goo

タヌキに見つめられた親父

いつものように「ただいま」と家に帰る。

「腹が減ったよ。今日も暑かったね。」と言う。
タヌキは、そのことに返事もせず、黙って親父を見つめるようにのぞき込む。

「何をしげしげと見ているのだ。」と言うと、「それだからなあ。」と顔が曇る。
「ほら」と、自分の頭を指さして「美容院に言ったのに、気づかないの。」と言う。

「ああ、そうね。」と言った時は遅く、「どうせ私には関心ないのね。」とふくれた。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )