コロナ禍で酒に弱くなったよっぱらい親父。古希を過ぎ、腰痛に悩みながら今は家庭菜園に精を出す。慰めは3匹の猫。
よっぱらい親父の独り言
ボケが入る
同居人のタヌキが「明日、ボランティア仲間とお出かけする」と言う。
どこに行くのかと尋ねると、「どこだっけかな・・・」と忘れたようだ。
60歳も半ば過ぎると、ボケが入るのだ。
親父も別のボランティア仲間と出かけることになった。
行き先は施設見学。午後に榛名神社も入っているということだ。
そしてバスは出発した。見学も昼食も予定どおりに終了した。
いよいよ榛名神社に向かうことになるのだが、幹事から車内放送あり。
「榛名神社は細い山道を歩かなくてはなりません。
道は凍っていて、皆さんのようなご老体には危険です。
残念ですが、神社には行かず、榛名山で冬を感じていただきます」
伊香保温泉を通ってバスは山道を登り、榛名のカルデラ湖に到着した。
土産物屋は開いていなくて、観光客も殆どいない。
それでも雪景色を鑑賞して、それなりに満足できた。
帰りのバスの中、同行した女性の一人と会話した。
この女性も退職後、東京散歩を楽しんでいるという。
「今度、どこに行くのですか」と問いかけられたから、「美術館です」と言った。
次に「どこの?」と聞かれたが、「どこだっけかな・・・」と思い出せない。
ではと、「誰の絵?」と聞かれたが、これも思い出せない。
何ということだろうか。情けないことこの上ない。
親父にも、ボケは限りなく迫っているのだ。
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