月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

2/8 SARPvol.12『くちきかん』観た

2017-02-11 18:10:23 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等


2/8 ノトススタジオにて
SARPvol.12『くちきかん』観た。

いきなり始まるあのダンス!
今を感じる 笑いがあって
今に通じる問題もある。

菊池寛って、どんな人?
そんな背景があったのか。
色々なエピソードが散りばめられていて、
それを楽しみながら観ていった。

昔の人じゃない
身近な世界に生きてる人
という感じがしてきた。


戦中戦後のエピソード、
メディアの在り方などについても
考えさせられた。


みんなが輪になって
学生だという自分の名を名乗りながら
それぞれ菊池寛について語るところは
一緒に参加しているような感覚になった。


“生活第一、芸術第二”というモットー。
関東大震災の経験もあってのことか、
それも考えさせられた。

アフタートークでは、
災害を前にして感じる
芸術の無力さも語られていたけれど、
個人的には そんなに無力では
ないかもしれないと思った。

私は阪神淡路大震災の時、神戸にいた。
ずっと炎が消えない町の映像に
なかなか眠れないでいた夜
テレビで誰かが言っていた言葉。

これから必要なのは“夢”。
一瞬 場違いな雰囲気にはなった。

ライフラインは勿論必要。
だけどそれだけじゃない
未来を描ける夢も大切だと。
復興には時間がかかる、
先の見えない今だけど
何か希望がもてるものが必要だと。

そんな言葉を聞いて
張りつめていた糸が切れたみたいに
やっと涙が出たのを覚えている。

うまく言えないけど
芸術は そんな心に寄り添えるもの
ではないかと思う。

第二とは言いながらも
そんな思いもあったのかな?
そんな余裕もないくらい
生きるか死ぬかの状況だったのかな?
分からないけど
自分の中で想像してみた。

どちらにしても
大きく変わる世の中で
葛藤しながら生きていただろう
菊池寛という人に興味がわいた。

今も変わり続けるこの世の中で
私たちはどう生きていけばいいのだろう。

ちょっと立ち止まって考える、
そんなひとときでもあった。

………………………

アフタートークも面白かった!
作・演出の 工藤千夏さんと
西日本放送アナウンサーの
中桐康介さん。

書ききれないくらい沢山の話!
演劇を知らない人が聞いても
いいなと思える魅力があふれて。
難しいことはわからなくても
その自由さと楽しさが
何かを解放してくれるような心地。

今回、菊池寛についての作品だけど
一方的に教えるのでもなく
考えを押し付けるのでもなく
自由に感じ考えられることを
大事にしているようだった。

素直にいいなと思えた。
………………………

本公演が始まる前の
リーディング公演も良かった。

感想のメモ紙をもらって書いたのに
出すのを忘れてしまった~~。

「時勢は移る」

昔の言葉で難しいかなと思ったけれど、
意外とわかった。
こういうのもいいな。
読んだことなかったけれど
聞けて良かったと思った。


短い期間の中で
台本を作るところから始まり
その稽古から本番が始まってからも
変化、成長し続けてきた舞台、凄い。

皆さまお疲れさまでした!
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