某国営放送TVで、珍しい番組を見た。
本邦初公開番組(写真句会・フォト五七五)という。
「写真俳句」の番組であった。
出演者は、森村誠一氏(小説家)、浅井愼平(写真家)、女流俳人(名前を忘れた)、落語家(木久蔵師匠)、美人タレント(名前を忘れた)、女性アナなどだった。
森村誠一氏は、以前、自分の俳句と自分で撮影した写真とを組み合わせて「写真俳句」の本を出版していた。
数ヶ月前、この本を図書館で借りて読んだことがある。
「省略の文学」と教わった俳句は、読み慣れないと、結構難解である。
作るのは、もっと難しい。
以前にも「I love you」の項で書いたように、なんでもかんでも詳細に説明をしてしまうと、
「説明句・文」となり、余韻・情緒・情感の薄い作品になってしまう。
かといって、省略の度が過ぎると、分かりにくくなる。
それゆえ作句は難しく、又句意を読み取ることも、難解である。
俳句の表現を写真で補い「作句の難しさを和らげ」、
写真で補足して「理解を助ける」ことを意図して生まれたのが、「写真俳句」のようである。
ご本人たちが楽しければ、それはそれでよいのではないか。
マスコミの力は大きいと思う、今後、一つの潮流に育って欲しいものである。
ビデオを始めて、「季語の散歩道」というシリーズ物を、こつこつと制作している。
動画に俳句を重ねて表現しているものである これも写真俳句と似た手法である。
がしかし、どうも、教育用の解説ビデオ風になってしまう。
もっと、ひねらねばと思うが、いまだ解決のめどはたっていない。
我々の趣味は、自己満足を目的としているが、他人様にそれなりにご評価いただくことも、大きな自己満足の要因である。
多少ご面倒でも、作品にお付き合いいただき、思ったままのご評価・ご批判を頂きたいものである。