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タヌキ姉妹

隣市にあるタヌキの実家に行った。
仏壇に手を合わせる。タヌキの両親の懐かしい顔があった。

待ち合わせていたタヌキの姉夫婦も来た。
子どもたちのこと、旅行のことなどで話が盛り上がる。

やがて帰ろうとそれぞれの車に乗り込む。
その時、「忘れ物!」と言って、実家を継いでいる義弟が眼鏡を持ってきた。
それは、タヌキの姉のものであった。
「ほんと、姉はおっちょこちょいなのだから。」とタヌキ。

親父の運転で国道に出たとき、タヌキの携帯が鳴った。
実家にもう一つ眼鏡の忘れ物があるという。
「あっ、わたしも忘れた。」
急いで実家に引き返す。
姉が忘れたときに、なぜ自分のことに気が付かないのだろうか。
タヌキは、「家に帰り着く前でよかった」と、あくまでもプラス思考だ。
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