前回担当の大島里美女史の脚本が、もろ女性自身とか女性セブンとかの世界だとしたら、今回担当する宮村優子女史の脚本って、なんか「婦人公論」みたいな匂いがします。
「人生の危機を乗り越えて・彼女たちの人生の選択」「妻として女として…更年期を前にゆれる性 20人の手記」みたいな、お上品っぽいんだけどけっこうエゲツナイ煽り文句が連想されたり(表紙は風吹ジュンとか萬田久子な)。
ようは、相方の担当回ほどお . . . 本文を読む
はい、約2週間のご無沙汰でございました。2週連続日曜日に出かけていたので、その間起こった池田屋事件も見てないのですけど、つぎ見るときには禁門の変も四か国艦隊の来襲もすんで、第一次長州征伐のあたりかな、などと見積もってましたら、とんでもない。まだ蛤御門の変絶賛展開中、というスローペースでございましたよ。
いや、絶賛展開中っていってもねえ…。この2週間なにやってたんでしょうか。幕末史の中盤の要にな . . . 本文を読む
毎週毎週貶し倒すのに疲れてきて、なんだかメンタルによくないような気がしてきましたので、今週はちょっとほめるところから始めたいとおもいます。
ほめるところがあるなんて、このドラマ的にはほんっっっとーーーーに珍しいことですし、どう探してもほめるところがない、という回の方が多いので、たまにほめたいところがあったら、保留なく素直にほめたいですね。
ではすごく珍しく称賛から入ります、第24回「母になる . . . 本文を読む
いつだったか、ずいぶん昔のような気がしますが、このドラマの目を覆う惨状の中で、東出昌大君のド直球演技は貴重な目のやり場を提供してくれる。もうこの人はこれだけでいい、ほかに何もしなくても、と本気で思ったことがありました。
一時はそれで機能していたのですが、やはり、文久3年から元治元年の沸騰の中、久坂玄瑞という異能の人物の中に入って演じるとなると、どう救いようもない破綻が生じます。こんな破綻だらけ . . . 本文を読む
花燃ゆの公式ホームページなんかまず見ることないですし、とくに、こんなドラマにでている気の毒な出演者のインタビューは、痛々しくて気持ちが暗くなりそうで、のぞいたこともありませんが、読んで意外とハマってしまったのが時代考証担当の大石学先生による「花燃ゆ白熱教室」です。
これがすごい。ごく尋常に、毎回のドラマの背景にある史実を解説してるだけなんですけど、「花燃ゆ紀行」なんか比じゃないくらい現実のドラ . . . 本文を読む
今週のおもな舞台は文久3年前半。このあたりから幕末史はすごくエキサイトしてきます。濃い事件が目白押しで、幕末ドラマ的にはすごく濃厚で面白いところでもあります。
時代背景も人物も込み入ってますが、そういうのをどんどん整理しちゃえばわかりやすくなるかっていうと、そういうもんでもない。幕末のいろいろな事件は、ある事件が次の事件を誘発し、誘発された事件がまた次の事件に繋がっていく、という具合に、ピタゴ . . . 本文を読む
はい、今週は大阪都構想の賛否を問う住民投票の開票が行われ、御存じのように橋下大阪市長の敗戦記者会見が臨時でセットされましたため、ダウントンアビーは急遽おやすみ。日曜の夜に「花燃ゆ」をみたまま果てしなく物足りない気分のまま眠りにつくことになりました。
まあ、今週はほんと、ダウントンアビーというお夜食が待ち遠しいくらい物足りなくてつまらなかったので、急遽おあずけというのもつらいもんがあります。これも . . . 本文を読む
幕末史が好きな人って皆さんそうだと思うんですが、安政の大獄・桜田門外の変以降、明治2年くらいまでの主な歴史事件が頭にはいっており、それに連動して、幕府、会津、長州、薩摩、土佐、そして人気の新選組といった各陣営が同時期にどういう状態でいたか、同時にパッと頭に浮かぶわけです。
幕末という時代は多面体なので、そういう見方ができるのが楽しさのひとつといえます。幕末劇では欠かせない祭り的な事件というもの . . . 本文を読む
OPクレジットの作者枠に見慣れぬ女の名前が出たので、まさかと思いましたが、3人目の脚本家が投入されたそうです。既出の脚本家の「どうしようもない方」がクビになったのかと思ったら、そうじゃなく3人合作なんだそうで。
脚本家3人体制なんて大河史上空前ではないでしょうか。でも、その3人目のプロフィールなど見るまでもなく、トンチンカンさという点では前の2人と同程度、下手すれば上を行くかも、ということは今 . . . 本文を読む
やっぱりこのドラマって、なにか見えない力にみちびかれているような気がします。
いやーすごい。駄作もきわめると、超常現象をひきよせるまでになるんですね。傑作が引き寄せる超常現象の(たとえば「独眼竜政宗」における渡辺謙と勝新太郎の邂逅)対極。これも大河ドラマが生むひとつの奇跡として、わたしたちは心して記憶にとどめるべきではないでしょうか。
今週世間を騒がせたのは、あれです、
官邸ドローン事件。
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