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しめ縄作り

27日こそは、しめ縄を作らなくてはならない。
昨日もそう思ったのだが、寒風の中では気乗りがしなかったのだ。
しめ縄作りは、わらをすぐっておかないことには取りかかれない。
数年前、庭でわらすぐりをしたが、わらのかすが飛び散らかって始末に往生した。
だから、それからは畑に行ってすぐっている。
わらすぐりは、畑の掘っ立て小屋に六つ子を縛り付け、つかんだわらを歯に打ち立てる。

今日も北風が強い。雀たちがつついた実が残る柿の木の枝も揺れている。
駐車場なら風もないので、そこで作業しようと思った。
我が家の駐車場は屋根も囲いもあるのだ。
畑の掘っ立て小屋から六つ子を持ってきたり、車を駐車場の外に出したり準備した。
六つ子を固定するものがないので、タヌキに持ってもらおうと思った。

年の瀬の買い物などでコマネズミになっているタヌキを台所で捕まえ、頼んでみた。
「忙しいから私をあてにしないで頂戴。」と取り付く島もない。
「そんなこと言わないで・・・、退職後は何でも二人でしなくてはならないんだから・・・。」
タヌキは、「二人で」という所で顔をしかめたようだった。
「そんなに二人でやるのはいやなのか。」と親父が言う。
「煮物の味見をしたら、しょっぱかっただけですよ。」と、とぼけられた。

結局、駐車場のシャッターのしきりを利用して六つ子を据え付け、一人で作業をした。
風がないので、わらすぐりも丁寧にできる。
すぐったわらに水を含め、玄関でしめ縄を作る。
今年の「作品」は、出来がいい。来年もいいことがありそうだ。
28日は、もちをつき、しめ縄を飾る。
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