月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

6/24 Unit out 第7回本公演 『季、寄せ来 -き、よせく-』

2018-06-27 15:13:56 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等


6/24(日) Unit out 第7回本公演
『季、寄せ来 -き、よせく-』観た。
ふとした視線にハッとする。
それぞれの心の内にあるものが、
ふっと見えたり、見えなかったり。
それが何だかいいなと思った。

見えないというより、それは
こうではないかという気配。
けれど確信は持てない。
そんな日常に近い感覚。

日常の中にある、ちょっとした引っ掛かり。
大事件じゃないけれど
いつまでも取れなかったり
いくつもが絡まったり。

自分にもそんなものがあるなと
思わず振り返りながら観ていた。


当日もらった
『季、寄せ来 -き、よせく-』note
それに書いてあった、
“ 運動部と文化部の違い ” あるある…な感覚。
自分だと、理系と文系の違いとか
理性と感情とか、実務と理論とか
身近に暮らす人同士にも、
どこか相容れないものはある。

そんなものが日常の端々にあって、
相手の価値基準から、
自分はズレているのだろうと
感じることは少なくない。

一人一人違うのだから
お互いさまではあるのだけど、
その基準のバランスが
大きく傾いたところに居ると
多数派が正しいような
雰囲気になってしまう。

なんだかな。そうではないはずだけど。
私には、そんな居心地の悪さが
漂うように感じられた。

本当は、はっきりと真っ正面から
まともに言葉に出して言えばいい。
けれど正論が優勢だと、
それが出来る気がしない。
建前に傾いていると本音は吐きづらい。

けれど建前や
正論だけでは生きられない。

そこで、あの
“ 共犯 ”という言葉が頭に浮かんだ。
チラシの表にもあった言葉。

介護を巡り、暗い部分を共有した二人。
親子でもない身内でもない、
でも、同じ苦しさを知る者同士。

自分を大事に…とはよく言われる言葉。
けれど、それが両立できない苦しさを
誰かどうにかできるのだろうか。

協力の言葉は有り難い。けれど
自分の領域を越えて手を出すことは
現実には難しい。毎日のこととなれば。

だからいつしか諦めて
一人で抱え込んでしまうのだろう。

それを越えて一歩踏み込んだ彼女に
大きく心を揺さぶられた。

あの、鍵のこと。
決して正しいことじゃない。
現実なら咎められるようなこと。
けれど目の前の舞台の上では
ある種、救いのように思えた。

物語は進み、終わる。
けれど観ていた自分の現実は
この先も続いていく。

すっきり答えが出るような
気分ではないけれど、
何もかも否定はされない、
少し救われるような気分。

色々あっていいんだ。

今の自分は何色だろう。
この先、何色に変わっても変わらなくても
自分の色を大事にしたい。
他の人の色を大事にするように。

………………………

個人的には介護の話が少し身近に感じた。
実際の介護…もそうだけど
それが終わった後、別の問題に
向き合っていた頃の気持ちが近かった。
あの時の自分が観たら、何を思っただろう。

それと俳句。言葉の世界の奥深さ。
俳句をしている実父のことを思った。
父は句会等には参加せず
独学で新聞に投稿している。
十数年くらい?続けてきた俳句だけど、
介護で離れていた時期もあり。
父のノートに書き留められた
言葉への思いを想像したくなった。


写真の俳句歳時記は
会場に置かれてあったもの。
実家でも、俳句のノートと共に置いてある。
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6月26日(火)のつぶやき

2018-06-27 05:38:24 | 日記等 未分類
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