春夏秋冬

はっきりしなところが　悪いわけじゃないけど

腹の中では　答えは出ているんだ　ただ言いたくないだけ

風の匂いが　甘く感じてきたころに　姿を消そうと思う

ちょっと深入りしすぎたからな　お前のことこれ以上

嫌いになりたくないしな　ありがとうと言う気があるうちに



南風が好きだから　埃まみれの汗をぬぐいながら　

ぜーぜーと働きたいんだ　誰のためでもない　もちろん

金のためでもないんだ　そういう欲望は現したくない

海の方が暗い　もうじきスコールに気持ちも洗われるだろう

ちょっと考えすぎたかな　もう少し働こう何も考えないで



もう歩こう　もともと　あてのない未来だから

急ぐ理由も見つからないし　探す人もいるわけでもない

それほど自分に求める人はいないだろう　あの頃なら

もう少し素直に笑えたけれど　だからって俺の本質は変わらない

寒さに弱い心身は無理をしないずるさを身に着けてしまった



四季が通り過ぎる　死期はもうすぐきっと

笑って空を見て　苦しさに喜んで　きっと



好きな歌が聞こえる　こんな夜にこんな場所で

俺は気が狂ってしまったのかもしれない　ダメになるって

きっとこういうことなんだと　うすら寒い部屋で思うんだ

だって　お前が冬だから　この季節だけは打ち明けよう

大嫌いな冬だから　明日なんて思いたくもない冬だから