キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

Bad news or a blessing in disguise?

2007-12-22 03:00:43 | アメリカの大学で教える
昨日、私が応募した教職のポジションについて、最終審査の3人に残らなくて残念だったけど、というニュースをもらいました。

最終面接に残った人のうち2人は既にPhDを持っている人だそうで、一人はポスドク歴4,5年だそう。3人目の人は私と同じ博士論文の最終段階にいる人らしいけど、研究業績が際立っているらしいです。また1人はハーバードを出ているらしくて、太刀打ちできませんよね。

アメリカのリサーチ・ユニバーシティでの採用は、年々厳しくなってきているみたいで、私が籍をおく院にしても、最終審査に残ったのはポスドク2人です。他の大学の話を聞いても、そういう傾向になってきているみたいです。博士号だけだと、余程際立った研究業績でもない限り難しいんですね。日本はどうなんでしょう?

アドバイザーにその話を伝えると、最初に言われたのは a blessing in disguise かもしれない、ということです。直訳すると、「変装した祝福」なんですが、分かりやすくいうと、悪いニュースに表向きには見えるけど、実のところ祝福なのかもしれない、ということなんです。アドバイザーいわく、母親業を熱心にしてかつアシスタントプロフェッサーの仕事を全てこなすのは、本当に難しいことなのよ、ということなのです。

そうなんですよね。アドバイザーや学科長とも話したのは、まず当面の目標は、ともかく博論を終わらせ、研究業績を積み上げていくことなんです。その上で、どういう道が開かれるか、期待することにしましょ。
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子育て、自閉症児育てのタイマーのチカラ

2007-12-21 02:13:45 | 専門家が語るアメリカの育児事情
仕事や家事の能率アップの一案として、よくタイマーを使って「10分で冷蔵庫をキレイにする」という風にすると、仕事がはかどるって紹介してありますよね。

子育ても、タイマーを使ってやると、うまくいく場合があるのです。たとえば、お友達のお家に遊びに行ってまだ帰りたくない、とか遊びに夢中になってお昼寝したくない、っていう時、タイマーを使って「あと5分よ」という風にすると、子どもも見通しが持てるし、気持ちの切り替えがしやすいということです。

そういう私もタイマー派。小学生二人の子どもに「早くしなさ~い」「部屋片付けなさい~」って叱ってばかりいると、自分も自己嫌悪に陥ってしまうので、「10分以内に部屋片付けなさい」ってタイマーをセットするんです。そうすると挑戦意欲になっているみたいで、結構機敏に動いてくれますね。

このタイマーのアイディアを取り入れるようになったのは、自閉症の親子訓練のチカラが大きいかもしれないです。息子が就学する直前の夏、3週間の集中トレーニングに申し込んで、1日8時間、自閉症の知識やかかわり方などの指導を受けました。費用でいうと、30万円以上もかかったんですが、幸い州政府が出してくれたんです。大感謝ですよね。

このプログラム機関が親の指導に使っていたのは、Applied Behavior Analysis (ABA) をもじった行動主義に基づいた方法で、自閉症児が各種能力を出来るだけ効率よく獲得できるように考えられています。セッションと呼ばれる短い親子の訓練の時間(あそび、訓練、あそび、訓練、あそび)に、タイマーを使って、「あと5分。。。3分。。。1分」という風に伝達していって、自己統制力や見通しを持つ力を育てていくようです。

タイマーを使ってばかりいると、生活が味気なくなってしまうカンジもするけど、上手に使えば、不必要な親子のいざこざが減るかもしれないですよね。だらだらしてしまいそうな私も、今日はタイマー使って仕事しようかな?
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子育ての悩み:これからも続く洋服選びバトル

2007-12-20 05:07:30 | 専門家が語るアメリカの育児事情
2歳頃から、自分で自分の好きな洋服ばかり着たがる子いますよね。そして、トップとボトムがとんでもない色の組み合わせだったり。。。ちぐはぐな色の靴下を選んだり。夏なのに冬の洋服を着たがったり、親にとってはバトルですよね。。。。

ある雑誌に、こういう子どもを持つお母さんに「I dressed myself today!」(今日、ワタシは自分で洋服を着ました)というバッジを作って身に着けさせたら、子どもも誇りに思うだろうし、親も恥をかかなくて済むんじゃないかというアイディアが掲載されていました。

なるほど、そういう手があるんですね。うちの9歳の娘も、小さい頃とんでもない組み合わせで洋服を選んでました。はっきりした色の子ども服の多いアメリカでは、ちぐはぐさが余計際立ってしまって(笑)。ショッキングピングのシャツに、ショッキングリーンのボトムというような、恐ろしい組み合わせです。まあ、目だって迷子になることはないのかもしれないけど

最近では、ちぐはぐな色やデザインの洋服を選ぶことは減ったけど、好みがすごくハッキリしてきて大変です。鏡の前で自分の姿を見ながら、ああでもないこうでもないっていうことで、お洒落心が出てきたんですよね。テレビを見せていない我が娘でもこれだけお洒落に関心がでてきたなら、普通の家庭だったらきっと大変じゃないのかな?

聞くところによると、Preteen(9-12歳頃)や、もっと小さな子どもを対象にしたマーケット戦争がどんどん激しくなったそうです。性を売り物にした子ども服がどんどん店頭にならんで、子どもたちの関心を引いているみたいです。(http://www.cbc.ca/consumers/market/files/money/ /)h(ttp://www.bratz.com/)

そう考えると、やはり洋服はこの年になっても、おとながちゃんとチェックを入れてあげないと、と思います。自立性も育ててあげたいけど、間違った方向に行かないように注意してあげないとね。

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母親の役割:エイリアンのツアーガイド?

2007-12-19 06:13:02 | 専門家が語るアメリカの育児事情
アメリカの親は、一般的によく子どもに話しかけます。

ほら見て。ぞうさん。ぞうさん、って言える?ぞ・う・さ・ん。ぞうさんってお鼻が長いよね。お耳も大きいでしょう...(えんえんと続く)

アメリカに来て2年目の年、3歳未満の子2人のハハであった私は、近くのチルドレン・ミュージアムと動物園の年会員になって、せっせと通いました。そこで毎回思ったのは、アメリカのおかあさんって、なんておしゃべりなの??

子育て中の母親は、まさしくテレビのリポーターなんです。ボキャブラリー豊かに、観察したことや経験したことを、どんどんコドモに語りかけていくのです。ある育児雑誌に、母親の役割を「他の惑星からのお客に世の中を紹介するツアーガイドだ」と書いてあるのをみて、妙に納得してしまいました。そういう風にして言語発達を助けていくんですね。

教育熱心な親ほど、子どもに語りかける傾向があるようです。時々、私もコドモも立ち止まって、他のお母さんの説明をうんうんうなづきながら聞いたことも何度かありました(素直な私?)やっぱり日本人の私にとって、ナレーター役やリポーターに扮するのは、どこか不自然で抵抗がありますよね。まあ、ボキャブラリーが乏しいこともあるんだけど...「大きいね」「かわいいね」と単純な表現に終わってしまうのです。でもそういう風に育てられた娘でも、ちゃんと見事に言語発達しているのでフシギなものです。もしかして、言葉の洪水で育った子より、ほどほどの言葉の環境の中で育った子の方が順調に育つのかしら?

自閉症児の援助についても、どんどん話しかけた方が言葉の発達を助けるという専門家と、逆に一方的な話しかけはなるべく避けた方がいいという専門家がいるようです。後者の場合、親は自閉症児にぺらぺらなんでも話しかけるんじゃなくて、まずよく言葉を吟味して本当に大切なことだけを最小限伝えた方が、コミュニケーションの発達を促すんだということです。




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「おしゃぶりの妖精」の助けを借りるアメリカのママ

2007-12-19 02:24:07 | 専門家が語るアメリカの育児事情
アメリカに来てびっくりしたのは、なんておしゃぶりの子が多いんだろうということです。

定期的に1歳児や2歳児クラスを担当したことがあったんですが、まず一人ひとりのおしゃぶりに名前を書いてあるかどうか確かめるんです。遊びに夢中になって、おしゃぶりをつい落としてしまう子もいるし、他の子のおしゃぶりを口に入れることもあるし、目が離せないんです。

おしゃぶりに関して論争が続けられてきましたが、最近のアメリカの育児雑誌を読んでみると、随分肯定的に捉えられているみたいです。どの育児雑誌も共通して紹介しているのは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防策の1つとして、就寝時のおしゃぶりの使用が有効という報告です。アメリカ小児学会ではそういうこともあって、おしゃぶりを使うように勧めているらしいです。また、コリック(激しい泣き)を治める効果もあるようです。

ただ、日本でも心配されているように、歯の発達が心配になってきますよね。育児雑誌を読んでいくと、少なくとも4歳までにはやめさせるべきということです。ある雑誌に「卒おしゃぶり」の方法として、おもしろい方法が紹介されていました。

1.おしゃぶりをリサイクルして、おもちゃに変えるからといって、コドモを納得させる。

2.Tooth fairy (歯の天使)をもじって、Binky fairy (おしゃぶり天使)が、夜おしゃぶりを集めに来るから枕元に置いておくように勧める。その代わり、朝までにおしゃぶり天使からの、小さなプレゼントをそっとベットに置いておく。

3.クリスマスの時期には、サンタさんがおしゃぶりを赤ちゃんに配るために集めにきて、もうおしゃぶりがいらなくなったお兄ちゃんやお姉ちゃんには、代わりにおもちゃをくれるんだよということで納得させる。
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ごっこ遊びが大好きな自閉症児もいるんです

2007-12-18 09:31:10 | 自閉症アメリカ教育事情
11歳の自閉症の息子は、最近「飛行機ごっこ」に凝っているんです。

彼はフライト・アテンダントとパイロットのダブルキャストで、食事や飲み物を運んでくれたり、機内アナウンスで天候の様子や到着時間などを教えてくれるんです。「あと10分でロンドンのヒースロー空港に到着です。現地の天候は晴れ。気圧は。。。。」

これもPCソフト「flight simulator」の影響なんでしょうかねえ。機内アナウンスの台詞は、びっくりするくらい本物っぽいんですよ。

途中マッサージやお灸もしてくれたり、映画はお好みのものを何でも上映してくれるそうです。サービス満点の旅客機です。

一般的に、自閉症児はごっこ遊びが苦手らしいです。相手の視点で物事を見る目や、コミュニケーションのやりとりが難しいからなんでしょうね。

うちの場合、私が幼児教育専門ということもあり、息子が小さい頃から意図的にごっこ遊びを取り入れてきました。「バースディーパーティごっこ」は、息子が3歳の頃、約半年くらい続いたんです。小道具や設定をどんどん膨らませていって、いろいろなバージョンのバースディパーティをして、とても楽しかったです。

カラフルな粘土や積み木でケーキづくり
家にあるおもちゃを箱に詰めて、プレゼントごっこ
プレゼントを売るお店屋さんごっこ
ぬいぐるみのお客さんを交えてパーティ
パースディ会場のデコレーションづくり

今となれば、懐かしいです。飛行機ごっこも、さらに発展していくと、楽しいだろうなあ....。この年齢になれば、息子のアイディアにお任せです。
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今年のクリスマス:おもちゃえらびに悪戦苦闘するアメリカの親

2007-12-17 10:34:53 | アメリカ便り
今年のクリスマスは、子どもを持つ親にとってはプレゼント悩みに苦労しそう!どんどん、中国産のおもちゃにリコールがかかって、そのリストを見ているとぞっとしてしまいます。(http://specials.msn.com/toyrecall.aspx) 赤ちゃんが口に入れて窒息の危険があるものや、毒の塗料が塗ってあるものなど、親としては心配ですよね。

こういう実態を反映して、今年のクリスマスは親も過敏になって、おもちゃの売れ行きがよくないそうです。ある調査によると、毎年と同じ位に玩具を買う親は54%、減らした親は24%、増やした親は4%しかいないそう。

オットがどこかで聞いた話によると、中国の親たちも、中国産のおもちゃを買わないように気をつけているとか(笑)。そう考えると、これから規制をぜひ厳しくしていって欲しいですよね。

でもおもちゃに使うお金を減らすのは、いい傾向なのかもしれないです。一般的にアメリカの子どもたちはおもちゃをもらいすぎで、オットなんか小さい頃、クリスマスの日は、朝から晩までプレゼントの包みを開けるのに過ごしたそう。本末転倒ですよね。感謝のココロがなくなってしまいますよねえ。

今までの中で結構成功したと思ったプレゼントは、手作りのお医者さんごっこセット。箱の中に、ビニール手袋、綿棒、バンソウコ、包帯、聴診器、ピンセントなどを入れるんです。すごく気に入ってくれて、5年近くもそれで遊んでくれたんです。

クリスマスプレゼントもアイディア次第でお金をかけずに、喜んでもらえるんですよね。

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育児雑誌より学ぶー 子ども寝かせのワザ「モンスタースプレー」

2007-12-15 02:06:50 | 専門家が語るアメリカの育児事情
「おばけがでるから、一人で寝るのいやだ~」

アメリカのコドモたちに人気No1の理由です。寝るのがイヤな時、一人で寝たくない時、使うんです。うちの娘も、その手を使っていました。本当におばけを信じているというより、絵本やテレビで「言い訳術」を学んだような気がするんだけど。

そういうコドモたちに立ち向かうために、アメリカの育児雑誌は口を揃えて「モンスター・スプレーー」を紹介しています。普通のスプレーにお水を入れて、ママがコドモと一緒にモンスターを退治しまくるのです。いやスプレーをしておくと、モンスターがやってこないのかもしれません。

ただ、気をつけないといけないのは、ママが余りにも真剣にスプレーをしまくっている姿を見せてしまうと、本当にモンスターがいるのかもしれない。。。とコドモが不安になってしまうことです。ほどほどなんですよね。

それから、庭に大きな木があって、子ども部屋にシルエットが映る場合、モンスターとかに見えることもあるので、部屋を替えるという手もあるんですって。確かに風の強い夜に、木が大きくゆらゆら揺らいでいると怖いかも。

うちの9歳の娘、今になっても部屋の押入れのドアしめないと、怖くて眠れナインです。日本の絵本「おしいれのぼうけん」を読み聞かせたからかなあ?それともナルニア国の洋服ダンス?押入れってどことなく、フシギですよね。

子どものイマジネーションに応じれるくらいに、豊かな発想のオトナになりたいですね!育児も楽しくなりそう!


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専業主婦それとも兼業主婦?

2007-12-14 02:42:55 | 専門家が語るアメリカの育児事情
育児の迷いは、アメリカでも日本でも共通しているんですね~。

母乳育児それともミルク育児?
体罰賛成それとも反対?
専業主婦それとも兼業主婦?

私の場合、兼業主婦と専業主婦をいったりきたり、振り子のような生活です。どちらのメリットも分かるような気がするんですけど、やっぱり旦那さんやパートナーの考え方やサポートによるんでしょうね。

アメリカ人でも、女性は外に出てキャリアを積んでいくべきだっていう旦那と、家にいてまず子どもの世話を優先し、ちゃんと家事をこなして欲しい旦那がいて、うちの場合、困ったことに(笑)後者なんです。これは、結婚前の誤算でしたね(笑)。結婚後、私の仕事をめぐって、どれだけケンカしたことか(笑)。うちのオットの理想は、冷凍食品じゃなくてちゃんと料理を手作りし、子育ての愚痴をこぼさない女性らしいんです(笑)。保育園に子どもを預けるのを大反対したのも、うちのオット。自分の子どもは自分で責任を持って育てるべき、というのが彼のポリシーです。

ということで、私の大学院生活どんなに悲惨だったか、想像つくでしょう(笑)?育児の合間を縫って宿題したり、ペーパー書いたりしながら、ひんしゅくをかっていました。でも、結構協力もしてくれて、子どもを公園や図書館に連れていってくれたりもしたかな?私の立場も分かるけど、やはり家族や夫婦の時間を、もっととって欲しいということなんです。

要はバランスなんですよね。仕事は待ってくれても(待ってくれると信じて。。)子どもはどんどん成長していくということを覚えながら、毎日優先順位を考えていかなきゃいけないんですよね。専業主婦の家計が大変でも、アメリカではいろいろな本が出ていて、お助けマンです。

Your money or your life by Joe Dominguez & Vicky Robin (お勧め度No1です。古い本ですが、アメリカのシンプルライフムーブメントに大きな影響を与えた一作です。

Shop, save, and share by Ellie Kay (実用本です。節約をゲーム感覚に考えている人向きです。ただ、節約したお金を自分の利益にするだけじゃなくて、他の人にシェアする方法も紹介されています。さすがアメリカです)

Five- star living on a two-star budget by Margaret Feinberg & Natalie Nichols Gillespie (少ない予算で、いかに5つ星並みの生活を楽しめるかという工夫がいっぱい詰まっています。インターネットでの安売りサイトも紹介してあって、いい情報源です)

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育児雑誌より学ぶ -体罰について

2007-12-13 12:48:38 | 専門家が語るアメリカの育児事情
今、博士論文のデーター分析の中で、アメリカの育児雑誌を分析しているんですけど、ナカナカ面白いです。

今日、20記事ほど分析した中で、興味を引いたのは、体罰の「賛成派」と「反対派」それぞれの立場から意見が述べられて、そのあと体罰に関する最新の研究が紹介してあるものです。

先日もある記事を読んでいてびっくりしたのですが、アメリカの体罰経験者の親は90%に至るそうです。私の体験と余りにも違うので(周りは体罰反対者ばかり)、児童心理学専門のアドバイザーに聞いてみたら、「そうよ。殆どのアメリカの親はそうなのよ」と言われて、オドロキでした。

大学院の殆どの授業で、「体罰は子どもの発達に害悪をもたらす」「しつけの効力をもたない」など、マイナス面ばかり聞いていたので、実質そんなに体罰をしつけの手段として選んでいる親がいるのは意外でした。私の周りの人たち、みんなネコかぶっていたのかな?一般に「体罰を使うのは、教育レベルの低い人たち」という印象があるみたいです。

ただ記事を読んでいて、日本と違うと思ったのは、体罰を意図的に行う場合といらいらやストレスから「つい叩いてしまう」という感情任せの場合とはっきり区別しているところです。前者の場合、「自分もそうやってしつけられたから」「ちゃんと自己統制を教えたいから」と理由もはっきりし、「ちゃんとしっかりしつけないことこそ、児童虐待じゃないか」という声もあり、読み手のココロも揺らいでいきます。。。。

アメリカ小児科学会(American Academy of Pediatrics)を始め、医学界や心理学会では体罰を禁止する声明を出しているのですが、実際の体罰に関する研究では、その効果や弊害について様々な報告があり、きちんとした答えは出ていないようです。また社会環境や人種によっても、体罰の効果の表われ方も違っているようです。

私たち夫婦も体罰に関していろいろ、悩んできた親です。ある時期、オットと体罰でしつけをしようと決め(本当に必要な時だけ)、「ゴムべラ」を使って、叩いたことが何回かありました。その数ヵ月後、ハエタタキをみたコドモたちが、私たちがハエをお仕置きで叩いていると思ったみたいです。Fly er と言っているのを聞いて、はっとさせられました(笑)。
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ネコの木登り

2007-12-12 13:55:20 | アメリカ便り
ネコって木に登るんですね~。発見です。

クリスマスツリーのオーナメントに夢中になってしまった子ネコのココは、とうとう我慢できずに、木に登り始めました。木に登って、手で1つずつオーナメントを落としていくんです。ひえっ~。(思わず返品を考えた私!)

ココじゃなくて、モンキーって名づけようかな?

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The Pursuit of Happyness 

2007-12-12 10:42:55 | 映画・本・テレビなどを語る
久しぶりに元気が出てくる映画を見ました。The Pursuit of Happyness 邦画のタイトルは、「幸せのちから」だそうです。


全財産21ドルから億万長者へとのしあがった男の実話
父子の親子愛を描いた物語

それ以上に感動したのは、黒人である主人公の父親が、ホームレスになってしまう程のどん底の苦境の中でも、自分の子どもを見捨てずに最後まで育てようとしたその情熱にあるような気がします。

アメリカに住んでいる私は、どんなに黒人の貧困家庭の中では、父親が欠如しているのか、見聞き、体験してきました。私が間接的にかかわりをもったある学童プログラムでは、99%の子どもたちが母子家庭でした。

父親の顔を見たことのない子。
父親のことを「精子提供者」と見下している子。
母親の苦労を目にして、自分は絶対子どもを持ちたくないと考えている子。

シングルマザーが多いことを、父親の無責任さで片付けているのではなく、様々な社会問題が絡んでいます。貧困問題や人種差別、今の学校教育の体制の中では黒人の子どもはなかなか成功しにくい、など事態は複雑です。

この映画の主人公クリスは、医療機器のセールスマンだったのですが、業績不振で家賃や託児所に払うお金に苦慮しています。興味深かったのは、このチャイナタウンにある託児所です。中国人の経営者が、安いお金で子どもを預かり、昼間はメロドラマ(Love boat)などを子どもたちに見せて時間稼ぎをしているのです。保育の質はお金で買うというアメリカの保育制度を改めて実感しました。

こういった苦難の中で、とうとう家を追い出され、ガールフレンドにも逃げられてしまいます。逆境の中、息子のために一流証券会社への再就職を決意し、20人に1人しか採用されないといった厳しい条件の中でのインターンになることを決意します。ルービックキューブができたことで(最近アメリカでは、再びルービックキューブが注目されているみたいです)、目にかけられ、インターンとして採用されることになりました。正式採用まで、6か月間無給のインターン生活を送るのですが、その間住む場所を失い、地下鉄のトイレや教会のホームレス施設などで子どもと寝泊りをすることになります。

私自身、Salvation Army(クリスチャンの慈善団体)のホームレス施設を何度か見学したり、学生を実習に出したことがあります。ここに滞在する人たちは、刑務所がえりの人ばかり。人とすれ違うたびに体が硬直したことを覚えています。この施設で寝泊りしながら、仕事を見つけたり、職業訓練やカウンセリングを受けたりしながら自立していくのを助けていくのです。そういう体験を踏まえてこの映画を見ると、主人公の苦労がしみじみと痛感できるような気がするのです。

面白かったのは、インターンのクリスに、スーパーバイザーが次々に雑用を言いつけているところです。「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープにこき使われるアン・ハサウェイを思い出してしまいました。仕事の出来る人は、タフで機転が利いて、フットワークも軽くないといけないんですね~。

最後のシーンでは、オットが涙をほろほろ流していました(私より感受性豊かな人なんです)。久しぶりに勇気をもらった映画です。ぜひおすすめです。
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天使なのか悪魔なのか不明な子ネコ

2007-12-11 12:36:36 | アメリカ便り
子どもたちの膝に座って、まあるくなっているココア。本当にまだちっこくて、壊れそうです。クリスマスツリーの下やバスルームでおもらししたり、ツリーの下のプレゼントをめちゃめちゃにしたり...手がかかるのは、人間の赤ちゃんみたいなものです。1週間、猶予期間があって「返品」(?)できるらしいんだけど...
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一足早いクリスマス・プレゼントー子猫のココア

2007-12-11 09:56:03 | アメリカ便り
ジジが失踪してから4ヶ月です。去年のクリスマスに家族の仲間入りをしたジジがいなくなって、キキも私たちも寂しい思いをしてきました。ということで、今年のクリスマスには、もう1匹子ネコを飼いました。名前はココアです。Cocoaを英語読みすると、ココ。キキ、ジジ、ココ....なんとなくハワイアンぽくって、楽しいでしょう?

生まれて1,2ヶ月しかたっていないらしくって、まだおちびちゃんです。ADHDを絵にしたような、ひと時も落ち着いていないネコだけど、お茶目でかわいいです。キキは、怪獣のような音を出して怒ってたけど、だんだん慣れるでしょうね。最近キキは、運動不足で肥満ネコなので、子ネコとおいかけっこでもすれば、ダイエットにもってこいです。私も入れてもらって、運動不足を解消しようかな?

また、Cocoaの様子、報告します。
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我が家のクリスマス・デコレーション

2007-12-11 01:34:44 | アメリカ便り
今年のクリスマスは、引越しのあわただしさもあったので、クリスマスデコレーションは室内だけにしました。クリスマス・ツリーのオーナメントは2年前IKEAでゲットした、華やかな色彩のもの。飾っていると、北欧のクリスマスの雰囲気が感じられて、心もワクワクしてしますね~。ところどころに、子どもが学校で作った手作りのオーナメント、プレゼントにもらったもの、が顔を出しているんですよ。

飾るのは、オットと娘と3人がかりの作業です。オットがオーナメントを小さなクリップにひっかけて、娘と私がそれをツリーにかけて....200個以上ありましたね。

以前は、ジンジャーブレッドマンを焼いて、ツリーに引っ掛けて飾ったこともありました。素朴な味わいがあって、シンプルなツリーもいいものです。雑誌を見てみると日本の折り紙(鶴)で飾ったり、プチりんごを飾ったり、いろいろな楽しみ方ができるそうです。

そうそう、ツリーの下にプレゼントが散乱しているのは、猫のキキのせいなのです。どうも毎年プレゼントのラッピングやリボン、ひもが嬉しいみたいで、ぐちゃぐちゃにしてしまって、ひえっ~キキ宛のプレゼント(クリスマス・ストッキングに入った猫のおもちゃやきゃっとにっぷセット)なんかは、匂いですぐ分かったみたいです。
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