SHOUTS TO THE SOUL !!   岡崎 陽

根っからのネガティブ人間。
無能、ノミの心臓が語るブログ。

「みんないってしまう」を読んだ。

2015年11月28日 19時00分15秒 | Weblog
この著者の飾らない本音を読むと、人ってみんな同じなんだって、安心する。

ほんの少しずつ、さらけ出してしまった本音はことごとく、幻滅の方向に人間関係を悪化させて行く。

そして、別れるんだけど、誰と付き合ったって、同じようなものだと思うんだよ。

ただ、相手を許すこと、自分を許してくれる相手が伴侶となるんだ。





お通夜

2015年11月26日 21時34分12秒 | Weblog
リムはどんな動物にも敵対しなかった。

温和で思いやりがある性格。

食いしん坊。

そんな犬だから、悲しむ人は俺だけじゃなかった。

別れを惜しんで会いに来てくれた人、涙を流していた人。

花を贈ってくれた人、・・・リムは良い子だ。

亡くなって3日目、いまだに硬直しない。

血液に血小板と、赤血球がほとんどない状態だったから、血液が固まらないんだと思う。

死臭もまったくない、やつれた様子もない、毛並みがまるで生きているようだ。

魂が体から抜けていないように見える。




いつもの散歩

2015年11月25日 06時24分13秒 | Weblog
リムがいないだけ、モコと散歩だ。

仕事以外では常に一緒にいたリムとの思いでが、あまりにも多すぎる。

松戸市内の俺の導線はすべてリムと歩いた。

線路横、公園、駐車場、江戸川・・・。

ひょっこりと、リムが物陰から現れるような、面影を追い続けてしまう。

玄関横にリムの遺体を置いた、まるで生きているようだ。

いつもここで寝ていたんだ。

俺が帰ってくると、誰よりも早く最高の喜びで迎えてくれた。

ときにはそんなことも邪険にしたり、そんなことも思い出した。

そんなことを思うと、容赦なく、場所もわきまえずに涙が溢れてくる。





リム逝く

2015年11月24日 12時29分56秒 | Weblog
昨晩は容態が悪くて、苦しそうに唸っていたから、心配でリムと一緒に寝た。

廊下に寝袋敷いて、リムの横に寝たんだ。

肺水種で酸素を取り込めずに、呼吸が苦しくて、全く寝られず、俺の顔を見て何とかしてくれと言っているようだった。

全身どこを揉んでも、気持ち良さそうにしない、少量の水を飲ませただけで吐いてしまう。

そして、朝6時、何度も顔を上げて、立ち上がろうとするけど、力が入らないようだ。

大きなため息を一つしたら、起こした顔を壁にぶつけた、そして呼吸が止まった。

最後まで意識がある状態で、俺に何か言いたそうな表情をしていた。

リムと一緒に過ごした10年11ヶ月、俺は本当に幸せだった。

たくさんの思い出をくれた、いつも一緒にいてくれた、リムが大好きだった。







リム11歳の誕生日

2015年11月23日 20時26分37秒 | Weblog
12月12日で11歳の誕生日。

でも、それまで持たないだろうから、今夜祝った。

犬の誕生日祝いなんて、俺の経験上、初めてのことだ。

一生に一度ぐらい祝ってやりたくなったんだ。

俺のわがままだ。

写真撮って、生クリームを指ですくって、鼻先に差し出したら、一舐めしただけだった。

何をしても、何を考えても切なくなってしまう。



4件目の病院

2015年11月22日 13時53分53秒 | Weblog
金曜日の夜に行った3兼目の獣医に「もう手の施しようがない」と言われ、帰ってきたが、妹が助けてくれる病院があると、

リムを連れて行った。

血小板の低下、赤血球の低下がグラフに表示できないほどに低い。

200CC輸血に協力してくれるドナーがいた。

血液の減少で血管が潰れた状態で、点滴の挿入針が入らず、切開して血管を出して挿入した。

ステロイドを投与、副作用か?何を差し出しても食べてくれない。

入院1泊、腹部には血液が溜まってパンパンだ。

どうにも痛々しく、リムよりも俺が耐えられそうにない。

今日、リムを家に連れ帰ってきた。

モコが心配そうに寄ってきた。

「もう、いいよな、ゆっくり休めよ」と、呟くと涙が出てきて止まらない、世界が真っ暗に思える。




「ブラック・ティー」を読んだ。

2015年11月21日 23時16分38秒 | Weblog
この著者の感性には驚くほどに共感する。

きれいごと言う人でも、心の底ではみんな人を幻滅しているし、自分を棚に上げて人を悪く思っているし、

人から受けた好意に感謝してないし、ねたんでいるし、他人のミスは嬉しいし・・・それって、人全員の本質だと思う。

しかし、人間関係では悪意の本音と表面の良さのギャップを時折さらけ出してしまう。

そしてお互い幻滅して、離れてしまうものだ。

人なんてろくなもんじゃねえ。





リムはもうすぐ亡くなる。

2015年11月21日 00時05分56秒 | Weblog
3件目の病院。

日を増すごとに 悪化しているようだ。

腹が痛いようで唸っている。

部屋で糞尿をすることを拒否するようにしつけてしまったから、辛く無理に外にでて用をたさなければならない。

多分それどころではない苦痛に悲鳴を上げているんだろう。

今日、行った病院で体調不良の原因が分かった。

癌が全身に転移している。

末期らしい。

俺ができることは声をかけることと、頭をなでること、それだけ。

病院から帰ってきても、いつものように玄関に寝たいらしい。

姫川薬石を手のひらで全身に撫でてみたら、痛みが引いたようで、荒い息もおさまった。

急なことで何をどうしてよいやら・・・・。

まったく相手にしないときもあった、邪険にしたこともあった。

そんなことを今更のようにを思い出したり、どうにもならない今に動揺している。

11年どんな気持ちでいたのかも、何をしてほしかったのかも解らない。

ただ、もうどこにも連れて行くことも、牛肉をたくさん食べさせることもできない。

もう二度と、散歩することもできないんだよな。






「ラットマン」を読んだ。

2015年11月20日 07時26分16秒 | Weblog
姉の不可解な死。恋人の死。事故?自殺?殺人?その真相が明確になるときに、予想外な、しかし、最も理想的な結末だと思った。

恋人ひかりの死には、周囲の人物の悲壮感があまりにもなくて、ひかりが不憫に思えてならない。

人って、どんな悲しいことでも、ほんの短い期間で立ち直ってしまう。

人の死って、本来もっと重いものだと思うんだよな。

だって、命を落とすことなんだよ。

それを他人事のような感情でしか表現しない、そんな人は・・人でなしだ。

悲しんでいても始まらないって、よおく考えると、悲しんでいることが正しい感情だよ。

もっと、純真な心を大切にと思ったよ。