伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

待ち望んだ朗報、やっとLS3/5aの音質の原因解明ができた・・・! これで万全。 BWV1079を試し聴く、ドイツ・ハルモニア・ムンディ盤バーソルド・クイケンのトラヴェルソ演奏が面白い

2021年09月09日 | クラシック音楽・オーディオ


筆者のLS3/5aのサブ・スピーカーのターミナルプラグが折れた此れは事件だ、注意して損傷箇所を見ると、溶接部分が欠損したのようである、ここで判明したことが大きい、この部品は一体型でなく溶接を施した物でした。これが音質低下を妨げた原因でした、今の磁術では音の響きの伝導は溶接部が有れば劣化することが多いと思う、この溶接はハンダ使わず電気溶接可能の様子である。

この組立は素人がセットした物なのであろうか?と疑問が湧く、肝心な音の繋ぐ場所に安易に溶接部品を使うとは、工業系を習得する学生でも、誰でも気が付く不手際である、メーカーとしても大失格であろう。この欠陥箇所を探し当てることに1年6ヶ月が無駄に過ぎたのだ、正に「瓢箪から駒」とはこの事である。

早速ターミナル部分を外し、折れて無い部品を叩くと明らかに溶接と解る鈍い音がする、これが原因でエインクロージャー全体に影響を及ぼしている事が判明した。金属同士で部品交換は一体型の頑丈な物と交換しようと思い勿論ネットでも注文でと思ったが現物を直接のプラグ形式を詳しく見たいので、仕事のついでもあり、秋葉原に久しぶりにオヤイデ電気店に立ち寄る事にした。

秋葉原の電気街の意外と小さな店舗ですが、電源ケーブル、三叉ソケット、接続プラグ、スピーカーケーブル等も種類は豊富で大変重宝します。
但し構造上此の様な溶接での接続は音質と関係はあるのであろうか?の疑問が涌く、単純に考えれば一体物は金属同士で叩けばキンキンと金属音が鳴る、しかし溶接部分があればコツコツと鈍い音がする、此の様な事が音質に影響するのであろうか?この部分の交換でLS3/5aの音質が変化すれば本来の実力が発揮されるに違いない、購入時から疑問視した場所と原因が追求できたことになる。

正にこの原因が「値千金」「瓢箪から駒」が解明した瞬間でも合った。長年の音質悪化の疑問を解く原因は溶接部分であろうと問題解決の糸口であったのだ。溶接部がしなかったら勿論原因は不明のまま今も聴いていたのだろう・・・?



当初は下記の現物でねじ部分は溶接物とは思わなかった部品です。当時デットストック品を一番初めに購入しプログに乗せ音質の事を正直に掲載した巣森である。

販売者から(貴方のブログのためスピーカーが売れなくなった)とお叱りのメールも頂いた、販売者には、今この補修した音を是非聴いて頂きたいと思う次第である。本当に現物で試聴し販売したのであろうか?実に疑わしい。これが良い音なら本物を聴いた事はあるのであろうか?BBCの流れる音楽を聴いたことは無いのではあるまいか・・・? それとも多分体調が悪いのではなかろうか・・・? 心配である。
これでやっとLS3/5a本来の音が聴けるようになるのであろう、実に長い年月であった、今まで何か中途半端な感じが残り気掛かりであった。



上記の写真のように本体とボルト部分を溶接で繋げてあり、直径7mmの物のネジ部分で如何にも貧弱でした。接着部分も極小で接続部に疑問がつきまとう。工業関係の常識から言ってもこの方式は全ての事故の原因と思う。

下の写真は今回オヤイデ電気店で見つけた金メッキのターミナルプラグで見るからに一体型の丈夫そうな物です。外径は9mmで2mm太くなった。
商品を眺めて思うは2年間此の原因判明が解らなかったことで、最初から溶接部分の接着が甘かったようにも感じた。此れは期待が出来る・・・・現物を手に取り金属で叩くとカンカンと良い音が響く間違いない様である。
一般的な日本の技術者ならこの辺りの起因は当初から問題視する点である様に思うが・・・?外観だけでは見つけられない処である。壊れた事で解明できた。



自宅を出る時は雨模様でしたが、秋原町付近に到着した頃には青空も広がり良い塩梅になった。車は300円路上駐車場に駐車した。この付近の迷惑駐車は5分でも違反キップを発行されるので要注意地区でもある。勿論都内は便利ではあるが、車移動の駐車場不足で車移動族には負担が大きい。

店舗に在庫があるものは太く一体型で頑丈そうで早速購入する。音質の変化にも気になるのでLS3/5aの修正は片方ではなく、勿論両方修正をする事に、手の込んだ作りで2セット購入価格は¥3,300でした。その後は飯田橋にて簡単な仕事があり、3時間程で終了して帰宅すると20時過ぎていた。
補修作業は翌日に持ち越し、此れで本来の姿が聴けることを想像しながら、今までの音質改善の原因がやっと追求出来た様に感じた。



翌日、前日の書類をまとめ後は自由時間、穴を太くするために近くのホームセンターにて木工ドリルの刃(9mm)を購入、今回のターミナルプラグは(12mm)2段方式になっているため、2種のドリルの刃が必要でストッパー(3mm)のセットも含め太い木工用ドリルの刃を購入した。3mmは所有している、寸法を図るノギスは勿論所有しているため、工具があると都合は良いです!

従来エンクロージャーについているケーブルはハンダを溶かして切り離した、今回のターミナルプラグは細工が細やかで、後ろ側にケーブル隠し取付ネジが付いている為大変重宝している。使用材質は銅製とおもうが金メッキ品である。一番肝心なことは一体化しての作り方は期待出来る。



早速修理にかかる、慎重に行うと意外と時間がかかります。所要時間2時間30分ほどで2台のエンクロージャーを修理を終えた。
見た目より時間が掛かり終了後のテストが楽しみでもあります。
取付時はケーブル類は無水アルコールで汚れを落とし接点回復剤を塗布し慎重に取り付けました。

以前LS3/5aを駆動には良いとアドバイスされた、ラックス製パワーアンプは1972年2月発売の真空管は松下製6CA7を使ったLUXKIT A3500のアンプで聴く、古いアンプのゆえ真空管の交換と配線はウエスタン(WE)ケーブルに交換し部品も一部交換し新しいアンプに近付けました。

しかしLS3/5aのスピーカー購入後、只々こんな音ではないと疑問を持ち続け、先ずは石のアンプを真空管に交換して、すべてのケーブル交換もし、エンクロージャーの吸音材も交換し、最終的には、この吸音材の中に鉛の噛み潰しの重りもサンドし、思い当たる全てのチューニングを試みたが、今ひとつLS3/5aの英国独特の渋みのある気品に満ちた音は得られなかったが若干の音の濁りは取れなかった、今回のターミナルプラグの交換で疑問が一気に解明出来たようである、やはり原因はこの部品にあったようである。

原因追求まで永い2年でもあり、すっかり楽しんだ2年でもあった様に感じたのであった。全く苦労の連続で最後はあっけない原因判明で完成するようです。

これは大不満の事ですが、このデトックススピーカーを販売した本人よりご不満の指摘を頂き大変恐縮したが、やっと原因究明でき今は大変満足しています。デトックス品もこの部分の補修で自信を持って販売できると思います。
勿論、今回溶接部分が取れなければ原因は解らなかった様に思います。これぞ最高のバージョンアップでした、スッキリ、クッキリの音に満足です。

正にスッキリした響きも心地よく、LS3/5aはアンプを選ぶ傾向がある様に思う、できればプッシュプルの真空管アンプが良く鳴るように思う、真空管もある程度の馬力は必要ではある。
それと今回の様なトラブルは多いのではないのであろうか?特に接続部品等は製品を吟味し不安な所を見つけ次第交換等の処理をお勧めします、テストは簡単で金属等で部品を軽く叩き音を聞けば判断出来ます、テストハンマー形式です。


早速結線し先日購入のビル・エヴァンスで視聴を始める。早速出た音は、ターミナルプラグの材質が違った為か高音のキレが幾分リアルになった感じがします。最近は10吋タンノイをメインに聴くことが多く、久しぶりにLS3/5aをじっくり試聴する事にしましたタンノイと比べ僅かではあるが高域の鳴り方がきめ細やかに思う、ターミナルプラグ変更の効果か、試聴して判明したが、使用材料の質が良いのか不明であるが確かに高音の質が可也向上した、何故なのであろう。細かな部分のディテールの良さが出た、ピアノの張り詰めた音も心地良い。今までとはニュアンスが違う。少し渋めな品の良い英国の音が鳴る様になりました。
ただし断って置きますが、アメリカのユニットで聴くようなパンチのある、熊手の様な手で叩く乾いたドラムの音は決して出ないですが・・・。

この部分は構造上にもターミナルプラグに問題が合った様に思う、原因が判りやっと安心して聴ける、何故か急にホットした気分だ、2年間もこの部分の為に疑問視を続けた苦労の原因が紐解け音楽に専念できる自慢のサブスピーカーに格上げである、LS3/5A本来の姿を理解した瞬間であろう。

此の様に音質が良くなるとメインのTANNOYのターミナルプラグの交換を検討しなければならないのだろう、ⅢLZのスピーカーターミナルプラグの交換する材質はロジウムメッキの物を探しています。以前ジャックに使った事があり音質はロジウムメッキが良かったです。

余談ではあるが、因みに今夜Eテレでエヴァンス特集があり、ビデオをセットしました。新しい情報があるのか楽しみでもあります。



こうなれば締めたもので、やはり此のユニットで聴くには、実に気になった曲はやはりバッハのクインテット演奏によるBW V1079です。

先日購入したドイツ・ハルモニア・ムンディ盤の1958〜1993年までの作品を50枚セットの中より今日のフルート(モダン・フルート)の前身となった横笛である。略して「トラヴェルソ」と呼ばれることも多い横笛の音色です。
実に生々しい音が鳴る、苦労してやっとたどり着いた境地である、此の様な細かな点が原因で汚れた音だった様に感じ疑問を追い続けた勝利者のようである。

果たして木管のトラヴェルソの音質がどのように再現できるか、勿論モダン・フルートと違い古楽器の自然な音で「音楽の捧げもの」を聴きたい。



ピリオド楽器演奏開拓者として、ししてそれを志す人々の師として、今もなお精力的に活動を続けているクイケン三兄弟は、1974年にレオンハルトのリードのものでこの作品を録音していますが、本アルバムはそれから20年後の’94年、彼らと長年演奏を共にしてきたコーネンと自分たちが主体となって、心を新たに満を持して取り組んだものです。前作での発想の間違い(編成や解釈)を改め、数多い実演と透徹した研究から生み出された至高の名演を繰り広げています。現代のスタンダードといえる名盤です。

J.S.バッハ:音楽の捧げもの(BWV 1079)

トラヴェルソの音はやはりモダン・フルートと若干違って聞こえる感じです。高音域は実にナチュラルな溶け込んだ音がきける。家庭で聴くにはこの程度の音質で充分に思うが、あと少しのグレートアップを望むのが、オーディオ馬鹿なのであろうと反省するばかりである。

やはり只者では無かった英国のモニタースピーカー、改装したLS3/5aのポテンシャルに驚く、ターミナルプラグを交換後の試聴は想像より特に広域が増し気持ちよく音楽の演奏がリアルに聴こえる感じが強い、ターミナルプラグの交換で此の様に音が良くなる事はマジックのようである。特に上手く鳴る感じるはジャズが面白い。ビル・エヴァンスの新しいCD購入したので到着が楽しみです。



特に興味深いバルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)の音色がどのように聴けるかも含めてじっくり聴く。
クイケン兄弟は以前、レオンハルト監修の同曲演奏録音をしているが、ここでは、フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロのみで全曲演奏している。学究的作品から芸術作品へと見る目がかわったのだ。その最たる例が「トリオ・ソナタ」の演奏である。これを聴くだけでも価値がある。ことに第2楽章の対位法的作曲技術を、これみよがしではなく、圧倒して聴かせる各奏者の腕の冴えは、旧録音よりもよりいっそうすごい。クイケン・アンサンブルは。この編成でのこの曲の演奏を演奏会でよく出すようになった。最小編成(トリオ・ソナタの編成)で全曲演奏することで、みごとに実演用作品として世に知らしめることが出来た。そうした意識を持っている奏者の演奏はやはり説得力がある。「音楽の捧げ物」で、第一に推したい盤である。

同曲にはリヒターの逸品があるが、古楽器・モダン楽器の違いの他に、楽譜の解釈およびアンサンブルの編成が異なる。「ヴァイオリンのための2声のカノン」がいい例で、リヒター盤は2本のヴァイオリン+チェロで演奏しているが、本作ではヴァイオリンは1本というのがバッハの意図という解釈で、1本のヴァイオリン+チェンバロで演奏する。その理由は冊子の解説に詳しい。新鮮な解釈の下、クイケン3兄弟(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、フラウト・トラヴェルソ)+コーエン(チェンバロ)の4人だけで演奏される。したがって、チェンバロが全面的に活躍する。その他、リヒター盤ではフルートはトリオ・ソナタにのみ登場するが、本作ではフラウト・トラヴェルソが1つの声部を担当する場面が他にもある。


 バーソルド・クイケン、(Traversflöte)
 シギスヴァルト・クイケン、(ヴァイオリン)
 ヴィーラントクイケン、(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ロバート・コーンアン、(ハープシコード)
 デジタル録音:1994



 01. Musikalisches Opfer (musical Offering), Bwv 1079
 02. Ricercar A 3
 03. Canon Perpetuus Super Thema Regium
 04. Canones Diversi Sopra Thema Regium
 05. Canon A 2, Cancrizans
 06. Canon A 2, Violin: In Unisono
 07. Canon A 2, Per Motum Contrarium
 08. Canon A 2, Per Augmentationem, Contrario Motu (no
 09. Canon A 2, Per Tonos (ascendenteque Modulatione A
 10. Fuga Canonica In Epidiapente
 11. Ricercar A 6
 12. Quaerendo Invenietis
 13. Canon A 2
 14. Canon A 4
 15. Sonata Sopr'il Sogetto Reale A Traversa, Violino E
 16. Largo
 17. Allegro
 18. Andante
 19. Canon Perpetuus

フリュートのことを古楽器では(横笛)フラウト・トラヴェルソと呼び木管楽器である。金属で作ったフリュートの音と木管のフラウト・トラヴェルソの微妙な音の違いも聴き分けられる様繊細なところも感じるようになったのです。



バルトルド・クイケン1949年、ベルギーのディルベーク生まれのフルート、フラウト・トラヴェルソ奏者。世界の古楽界をリードしてきたクイケン3兄弟の末弟。ブリュージュとブリュッセルの音楽院を経て、ハーグ音楽院でフランツ・ヴェスターにフラウト・トラヴェルソを、フランス・ブリュッヘンにリコーダーを学ぶ。バロック・オーケストラ「ラ・プティット・バンド」のフルート奏者を務める他、様々な古楽演奏グループとも共演している。また、バロック時代の演奏方法についての研究は高く評価されており、1976年からはハーグ音楽院で後進の指導にもあたっている。

フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによるテレマンのフルート(トラヴェルソ)のための作品集。テレマンは18世紀前半のドイツで最も人気のあった作曲家。当時は大バッハを凌ぐ名声を手にしていました。テレマンは非常に多作家で、あらゆるジャンルの作品を残しています。中でもフルートをともなった室内楽作品には、彼の知的でありながらも親しみやすい音楽の特徴があらわれています。



名盤と誉れ高い、クイケン兄弟&コーエンの『捧げもの』。各楽器の手練れ4人が本当に贅沢な演奏を聴かせてくれます。響きの重なり、研ぎ澄まされた調和など絶妙に息の合った名演で、「トリオ・ソナタ」における各楽器が競いあうかのような箇所での集中力も抜群です。

今回の新盤の最大の特徴は楽器編成が4でハープシコードを中心に他の楽器が次第に加わるような構成になる。
これにより各曲の統一感ができて全体が1つの曲のように聴こえるようになった。これは最新のバッハ研究の成果だろう。
聴く方の立場でも楽器の種類が少ない方がカノンの構造がわかりやすいという効果を生んでいる。
6声のリチェルカーレのハープシコードの妙技を聴きたい方は旧クイケン盤などをお聴きになると良いだろう。
筆者は思うが今回の楽器編成が一番しっくりくる。



録音は時代は前後するがジギズバルト・クイケンの無伴奏ヴァイオリンのソナタとパルティータが残響が少し多すぎると感じたが、これは楽器の直接音が捉えられていて録音にも好感が持てる。
筆者はこの曲は単独のハープシコードに演奏を聴くことが多い、特に5.からのカノンのスリリングな調べは好きですが、フラウト・トラヴェルソの如何にも自然な音質が人間味あふれ暖かく抱かれる感じになるのも良い、こうして聴くとクリヤーなLS3/5aの細やかな音は意外と奥の深さが感じる。特にガンバとトラヴェルソが重なりハープシコードに移り見事な調和を出すあたりのスリリングなリアル感は流石である、これは演奏の良さも大きい。音質追従者にはLS3/5Aの綿密な音は違った意味から見ても十分魅力あるエンクロージャーの様でしょう。

非常に斬新な演奏スタイルだ。4人で完結できるなんてこれぞ新しい解釈なんんであろうか。曲は言わずもがなの名作です。

2年間疑問をいだき聴き続けあらゆる事を試し、文中にも記載したが、最終的には販売者からも「あなたのブログ内容で商品が売れない」と厳重注意をいただく始末、筆者としてはあと少しクリヤーな音になればと頑張って手を加えて来た事を正直に書き続けて来ました、正に事故の原因がこのスピーカーの欠陥だった様に感じた、この事故は全ての商品とは思わないが、偶々この商品は溶接部分が甘かったとも思える。やはり自分の耳が正しかった事は証明された、老人病であろうかとも思い?3ヶ月に一度のペースで近くの総合業院の耳鼻咽喉科にて耳掃除していただいています。
購入して2年、やっとLS3/5aの本来の姿の音を聴けた瞬間であった、ブラボー!