スウェーデンには、クロネコ×マトのような個人を相手にした引越サービス業はほとんど存在しない。引越し屋といえば、たいていは企業を相手にした運送会社などだ。たとえば、ヨーテボリ大学の経済学部でも年度替りに本館と別館で研究室の引越しをするときには、専門の運送会社が手伝ってくれる。しかし、個人を相手にしたものといえば、ピアノや重い家具を運ぶ場合などに限られてくる。
では、個人の引越しはスウェーデンではどうするのか?
たいていは、個人や友達同士でやってしまうのだ。でも、人は身内で集まるとしても、運送に必要なトラックは誰もが持っているわけではないだろうに・・・、どうするのか? 実はそれが簡単。スウェーデンではガソリンスタンドの多くで、レンタカーだけでなく、レンタ・トラックまでもかりることが可能なのだ。さらに、ある程度しっかりした乗用車を持っている人は、レンタ荷車を借りて、自分の乗用車の後ろに荷車を引っ付けて輸送することもできるのだ。
私がヨンショーピンからヨーテボリ沖合いの島に引っ越したときは、レンタカーとレンタ荷車を借りて、それらを互いに引っ付けることで、即席の引越し運送車にした。島から、ヨーテボリ市内に引っ越したときは、レンタ・トラックの借りて、友達に手伝ってもらった(私は免許がないので、運転は彼にお任せ)。

このような貨車をガソリンスタンドで借りてきて、乗用車に引っ付けて・・・

引越し荷物を詰め込む
------
先週末は、一年上の博士課程研究生であるSvenの引越しを手伝った。私だけでなく、他の同僚も数人手伝った。このように、身内で引越しをするといっても、レンタカーの確保や、ダンボール箱の確保、作業中のお菓子の差し入れや、作業後の食事の奢りなど、諸々の経費が掛かるので、日本のような運送会社による引越しサービスに比べてどちらがお得なのか、結局のところ分からない。とにかく、スウェーデンではそのようなサービスは、自分の手近なところで手配して、自前でやってしまうのが普通なのだ。
このSvenは、これまではオンボロだがかなり安いアパートに住んできたのだが、階下の薬物中毒者に対する裁判沙汰で、彼女に対する証言を行うことになったために、今後何か報復でもあっては困ると思い、引越しを決めたのらしい。引越し先は、大学まで少し遠くなるものの、眺めのいい団地に決まった。
私を含め3人の応援によって、大量の家具、および段ボール箱30数箱からなる引越しも無事終了。すべての荷物を新しいアパートに運び終えた後、みなで夕食を食べに行くことになった。
その前に、トイレに! ということで、私が、そのアパートのトイレを一番最初に使うことになった。トイレは風呂場と一緒で、ここにはシャワーだけでなく、バスタブまで付いていた。しかし、窓はまったくない。さて、私がトイレから外に出ようとする時になって、ある重大なことに気が付いた。トイレの取っ手がスッポ抜けていたのだ!
取っ手がないので、中からは開けられない。しかも、鍵が掛かっているため、外からも開けられない。中からの私のノックに気づいて、すぐさま同僚らも駆けつけてくれたものの、どうにもこうにも開かない! 数分が経ち、私もいつの間にか汗びっしょりになっているのに気づく。窓がないこのユニットバスは、ドンドン気温が上がっていくようだ。同僚らも外からどうにかして開けようと努力してくれている。開かない。腹が減っているときにこの有様・・・。
幸い、外側から鍵穴をうまくこじ開けてくれ、20分弱で外に出ることができ、一安心。安堵する私が、Svenにこう言った。「もし、皆が帰った後で、一人でトイレに入り、同じ目に遭っていたら、どうやって助けを求めていたのか?」この一言に顔を青くしたのはSvenだった。そう、このトイレには窓すらなく、叫ぶにも果たして外に聞こえるとは思えない。一つ手段があるとすれば、トイレの通気孔に向かって思いっきり叫んで、同じ建物にいる人が運良く、気づいてくれることを期待するのみだ。誰かが気が付いたとしても、アパート自体に鍵が掛かっていれば、合鍵を手に入れてあけなければならない。そのうち、力尽きて・・・・・・。
ありふれた日常にも、思いがけない落とし穴があることを教えてくれた、引越しとなった。その後、Svenが私に特別サービスでいろんなものを奢ってくれたのは言うまでもない。

彼の新居の地階には、共同洗濯室だけでなく、共同サウナと卓球場も備え付けられていた
では、個人の引越しはスウェーデンではどうするのか?
たいていは、個人や友達同士でやってしまうのだ。でも、人は身内で集まるとしても、運送に必要なトラックは誰もが持っているわけではないだろうに・・・、どうするのか? 実はそれが簡単。スウェーデンではガソリンスタンドの多くで、レンタカーだけでなく、レンタ・トラックまでもかりることが可能なのだ。さらに、ある程度しっかりした乗用車を持っている人は、レンタ荷車を借りて、自分の乗用車の後ろに荷車を引っ付けて輸送することもできるのだ。
私がヨンショーピンからヨーテボリ沖合いの島に引っ越したときは、レンタカーとレンタ荷車を借りて、それらを互いに引っ付けることで、即席の引越し運送車にした。島から、ヨーテボリ市内に引っ越したときは、レンタ・トラックの借りて、友達に手伝ってもらった(私は免許がないので、運転は彼にお任せ)。

このような貨車をガソリンスタンドで借りてきて、乗用車に引っ付けて・・・

引越し荷物を詰め込む
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先週末は、一年上の博士課程研究生であるSvenの引越しを手伝った。私だけでなく、他の同僚も数人手伝った。このように、身内で引越しをするといっても、レンタカーの確保や、ダンボール箱の確保、作業中のお菓子の差し入れや、作業後の食事の奢りなど、諸々の経費が掛かるので、日本のような運送会社による引越しサービスに比べてどちらがお得なのか、結局のところ分からない。とにかく、スウェーデンではそのようなサービスは、自分の手近なところで手配して、自前でやってしまうのが普通なのだ。
このSvenは、これまではオンボロだがかなり安いアパートに住んできたのだが、階下の薬物中毒者に対する裁判沙汰で、彼女に対する証言を行うことになったために、今後何か報復でもあっては困ると思い、引越しを決めたのらしい。引越し先は、大学まで少し遠くなるものの、眺めのいい団地に決まった。
私を含め3人の応援によって、大量の家具、および段ボール箱30数箱からなる引越しも無事終了。すべての荷物を新しいアパートに運び終えた後、みなで夕食を食べに行くことになった。
その前に、トイレに! ということで、私が、そのアパートのトイレを一番最初に使うことになった。トイレは風呂場と一緒で、ここにはシャワーだけでなく、バスタブまで付いていた。しかし、窓はまったくない。さて、私がトイレから外に出ようとする時になって、ある重大なことに気が付いた。トイレの取っ手がスッポ抜けていたのだ!
取っ手がないので、中からは開けられない。しかも、鍵が掛かっているため、外からも開けられない。中からの私のノックに気づいて、すぐさま同僚らも駆けつけてくれたものの、どうにもこうにも開かない! 数分が経ち、私もいつの間にか汗びっしょりになっているのに気づく。窓がないこのユニットバスは、ドンドン気温が上がっていくようだ。同僚らも外からどうにかして開けようと努力してくれている。開かない。腹が減っているときにこの有様・・・。
幸い、外側から鍵穴をうまくこじ開けてくれ、20分弱で外に出ることができ、一安心。安堵する私が、Svenにこう言った。「もし、皆が帰った後で、一人でトイレに入り、同じ目に遭っていたら、どうやって助けを求めていたのか?」この一言に顔を青くしたのはSvenだった。そう、このトイレには窓すらなく、叫ぶにも果たして外に聞こえるとは思えない。一つ手段があるとすれば、トイレの通気孔に向かって思いっきり叫んで、同じ建物にいる人が運良く、気づいてくれることを期待するのみだ。誰かが気が付いたとしても、アパート自体に鍵が掛かっていれば、合鍵を手に入れてあけなければならない。そのうち、力尽きて・・・・・・。
ありふれた日常にも、思いがけない落とし穴があることを教えてくれた、引越しとなった。その後、Svenが私に特別サービスでいろんなものを奢ってくれたのは言うまでもない。

彼の新居の地階には、共同洗濯室だけでなく、共同サウナと卓球場も備え付けられていた
正直、今までスウェーデンに興味を持ったことは・・・残念ながらないです(笑) なので、わからないなりに「へぇ~こんな国もあるんだ~」的な感じで読ませてもらいました。留学か何かでいける機会があったら、ぜひ行ってみたいですねぇ
こんな受験生ですが、これからも勉強の合間にちょく②みにきます。・・・で、もしよろしかったら相互リンクをお願いします!!
最近は、スウェーデンの大学と交換留学の提携を結ぶ大学も増えてきているようですよ。今、目指しておられる大学がそれに含まれていればいいですね。
いくつかの例です
ウプサラ大学http://www.inter.uadm.uu.se/pdf/StudyAbroadatUU200607.pdf
ヨンショーピン大学
http://www.ihh.hj.se/doc/1860
ストックホルム大学
http://www.su.se/pub/jsp/polopoly.jsp?d=183&a=919
ヨーテボリ大学
http://www.hgu.gu.se/item.aspx?id=2304
ルンド大学
http://cfsrv10.cfadm.lu.se/avtal/search_results.lasso?Partners%3A%3AB_univ_country=Japan&-Nothing=Search+Country
リンクは最近かまっていなくて、いつか時間ができたときに整理したいと思っています。
センター試験まであと少しですね。追い込みがんばってください!
では ノシ
興味深く、この記事読ませてもらいました。
私は現在、イギリスに留学中なのですが、
ヨーテボリの楽器店から修理の仕事で内定をもらい、
卒業後、7月あたりに引っ越す予定です。
就労ビザの問題がまだ残っているので
不安要素は残っていますが。。。
最近いろいろとスウェーデンについて調べ始めたところです。
スウェーデンではなかなかアパートが見つからないと
きいたことがあるのですが、本当ですか?
情報がなかなか集まらないので、こちらのブログ
大変助かります。
またちょくちょく覗かせてもらいますね。
せっかくのお言葉にもかかわらず、部屋探しに役立つ何の情報も提供できなくて申し訳ありません。
私は賃貸のことしか知りませんが、かなりむずかしいようです。ヨーテボリに引っ越してくるスウェーデン人でよくあるパターンとしては、まず最初の1、2年は友だちや知人などのつてを利用してsecond hand(つまり契約の又貸し)で部屋を手に入れ、そこに住む間に別の物件をfirst handで手に入れる、というものです。
どこまで役に立つか分かりませんが、リンクを張っておきます。
http://www.boplats.se/
http://www.blocket.se/
突然の質問にたいして、ご親切に
情報どうもありがとうございます。
このようなサイトがあるとは知らず、
とても助かりました。
またじっくり見ながら、検討しようと思います。
どうもありがとうございました。
近々、引越しするかも知れないので、親近感を持って読ませていただきました。
しかしさすがスウェーデンのアパート。
私もトンデモナイ所に住んだことがありますが、
Svenさんのアパートには負けました。
引越しの理由もすごいですね・・・・コワ~イ。