仏教の聖樹とされ、夏椿とも呼ばれ、季語の一つである。
「残生は あるがままにと 沙羅の花 増田 治子 」
歳時記の中の小生の好きな句である。
インターネットで見ると次のようなサイトがあった。
“「祇園精舎の鐘の声 諸行無情の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」。
『平家物語』の一節にうたわれる沙羅双樹の花。
沙羅双樹とは、梅雨の季節に白い椿のような花を咲かせ、雨にうたれて一日で散ってしまう、はかなくも美しい花です。
[妙心寺 東林院]では、樹齢300年と言われる高さ15m、根回り1.5mのふたまたに分かれた沙羅双樹の古木があり、毎年6月には「沙羅の花を愛でる会」が開かれます。
庭園一面にひろがる緑の苔に舞い散る白い花。他ではあまり見る事のできない神秘的な光景です。
雨に悩む季節ですが、梅雨ならではの貴重な一瞬を楽しみに、足を運んでみてはいかがでしょうか。“
とても京都までは出かけられない。 近郊では、藤戸寺のものが有名である、ここくらいなら、どうにか行くことが出来る。
しかし、沙羅の花といえば、「平家物語」しか思い浮かばないのである。
もっと他に、思うことはないのかと、自問している。
インターネットより更なる一文をご紹介する。
☆ 沙羅双樹 ミニ解説
☆ 平家物語の”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、・・・” で有名な木は、よく「沙羅双樹」と呼ばれるが、
釈迦(しゃか)が亡くなったときに近くに生えていたことで有名な 「沙羅双樹」とは全く別の熱帯樹のことである。
「沙羅双樹」は日本の風土では育たない。
では、なぜ夏椿がこの「沙羅双樹」に間違われたのか…。
昔、ある僧侶が仏教にゆかりのある沙羅双樹の樹は日本にもきっとあるはず、と山に入っていろいろ探したところ、
夏椿の木を見て 「これが沙羅双樹だ!」と思い込み、それを広めたため、との説がある。
この間違いのため別名「沙羅の木」とも呼ばれる。