうだよ
「ダメ、ありえないわ、ぜったいイヤ」

それからおれたち、ひと晩踊ったよ
それが超イイ歌だった
そらで歌える歌だったのに、思い出せないんだ
でもあの娘のことは忘れられない
だって最高の歌だったんだ、いままでで最高のね。

ウォウウォウウォウ、
イェイイェイイェィ、って
そんな感じだったかな?

なあ、おまえが忘れられないよ
なあ、おれのこと忘れてないよな?
忘れられないんだろ?忘れてないよな?
思い出してくれてたらいいな
一緒にめちゃめちゃ踊った夜のこと。

夜じゅう、めちゃめちゃ踊ったんだ
その歌が最高によかった
よく知ってる歌だよ、思い出せないけど
でもあの娘のことは忘れられない
だって一晩中踊ったんだ
最高の歌でね。

超イイ歌で、夜じゅう踊ったんだ
良く知ってる歌だったのにな。
歌は思い出せないけど、あの娘のことは忘れないよ
そうさ、あの娘と一晩中踊ったんだ
最高の歌でね

ウォウウォウウォウ、
イェイェイェイ、って
そんな感じだったかな?

でも超いい歌だったんだよ
最高だった
そうさ、人生最高の歌だったんだよ




 こういうノリがいいだけの歌は、深く内容など考えず聞き流していればいいようなもんですけど、内容に踏み込んでみたら、これがなかなか良かったです。
 まずざっくり訳して全体の景色を眺めたとき、浮かんだのは「少女マンガ」ですね。もうテッパンの、コテコテの少女マンガ。
 といっても今時の少女が読んでるのは知りませんから、自分の10代時分の少女マンガ的世界観になっちゃいますが、あれですよ、別冊マーガレットとかによくあった、平凡な少女がロックスターと恋をするみたいな。舞台設定はアメリカとかイギリスとかで、登場人物も外人だったりするやつ。あのころはロックまんがが花盛りで、そういうのいっぱいありましたねえ(まあ、当時の狭義のロックまんがは、いまでいうBLにあたるもので、ちょっと世界が違いますが…)。
 あーなつかしい。この歌詞はちょうど、当時の別マの読み切りマンガの、ラスト近くのモノローグ、バラの花が飛び交ってる辺だよなあ…と思い出しながら言葉を選んでたら、本格的に懐かしくなり、恥ずかしながらキュンとしてしまいました。アホか。

 なのでこれは、なつかしい80年代の少女マンガのモノローグっぽいものを意識しながらやってみました。少女マンガ的設定ですと、王道の「不良少年とお嬢さまのゆきずりの恋モノ」です。
 ただしここに登場するお嬢様は少々癖があり、「自称お嬢様」のようでもあるし、この少年が記憶の中で極端に美化している節もあるし。いろいろふくらませてストーリー仕立てにしたら面白そうですね(この曲の公式MVもある意味ストーリー仕立てだけど、内容とは全然無関係。でもやたら面白い ココ→)。

 この歌が80年代少女マンガっぽいレトロな輝きを放つのは、大サビ前のYou know, I know, you know I'll remember you…以下のルイとゼインの掛け合い部分。ここがもっともキュン度が高いです。ただし、どういう日本語にすればいいかは、ホント困りました。
ここはもうコテコテに、バラの花でも頭に飛ばしながらやるしかないと思い、やってみて、フッと被ったのはオフコースの古い歌「Yes No」のサビのフレーズ。君を抱いていいの・好きになってもいいの、というアレですね。古くてすみませんホント。でも、そのへんもう80年代乙女に、どストライクのテイストで。

 あと、繰り返し出てくるbest song everの訳語をどうするか。これを全部「いままで聴いた最高の歌」「人生最高の歌」みたいにすると、やっぱり固いのですよね。かといってあまり文学的な、歌詞の語り手である18,9歳の男の子のボキャブラリーになさそうな言葉は使いたくないし、と。ここはけっこう悩んで、「超」というのを使いました。ほんと語彙力貧困でやんなっちゃいますが、チョーってわりと便利な言葉ですね。語り手のアホっぽさを表現するとともに、いろいろなニュアンスを内包できますし。
 この「最高の…」の置換をいろいろ考えて、類語などネット辞書で拾ってみると「チョベリグ」とか出てきて吹きました。こういう、数年経ったらギャグになりそうな言葉は使いたくないし、ならいっそ70年代の洋楽の訳詞みたいな「イカシた」とか(笑)。それも面白いけど、いくらレトロでも冗談みたいになってしまうし。こういうのはけっこう難しいもんですね。
 まあ、あたまの体操とか、表現力強化のトレーニングにはなります。っていうか、そのためにやってるようなもんですけど。


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