キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

ダイバーシティについて考える:その3

2008-10-17 12:45:10 | アメリカの大学で教える

キャンパスウォッチングをしていると、白人なら白人同士。アジア人ならアジア人同士とかたまりがち。

授業に出席する学生を見ていても、アジア人は結構並んで座っていることが多い。そういえば、私も大学院の時代には、韓国人の留学生と仲良くなりいつも一緒に座っていたことがある。

アメリカ人の学生はフレンドリーだが、やはり留学生を見て意図的に話しかける学生は少ない。私の観察する限り、どちらかというと、留学生からアメリカ人に話しかける場合のことが多く、それでも会話が長くなりたつことは少ない。

いわゆる"confort zone"と呼ばれる、私の勝手な解釈だと、自分のアイデンテティを崩さずにかつ余分なエネルギーを使わずにいれるような心地よい人間関係に浸っていたいと思うのは、人間の本能。無理してまで、留学生に話しかける必要はない、と大抵の学生は考える。

その領域の外に一歩踏み込んで、自分とまったく価値観の違う宗教や文化を体験させるために、ダイバーシティの授業では、学生たちに「多文化イベント参加」という課題を課している。1学期の間に、自分にとっては経験のない宗教の集いに参加したり、ゲイや性差別、人種差別などの集会を経験したり、異文化の伝統行事やお祭りに参加するという課題である。こういう機会を2度経験し、それぞれレポートを書かせるようになっている。

こういう経験を通して、マジョリティ(白人ミドルクラス)である学生たちも、社会弱者の立場になって、互いに尊重しあえるような関わりができることを願っているが、どうなのだろうか。

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パンプキンを使っての地球儀づくり

2008-10-17 12:21:49 | アメリカ小学校事情

小学校4年生の娘の今週の宿題は、お店で大きなパンプキンを買って、青色を塗り(海)、世界大陸を緑で塗る地球儀づくり。

これが意外と大変!まずパンプキンは結構大きいので、ペイントするだけでも30分くらいかかる。それに世界大陸を書きいれるのは至難のわざ。

娘の宿題を少し手伝うことにして、鉛筆で大陸を書き入れるのは私の仕事。南大陸と北大陸をバランスよくかいたり、ヨーロッパとアジア、アメリカ大陸がバランスよくちらばるように書くのに一苦労!

オーストラリアがなくなってしまったり、日本列島が極端に大きくなってしまったり、私の書く地球儀はへんてこ。おまけに、下書きのえんぴつを消しゴムで消すたびに、ペイントも取れてしまって、もう悲惨!

これは小学校4年生には難しすぎる宿題と思いながらも、ひさしぶりに世界地図を見るのは新鮮。フィリピンがこんなにちらばった孤島からなりたった国んだったんだとか、オーストラリアの上にニューギニアがあったんだとか私にとっては発見!

 

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