ピアノレスナーKaoriのわくわく!ブログ

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何が起こるかわからないピアノレスナーの日記

春の調べ

2013-03-20 09:35:57 | その他
昨日、電車に乗ると
袴姿の女の子の姿がちらほら

大学の卒業式ですね

小、中、高と
同じ学校だったワタシには
大学生活は新鮮でしたが、

音楽が目一杯できるという喜びがある一方で
学校への反発心やらなんやらで
卒業するまでは
なんの愛着もありませんでした

しかも女子だけの一種特異な世界に
気持ち悪いとしか感じられず

他大学受験まで真剣に考えていた時期もあり
その頃は
他大学から講師として来られている先生の後ろに
ひっついてばかりいました

ちょうど、声帯ポリープの手術もして
自分の方向性を見失いかけて
もがいていたからでしょう

ま、そこで、チェンバロに出会い
バロック音楽に出会い
目覚めていきましたが…

で、卒業式

式の最後に、チャペルのバルコニー席から
音楽学科生が、アカペラで合唱をします

題名がよくわからないのですが、
きっと「春の調べ」かと…


春の調べの 鶯よ
花の夢路を 解くなかれ
あまつ日の かげに向いて
大空高く 行くわれぞ
つゆの色香に あくがれじ
神の召したもう み声ぞ響く


この曲を指揮していた教授が
必ず大粒の涙を流しながら指揮されるのです

1回生の時は「???」て感じで
2回生の時は反発心いっぱいなので、「やりすぎやろ」と
3回生になると
だんだん先生のお人柄やら何やらわかってきて
こちらも少し感情移入しながら歌い

そして
自分が卒業式を迎えたとき

大学を卒業するなんて
別に感慨深くもないし
早く社会に出て、やりたいことを思いっきりやりたいなんて
生意気なことばかり思ってた時に

上から、この曲が聴こえてきて

そうしたら

涙がボロボロ……止まらなくなり
教授が泣きながら指揮棒振っていた姿も重なって

それまでのいろいろな思いは
すべて浄化されたような気がしました

で、
調べてみたら

この曲、同志社の歌なんですね…知らなかった

てことは
今でも大学や女子大で歌われているのかな

もう一度歌いたい

春に思う曲のひとつです