11/14(火)
ソーシャル・サーカス
「瀬戸内みんなのサーカス」
シンポジウム
19:00〜20:30
丸亀市保健福祉センター
(ひまわりセンター)
地域社会と取り組む
ソーシャル・サーカス
「瀬戸内みんなのサーカス」
プロジェクト。
社会のなかで
生きづらさを抱えている
人たちのために何ができるか?
ということから進められた
取り組みについて。
●3つの分野より
①社会で生きづらさを感じる若者や子どもたちの居場所づくり
②子どもの身体・情操教育
③高齢者の健康増進
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●各分野の専門家とアーティスト
① ひきこもりの分野
◎アーティスト:谷口 界
シルホイールアーティスト
瀬戸内サーカスファクトリー
アソシエイトアーティスト
◎専門家:宮武 将大
一般社団法人hito.toco代表理事
② 子どもの分野
◎アーティスト:野瀬山 瑞希
シルホイールアーティスト
サーカス教室「リバティ☆キッズジム」講師
◎専門家:松本 博雄
香川大学教育学部教授
◎専門家:宮本 寛
言語聴覚士/ 香川県立中央病院
フットサルチーム「リトルキッカーズ」代表
③ 高齢者の分野
◎アーティスト:吉田 亜希( ビデオ出演 )
エアリアルアーティスト
サーカス教室「リバティ☆キッズジム」講師
◎専門家:藤川 憲太郎
理学療法士/アーチ株式会社代表取締役
……………………
◎モデレーター:田中 未知子
一般社団法人
瀬戸内サーカスファクトリー代表理事
◎行政/丸亀市:松岡 弘樹
産業文化部文化課
市民会館開館準備室 室長
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●それぞれの分野の活動報告
●分野ごとに参加講師や専門家のコメント
各分野で
専門家と共に進めていった
勉強会
↓
プログラム作成
↓
プログラム体験
↓
実践編
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① ひきこもり
〈ボールなど〉
ひきこもりの人にとっては
「できた」のハードルが高い。
目標が遠いところにある。
目に見える達成目標がある。
ボールをうまくとれた、など。
褒められる→積み重なる。
失敗してもいいから
やってみようという声かけ。
感情に働きかける活動。
…………………
ハードルを下げたところから始める。
ほぐれてきたところで次の段階へ。
その人の得意なことをやる。
サーカスには色々なものがある。
色々あるうちの得意なことをやる。
例えばクラウンは、
うまくいかないことも
面白さに変える。
出来ないことを肯定できる。
──────
②高齢者
〈エアリアル〉
布を使ってストレッチ。
布に親しむ。
デモンストレーションを経て
実際にやってみる。
ハンモックのような
包まれる感覚。
空中浮遊のような感覚。
楽しそうだった。
改善点はあった。
……………
社会的フレイル
人付き合いが減り、体が弱る
参加者は
何らかの繋がりがあり参加している。
続けていくことが大切。
参加者が受け身でない。
関わりが生まれていた。
体のことをよく分かって
やっているストレッチ。
良いと思った。
───────
③子ども
〈色々な道具〉
専門家のアドバイスをもとに実践。
テーマをしぼった方が良かったかも。
その場に応じて減らすなど、
事前に決めておく必要も。
進め方が色々あっていいと気づけた。
(個々に応じた関わり方など)
……………
自分でもできそう。
非日常だけど親しみやすいもの。
“ 好きな活動を見つけよう ”
主体的になる。
時間内に見つからないこともあるが
終わったあとに気付くこともある。
多様な特徴の子ども→認め合う
…………………
一人一人の特性、
個性をもとに準備し
それぞれの目標をもとに
対応できれば
継続に繋がるのではないか。
参加者の感想を次に活かす。
サーカス、
イメージしにくい人もいる。
自由にする、
というのが難しい人もいる。
小さなステップを次につなげる。
………………
サーカスには色々な道具がある。
種目を自分で選べる。
“ この道具を
あなただったらどうやって遊ぶ? ”
今回の課題をふまえて
学ぶ機会も持ちたい。
────────
色々な
キーワード、課題か出てきた。
様々な分野の文化に触れられることで新たな繋がりも生まれる。
それぞれの分野の経験や知識を
どう繋げていくかという課題あり。
あらゆる分野の知識が必要。
行政としては…
どんな課題かあるのか、
現場でがんばっている人を
繋げていく。
どういう結果を産んでいくのか
見ていく。
そのようなことが…
持続可能、ニーズに合ったものを
提供できるようになる。
──────
力を合わせて得意分野を持ち寄る
チームができた。
改善点はあるが続けていきたい。
───────
お話を聴いて。
ソーシャル・サーカスとはどんなものか?
気になりながらの参加だった。
様々な分野の専門家が揃い
それぞれの活動の話は興味深かった。
アーティストが
専門家の意見をもとに
試行錯誤しつつ
プログラムを考え実践していた。
数字などで
表しずらい分野だと思うが、
参加者の様子を丁寧に見て
進めているのだと思った。
対象となる人に
合ったものを届けるのは
大切なことだが、簡単ではない。
それを一つ一つ
積み重ねていることは
とても意味があると思った。
……………
個人的に
印象に残ったことは…
やりたいことを見つける
ということ。
得意なこと、でもいい。
自分の心が動くこと。
教えられた通りにやる、
やらねばならないことをやる、
それが第一にあるわけではない。
自分の意思を大切にできる活動は
良いと思った。
多くの人は日常生活において
自分のやりたいことを
やっているのだろうか。
それを優先することは、
はばかられるのではないか。
責任をもって
取り組むことは大事だが、
やらねばならないことばかりだと、
自分が何をやりたいのか
考える機会をもてなくなる。
嫌なことを我慢して
やらされているという気持ちでは
やる気が湧かない。
よい働きができるとは思えない。
自分が心から求めるものなら
多少の困難も苦にはならない。
それどころか
ハードルと思われていたものを
越える力にもなる気がする。
そんな経験を重ねることは
どんな背景をもつ人にとっても
プラスになると思っている。
…………
また、
今回はソーシャルサーカス
についての話だったが
個人的には、
サーカスであれ
スポーツであれ
音楽であれ…
どんなジャンルでも
参加する人に
フィットする要素は
あるような気がする。
(その人その人の好みや
向き不向きはあるかもしれないが)
例えば…
サーカスの〇〇ができるようになる
スポーツの〇〇ができるようになる
ピアノが弾けるようになる
など
技術的なことを求めるなら
〇〇でなければいけない
ことはあると思う。
けれど
その活動を通して
どんな経験ができるか
ということについては、
共通する部分はあるかもしれない。
個人的にはその部分が、
求めるものと合っていれば
活動自体が何であっても
いいような気がしている。
ただ、
どんな活動であっても
抜けてはいけない
大切なことはあると思う。
すごく上手くなって
その道のプロを目指すような人でも、
活動の中で楽しさを感じ、
意欲的になることは
必要ではないか。
気持ちが動き、
自分で選び、
やってみよう、やってみる、
ちょっとできた、嬉しい、
もうちょっとやってみたい!
その小さな繰り返しが
目に見える、できることにも繋がり
気持ちの面でも上向きになる
ような気がする。
そのような要素が
それぞれの活動の中で
具体的にどんなことなのか。
違う分野の人と
一緒に考えやってみることで
見つかることは増えるはず。
想像していたことも
想像していなかったことも
きっとどちらもありそうで。
そんな、
完全でないことも
丁寧に振り返り
次に繋げようとすれば、
より良くできるのではないかと思った。
自分自身のことも振り返り、
日々大事にしたいことを
再確認できる機会になった。