自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

感じの良さ

2013年11月29日 | Weblog

 『ラ・ロシュフコー箴言集』より
 美しさとは別個の、感じのよさなるものについて語るとすれば、それはわれわれの知らない法則にかなったある調和である。顔立ち全体の、そして顔立ちと色つや、さらにはその人の風情とのあいだにある、ひとつのえも知れぬ釣り合いである、と言うことができるであろう。

 これは言い得て妙である。冬彦さんも呆さんもパンダさんも忠さんも、こう言うのは僭越ではあるが、まことに感じがよい。何故感じがよいのか、その理由は上記の通りである。一見したところ、お顔だけを見れば美しいとも感じがよいとも言えぬかも知れない。だが、それぞれのお顔とそれぞれの風情とのあいだには、「えも知れぬ釣り合い」が看取される。「えも知れぬ」である。まことに「えも知れぬ」である。
 人物の感じのよさというものは、言葉では表すことができない。言葉で表すことができて、「さもありなん」と言えば、感じがよいとは言えないだろう。
 知り合いを思い出すと、「えも知れぬ」人物と「さもありなん」人物が居られる。テレビでたびたび見る首相や政治家連中は「さもありなん」人物になってきた。