スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

学生の風刺パレード(ヨーテボリ・シャルマシュ工科大学)

2007-05-01 06:28:58 | スウェーデン・その他の社会
4月30日はスウェーデン各地で学生の祭りが行われる。最大規模のものは、やはりウプサラだが、ここヨーテボリでもシャルマシュ工科大学の学生が、1ヶ月もかかって作ったという山車(だし)と一緒に市内を練り歩く。

山車に使われるテーマは、最近起きた出来事やニュースの風刺。結構、政治ネタが多い。政治主張、というより、どちらともいえない、単なる風刺が多かった。(下の写真をクリックすると、拡大されます)

ラインフェルト新政権の風刺。「嘘をごまかす(白くする)ために保守党は糞の始末をしなければならない。トイレの掃除のためにはエチケットも必要。」「働いているのは俺たち金持ち」「“らいんふぇると”は左寄り」


「アルコールと麻薬が好きなら、一緒にForsmark原発で働こう!」
「Här brukar vi supa till
Då stannar reaktorn still」
(俺たちいつも酒盛り、すると原子炉は停止したまま)(←韻を踏んでいるところが面白い)
相変わらずトラブルが絶えない原発の風刺


現在、スウェーデン東海岸沖に敷設が予定されているロシアからドイツへの天然ガスパイプの風刺。どうせ引くなら、安いロシアのビールを西欧に!と言っている。
「Han tyckte det var toppan
att dra ett rör på botten」
(パイプを海底に引けば、そりゃ最高!)(←これまた韻を踏んでいる)


メディアが注目したのがこの山車。
1ヵ月半前に、Göran Perssonの10年間を記録したドキュメンタリーが放送されたが、その中で彼は自らの同僚や政敵を鋭い批判によってメッタ切りした。それを指して“つい口が滑っちゃった”と風刺している。スウェーデン語で、口から蛙が飛び出す、という。


一見普通に見えるSAAB

だけど、二つに分離して、それぞれで走りだす。


この間、倒産した格安航空会社“Fly me”。チケットをさんざん売り出した上で自己破産を申請したので、多くの人が被害に遭った。


去年の夏、洪水のために水没した路面電車4番線(Mölndal行き)。これからは、潜水艦が必要・・・?